ロックガールと楽しい授業
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未だかつて、これほど勉強が楽しいと思った事は…ない!ないぞ!これは世紀の大発見!
ヤッベー!ひゃっほー!!
真夜中の天体観測はいろんな星が見れて面白かったし(若干眠いけど)、薬草学はへんてこりんな植物が見れて楽しいし、ゴーストのビンズ先生が教えてくれる魔法史はほとんどみんな居眠りしてたけど、魔法界のことを知らないあたしにとってはワクワクする話ばかりだ。慣れたら寝そうだけど。すまん先生。
それから、フリットウィック先生が教える妖精の呪文もめちゃくちゃ楽しかった!!
これは「自分は本当に魔法使いなのか?」という疑念をようやく払拭できた授業であった。
初級中の初級、ほんの些細な魔法だけど、魔法が使えたっていうのが本当に嬉しくて!
はじめて魔法が成功したときは感動のあまり泣いてしまいザカリアスに笑われた。とりあえず殴っといた。
変身術はお説教から入ったから、お堅くてキビシイ授業(授業っていうか先生が?)なんだろうなって思ったけど…
マッチ棒を銀色の針に変える授業で、みんなが上手く出来ない中あたしは3回目の挑戦で成功させることができた!でも針は銀色じゃなくて金色だった。ワーオ輝いてるぜ。キラッキラ。
予定とは少し違ってしまったけど、マクゴナガル先生は「素晴らしい!」と言ってハッフルパフに3点くれた。ヤッタネ! エリン、初加点!勝利のVサイン!
嬉しさのあまりポケットからギターを取り出しかけたが、隣に座っていたスーザンに止められて我に返った。授業中はアカン、と。せやな。
ちなみにこの課題を「完璧に」成功させたのはグリフィンドールのミス・グレンジャー(まだ会ったことない!)、レイブンクローのハルだけらしい。おやおや?もしかしてあたしエリートの仲間入りしちゃう?なーんてね。たまたまでしょ。でも嬉しいモンは嬉しい!
闇の魔術に対する防衛術、これはなんか…授業の中身の前に先生が強烈だった。クィレル先生。おどおどしてて何だか頼りない。まぁ、新しいタイプの先生かなと思う。
あと!何だかよく分からないけど吸血鬼対策?とかで、部屋がにんにく臭くて鼻が曲がるかと思いました!でもちょっとロック感じました。ザカリアスに「お前のロックは分かんねぇ」って言われたけど、別にお前に分かってもらえなくても構わん!というわけでデコピンしといた。
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ハッフルパフ1年のみんなが不安に思っている授業ランキング堂々の第1位…
それはスネイプ先生の魔法薬学であった!ドンドンパフパフ〜!ついでにクラッカーも鳴らそう!パーンバーン!
先に授業を行ったグリフィンドールとスリザリンが…なんかこう……アレだったらしく、みんな眉が下がった。
アーニーが仕入れた話によると先生は怖いわ、調合に失敗して医務室行きになった子がいるわ、グリフィンドールは減点されるわで散々だったらしい。
「スネイプ先生はスリザリン贔屓らしいよ」
「寮監だものね…」
「グリフィンドールには悪いけど、僕達はスリザリンと合同じゃなくてよかったな」
地下牢教室に向かう途中 ジャスティン、スーザン、アーニーが言った。
「スネイプ先生ってあの全身真っ黒なひとだよね?いつも眉間に皺寄ってる」
「それであってるけど、それ本人に言わない方がいいよ」
いや言わないよ!流石に!
そーいやあたし、あの先生と喋ったこともないし、喋ってるのを見たことすらないんだよね〜。
ドラコあたりに「スネイプ先生ってどんな人?」って聞けば何か分かったのかもしれないけど、生憎ドラコとは入学式の日以来会話するチャンスがなかった。大広間で姿は見かけるけども!見かけるんだけども!!あの日の朝同様、なぜか…なぜかいつも声を掛けるタイミングを逃して……くうう…っ!
これはあたしが意気地無しなんじゃない、神様のせいだ!見放されてる!なんてこった!
「ハンナはスネイプ先生と話したことある?」
「ないわ。でも…先輩が廊下で減点されてるのを見たことが…」
「授業以外も容赦ないんだな」
ジャスティンとハンナのため息が被る。ひぃ〜、授業始まる前からお葬式みたいなムードなんですけど!おいおい!ハッフルパフ!元気に行こうぜ!?
「加点はなくていいから、せめて減点はされないよう気をつけなきゃ…」
「アーニーってば弱気だなぁ!そこは加点狙ってこうよ!」
「エリンはなんでそんなにポジティブなの?」
むしろなんでそんなにネガティブなの?!まだ見ぬホラーな授業とは言えそんなんじゃダメでしょっ。
ネガティブはネガティブしか呼ばないから少しでも前向きに考えないと!…今のパパの受け売りだけどさぁ!
「君、1番減点されそうじゃないか!お願いだから授業中にギターはやめてくれよ?!」
「フフン!魔法薬学の授業に限ってギターはないね!」
「どうして?この間変身術ではギター取り出しかけたじゃない」
「どうしてもなにも…」
魔法薬学は、ハルのいるレイブンクローと合同だからに決まってるでしょ!