ロックガール、図書館再来
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放課後。
中庭でのライブもそこそこにして図書館に向かうと、そこにはハーマイオニーの姿があった。
あたしは薬草学のレポートをまとめるために来たんだけど、ハーマイオニーは普通に読書のようである。
今日も今日とて分厚い本を読んでおり、秀才オーラがハンパない!ワーオ!
「やっほ〜、ハーマイオニー」
「エリン」
「薬草学のレポートやりに来たんだ!ハーマイオニーは読書?」
「ええ、そうよ」
「レポート行き詰まったらさ、相談してもいい…?」
「もちろんよ!」
「ありがと!!助かる〜!」
やったぜハーマイオニー超やさしい!!最高!
というわけでハーマイオニーが本を読む隣で、あたしは参考文献と羊皮紙とのにらめっこを開始した。
***
それから約1時間後。
ハーマイオニーから時々アドバイスをもらい、ついでにオススメの資料なんかも教えてもらってようやくレポートが完成した!!
やったぜ!宿題おーわり!ハッピー!!
「ハーマイオニーありがとう!とっても助かった〜!」
「私は少しアドバイスしただけよ」
「その“少し”が大事なの!」
ハーマイオニーに改めてありがとうと伝えると、彼女は控えめに笑った。
…しかしハーマイオニー、いつもより元気がないような気もする。いつもならもっとお喋りな気が…?
あたしが手伝わせちゃったから疲れてるのかな?だとしたらかなり申し訳ない!!
「ハーマイオニー元気ない?疲れた?あたしが付き合わせたから…」
「違うわ!」
「ほんとに?」
「本当よ!エリンのせいじゃないわ…」
「寮でなんかあったの?」
「……」
どうやら確信をついてしまったらしく、ハーマイオニーは黙ってしまった。
「平気なの?」
「えぇ…」
「いつでも話聞くからね!何かあったら呼んで!!どこでも飛んでく!」
冗談ではなく100%本気であたしはそう思った。だから言葉にした。
こうしてレポートを手伝ってもらったり、初めて会った時も本を貸してくれたりと、ハーマイオニーはあたしを助けてくれた。
あたしもハーマイオニーの力になれたら…と思ったのだ!
人間誰だって言いにくいことや言いたくないことはある。そこを無理に聞き出そうとは思わないけど、いつか言葉にしてくれたらあたしは全部受け止めたいな!
だって、ロックってそういうものだから!多分だけど!
「エリンは言葉通り飛んできそうだわ」
「箒に乗る練習ちゃんとしとくね!」
「やだエリンってば!」
どことなく陰のある表情を浮かべていたハーマイオニーだったけど、やっと笑顔になってくれた!
やっぱり笑顔が1番だよね!!