辛い。
胸が苦しい…
貴方の顔を見ていると色んな思いが混ざるの…
セバスチャンに涙を拭ってもらって胸が高鳴るマリア
私はやっぱり貴方が好きなんだ。
そう確信した。
セバスチャンもマリアが気になって仕方がない。
怒った顔
優しく笑った顔
寂しそうな顔
泣いた顔
強い眼差し
マリア様の魂…いや、マリア様自身が私を引き寄せる…
こんな小さな少女に私が惹かれる?
一瞬、セバスチャンはマリアを抱き締めようとしたが、認めたくない気持ちもあり、それを止めた。
こんなに
小さくて
儚くて
脆くて
今にも壊れそうなマリア。
この気持ちは何なのでしょうか…
長い間生きて来ましたが
私は人間などに何の感情も持った事は今までありませんでした。
それなのに、マリア様は私を惹きつける。
くるくる変わる表情はまるで猫のように可愛らしい…
可愛らしいですが、
私が人間に惹かれるなどまずない。
きっと、疲れているだけでしょう。
「私…私ね…」
言えない、"好き"だなんて。
何かを犠牲にして成り立つのが"好き"なのか。
私はどうすればいいのかわからない。
ただマリアは泣いて、セバスチャンは涙を拭うだけだった。
"好き"と言えたら落になれるのに。