ロックガールは祭り好き

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もうすぐハロウィンである!
そう、ハロウィンが来るのである!
わたくしエリン・エーカーは、ハロウィンが大好きであ〜る!
へへへ。

「ハロウィンに向けてお菓子が作りたい」
「あら、楽しそう!」

あたしの呟きに賛成してくれたのはスーザンだった。
ママの趣味がお菓子作りなこともあって、あたしもお菓子を作ること(と、食べること)はそこそこ好き!

「でもキッチンがない〜〜」
「そうね、談話室で作るのはちょっと…無理があるわね」
「魔法薬学の教室でも借りる?」

そう言ったのはハンナだった。
ちょっとちょっと、あの蝙蝠先生がお菓子作りのために教室貸してくれると思う?どう考えても無理でしょ!
あの教室でお菓子作りなんて最高にロックだけど、まず先生に「お菓子作るので教室貸してください!」って言うのが危険すぎる!100%危険だそれは!
なにより、せっかく褒められはしないけれども毎回合格貰えるくらいには授業頑張ってるのに、ここでイメージダウンしたくない。
ハロウィン大好きなロックガールエリンちゃんでもそこまで危険な場所渡れない。
デンジャラス!ノーセンキュー!

「ハンナが借りるならいいよ」
「…やめましょ」
「実現不可能な話はやめよう」
「エリンなら借りるかと思ったのにー」
「いやいやいやいや、あたしスネイプ先生に怒られたくないから!」

「そんなにお菓子作りたいなら、厨房借りればいいじゃん」
「! ザカリアス!」

なんでか出来立てほやほやのアップルパイを抱えているザカリアス。
そんな美味しそうなモノどこで手に入れたの?まだ食事の時間じゃないよね!?

「厨房?どこの?」
「ホグワーツのだよ」
「えっ」

ここ厨房あるんだ…。
という呟きは心の中にしまっておく。
ザカリアスのことだからね、絶対「は?あるに決まってんだろ」って言うからね!
「どこにあるの?」とスーザンが聞くとザカリアスはニヤリと笑った。

「ここ出てすぐ。連れてってやろうか?」
「オイオイ…いくら欲しいんだ?」
「そのノリやめろ」
「イタッ」

前にパパが見てたアメリカンドラマの真似したらザカリアスに頭を叩かれた。
キミは加減というものを知らないね?あたしはレディーだぞ!!優しくしたまえ!

「じゃあ何が欲しいんだよ〜」
「いつ俺が物乞いしたんだ 言ってみろ」
「ザカリアスのことだから、タダでは教えてくれないのかと」
「お前、俺に対してものすごく失礼なときあるよな」
「その言葉そっくり返すわ…」
「ちょっと二人共〜話ズレてるから」

ハンナの声で我に返る。
そうだよ厨房!お菓子作り!
ハロウィンをエンジョイするんだった!

「ザカリアスくん厨房連れてって〜お願い!」
「急に媚を売るな気持ち悪い」
「おまえ…!!」

***

「なにこれ!!」

厨房に入った途端思わず大きな声が出てしまった。
すごい、なんか見知らぬ生き物がセカセカと働いてる!!いっぱいいる!
小さい身体、テニスボールぐらいのおっきい瞳、そしてこの声。キーキー言っててまるでシャウト。

「ねぇねぇ、この小さい人たちは?」
「ハウスエルフよ」
「魔法使いの家に仕える妖精ね」
「へー…家政婦さんみたいなモンか」
「本能で働いてるんだって前に本で読んだことがあるわ」
「ふたりの家にもいるの?」
「「まさか!」」

ハウスエルフとやらはどうやら基本的にはお金持ちの家など、大きなお屋敷にしかいないらしい。
なるほど、ほんとに家政婦!

「こんにちは〜!」
「こんにちはお嬢さん」

近くを通りがかったハウスエルフに挨拶すると、独特のキーキー声で返事をされた。
知らない人とコミニュケーションをとる際はまず挨拶、これ基本のキホン!大事です!

「あたしエリン・エーカーっていいます!」
「エリンさま…なるほど、グリフィンドールの双子がよくお話しているのは貴女でしたか」
「え、フレッドとジョージもここに来るの?」
「はい。あの2人はよくここへ遊びに来ますよ」
「ほ〜…??」

自分の知らないところで話題になってることはまぁよくあるんだけど、ちょっと照れちゃうね。へへっ!

「そうだ、今日はお願いがあって来たの。ハロウィンに向けてお菓子を作りたいからここの厨房の隅っこ貸してください!」
「えぇ、構いませんよ」

こちらをお使いください、と案内された場所は厨房の少し奥にあるスペース。
道具などは棚の中にしまってあるらしい。

「ありがとうございます!」
「お礼だなんて、そんな滅相もない!」

では私は仕事に戻ります、とハウスエルフはてとてと歩いて行った。後ろ姿が可愛い!
…あ!名前聞くの忘れちゃったな〜 今度来た時に聞こう。

「さて…スーザン、ハンナ!レッツクッキング!」
「うん!」
「オッケー!」
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