ロックガールのHalloween
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あの日大量生産したクッキーはその後部屋に持ち帰られ、綺麗にラッピングされた。
主にハンナとスーザンがやりました。そうです、あたしはラッピングのセンスがあまりないです!てへ!
そして翌日。
そう、本日がハロウィーーーーン!
大広間に飾られたカボチャたちを見てわたしは終始ニコニコであった。
「いや〜ハロウィンってイイネ!」
「エリン浮かれすぎだよね」
「カボチャ被ってるもんね」
ジャスティンとアーニーが言った。
この2人からはすでにお菓子を貰っています。なんと、あたしがトリックオアトリートって言うのとほぼ同時にキャンディーとチョコレートを差し出してきたのである!
用意よすぎかよ。どんだけトリックされたくないんだよ!
「そのカボチャどうしたの?」
「フレッドとジョージがくれた〜」
「あぁ、グリフィンドールの」
ちゃんと目のとこ彫られてて視界良好、そしてめっちゃカワイイ!重さも見た目ほどはなく被り心地サイコー!
話によると2人の手作りらしい。天才か!
「ハロウィンで配るお菓子のレシピ考えるの手伝ったから、そのお礼だって」
「へぇ……」
「だいぶえげつないレシピになったよ!!」
「あの双子には近づかないようにしよう」
「間違ってもトリックオアトリートなんて言わない」
「え〜〜〜?!」
と、あたしが言うのとほぼ同時にグリフィンドールのテーブルで『ボフッ!』と何かが爆発する音が聞こえた。
ウンウン、間違いなくフレッドとジョージだわ。見なくても分かる!笑い声だけで分かる!
ジャスティンとアーニーが実に冷めた目であたしを見ているがこの際無視だ、無視。
「ところで…まさかと思うけど、エリンはそれで授業受けるの?」
「いや、このあと魔法薬学だし脱ぐよ」
「よかったぁ」
「そこまでバカじゃなかったね〜」
「なんなのこの空気!?」
***
「トリックオアトリート!」
あたしがそう声をかけると大体の人がお菓子をくれた。
みんな準備いいなぁと思っていたけど…どうやらフレッドとジョージ対策らしい。
なるほど、みんなあの2人の悪戯にビビってるワケね!
中にはお菓子を持ってない人もいたので、その人たちには悪戯と題してお手製の猫耳カチューシャを付けて回った。イエーイ!みんなキャット!最高に可愛い!
そんな感じでウキウキしながら校内でお菓子を集めていると、廊下の向かいから中庭ライブの常連・グリフィンドールのパーバティとラベンダーがやってきた。
「やっほ〜!!トリックオアトリート〜!」
「エリン!今日は本当に楽しそうね」
「うん!最高だよ!」
「お菓子でしょ?はい、これ」
「私からも!」
「やった〜!!あたしもあげるね!」
「ありがとう!」
ところで、とパーバティが言う。
やや神妙な面持ち。おっ?なんだなんだ?!
「エリンはハーマイオニーのこと知ってるわよね?」
「知ってるも何も友だちだけど」
「なら話が早いわ!」
ぎゅっとあたしの手をとるラベンダー。
「ハーマイオニーがどうかしたの?」
「実は……」