●些細ですが性描写があるためR15です。
●夢小説ですが、夢要素は皆無です。
●精神病というデリケートな話です。
話の題材として取り扱っているだけで、作中の病名の患者を貶める意図は毛頭ございません。創作としてお読みください。
●精神病について一応調べて書いてますが、専門家ではないため作中の話は鵜呑みをしないでください。
●上記熟読の上、問題ないようでしたらお読みください。閲覧は自己責任でお願い致します。
「どうして……」
静寂が支配する部屋の中、ティアは項垂れていた。
外殻大地降下作戦後、充実した毎日を送っていたティアは突如暇を与えられた。第七譜石の探索を理由に仕事に戻ろうとしたのだが、何故か事あるごとに何かしらの邪魔が入る。最近では軍を退役して、そろそろ結婚をしたらどうかと祖父に言われてしまった。ティアの溶姿に惹かれた男性からいくつか縁談話が届いているらしい。年齢を理由に断ったが、それもいつまで持つかわからなかった。唐突に祖父はティアの結婚に意欲を示し始めたのだ。早く孫の顔が見たいとよく口にする。迷惑でしかなかった。
(私は……ルークと……)
アクゼリュス崩落後、変わり始めたルークにティアは好意を寄せていた。
最初は世間知らずのわがままお坊ちゃまの世話をしなければならないことに、酷くストレスを覚えていたが、断髪後変わり始めたルークは好印象だった。人のいうことを素直に聞いて、自分の非を認められる。ガイたちは、これも時に厳しく見守り続けたティアのおかげだと口にした。ルークに良い影響を与えられた自分が、ティアは誇らしかった。変わり始めたルークはティアの目から見ても素敵な男性で、そんなルークが自分のことを想っていることが自慢だった。互いに好意を確かめ合ったことはないが、ティアはルークも自分を想っていると確信していた。具体的な根拠はないが、二人だけにわかる絆があるのだ。
(ルークがいるのに、他の人と結婚なんて考えられないわ)
机の片隅に積み上げられたお見合いの写真を煩わしそうに一瞥して、ティアは深い溜息を落とす。そのとき、コンコンと軽やかなノック音が響いた。
「――ティア、話がある」
固い声音で自分を呼ぶ祖父にティアは目を瞬いた。
「なんですか、お爺様」
イスから腰を浮かせ、自室のドアを開けに行く。
するとそこには祖父の姿と、複数の男性の姿があった。年代は多様だ。ティアと同じ年くらいの男性から、40代くらいの男性の姿が見える。
「あの、お爺様彼らは……?」
大勢の男性に詰め掛けられて、ティアは驚くと同時に怯えた。警戒心を抱く。
ティアの祖父にあたる、テオドーロ市長は苦々しい表情で口を開く。
「――え?」
ティアの顔は引き攣った。
ティアは下唇を噛み締めていた。
何故こんなことになったのだろうか。脳内を埋め尽くす疑問は解消する暇もなく、じっとりとした熱に流されていく。
ティアの両足を持ち上げて腰を振る男の顔を見たくなくて、彼女は頑なに目を閉じる。
粘着質な卑猥な音が耳をつく。耳を塞ぎたくても両手は自由にならなかった。
鼻を突き刺す饐えた臭いが、胃を掻き毟るような嘔吐感を与えた。
(助けて……)
ルークと両想いなのに、他の男に体を暴かれる恐怖感と屈辱感に身を震わせる。
奇しくもそれは男の絶頂と同時だった。ティアのピンク色の膣内からこぼれおちる白濁は、白いシーツに染みを作る。
避妊もなしに続けられる行為に、深い絶望感に襲われる。
(――ルーク、助けて!)
こんなの酷い。いくら自分のことが好きだからといって、体だけでも繋がろうとする下衆な思考を働かせる者たちが信じられなかった。どうやって祖父を騙したのか。祖父はティアがこんな目にあっているのに、悲しい目を向けて、去って行った。
「私は、愛し合っている人が……ルーク……」
「まだそんなことを言っているのか」
男は吐き捨てた。
「気持ち悪い、妄想女が」
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