ファントムハイヴ邸へ入るグレル。
セバスチャンが出迎える。
「あーん!セバスちゃん!出迎えてくれたのネ!」
「一応、マリア様のお客様ですので」
微笑むセバスチャン。
「グレル、いらっしゃい」
グレルを出迎えるマリア。
マリアの部屋へ入るグレルとマリア。
コンコン
「はい」
「紅茶とクッキーをお持ち致しました」
セバスチャンがやってきた。
紅茶を注ぐ。
「では、失礼します」
一礼すると部屋を出るセバスチャン。
「あ〜ん!セバスちゃんたら今日もストイックでイケメン!」
「そうかしら?」
「毎日マリアはセバスちゃんが見れて幸せヨ…あ、これさっき買ったの、食べまショ」
マカロンを箱から出すグレル。
「うわぁ!美味しそう」
目を輝かせマリア。
紅茶を飲み、クッキーを食べながら、メイクや髪型の話で盛り上がる。
「ファントム社の香水アタシも使ってるワ!」
「へぇ…あれはいい香りよね」
「今日もセバスちゃんイイ男だったワ!ウィルも相変わらずイイ男だけど」
グレルはマリアに、セバスちゃんやウィリアムは今日もイイ男だったなど毎回話す。
「よく飽きないわねぇ…」
「アンタは好きな人居ないのよネ?アンタも恋すれば分かるワヨ!この胸のトキメキ!」
恋がどうとか愛がどうとか、グレルは熱く語る。
「アタシは、毎日ウィルと会えて幸せだし冷たくされるとゾクゾクしちゃう!アンタも恋したら毎日ドキドキワクワクしちゃうワヨ!」
「私はそういうの興味な…」
グレルが紙袋から本を取り出す。
「恋愛小説ヨ!アンタも読んだら恋愛の良さが分かるワ!」
小説が5冊程出される。
「…こんなの子供騙しじゃない。おもしろくないわよ」
「そんな事言わず読んでみてヨ!感動するワヨ!」
グレルは今度は恋愛小説の良さを語り出す。
「本当にロマンティックで泣けるのヨ!」
「ハイハイ読むわよ。ありがとう」
マリアはめんどくさそうに答える。
グレルが帰ったあと、パラパラと一冊の恋愛小説のページをめくってみる。
「どこが面白いのかしら?」
マダムレッドも
アンダーテイカーも
グレルも
恋とか愛とか言うけれど、私には分からない。
コンコン
「はい」
「カップを下げに参りました」
セバスチャンとマリアの目が合った。
適当に開いたままのページには“よく目が合う”と書いてあった。
自意識過剰かもしれないけど、あの悪魔と私はよく目が合う…