17/アタシはいつでも恋してる

ファントムハイヴ邸へ入るグレル。



セバスチャンが出迎える。



「あーん!セバスちゃん!出迎えてくれたのネ!」


「一応、マリア様のお客様ですので」




微笑むセバスチャン。





「グレル、いらっしゃい」




グレルを出迎えるマリア。





マリアの部屋へ入るグレルとマリア。

コンコン



「はい」


「紅茶とクッキーをお持ち致しました」





セバスチャンがやってきた。




紅茶を注ぐ。





「では、失礼します」


一礼すると部屋を出るセバスチャン。






「あ〜ん!セバスちゃんたら今日もストイックでイケメン!」


「そうかしら?」


「毎日マリアはセバスちゃんが見れて幸せヨ…あ、これさっき買ったの、食べまショ」




マカロンを箱から出すグレル。




「うわぁ!美味しそう」





目を輝かせマリア。


紅茶を飲み、クッキーを食べながら、メイクや髪型の話で盛り上がる。




「ファントム社の香水アタシも使ってるワ!」


「へぇ…あれはいい香りよね」










「今日もセバスちゃんイイ男だったワ!ウィルも相変わらずイイ男だけど」



グレルはマリアに、セバスちゃんやウィリアムは今日もイイ男だったなど毎回話す。





「よく飽きないわねぇ…」


「アンタは好きな人居ないのよネ?アンタも恋すれば分かるワヨ!この胸のトキメキ!」



恋がどうとか愛がどうとか、グレルは熱く語る。



「アタシは、毎日ウィルと会えて幸せだし冷たくされるとゾクゾクしちゃう!アンタも恋したら毎日ドキドキワクワクしちゃうワヨ!」






「私はそういうの興味な…」





グレルが紙袋から本を取り出す。

「恋愛小説ヨ!アンタも読んだら恋愛の良さが分かるワ!」




小説が5冊程出される。





「…こんなの子供騙しじゃない。おもしろくないわよ」


「そんな事言わず読んでみてヨ!感動するワヨ!」







グレルは今度は恋愛小説の良さを語り出す。




「本当にロマンティックで泣けるのヨ!」



「ハイハイ読むわよ。ありがとう」




マリアはめんどくさそうに答える。
グレルが帰ったあと、パラパラと一冊の恋愛小説のページをめくってみる。






「どこが面白いのかしら?」







マダムレッドも
アンダーテイカーも
グレルも




恋とか愛とか言うけれど、私には分からない。







コンコン




「はい」


「カップを下げに参りました」






セバスチャンとマリアの目が合った。






適当に開いたままのページには“よく目が合う”と書いてあった。



自意識過剰かもしれないけど、あの悪魔と私はよく目が合う…