「あーもう、疲れたー。ただいまー、大倶利伽羅ーごはんー」
「ああ」
「あ、やったーこれ好きなんだよね。うんうん学習してきたねー。でもお肉の気配がするねー」
「ほら、冷えてるぞ」
「やったービール!……じゃない、ビールでは懐柔されない!」
「つまみだ」
「やったー!」
伊達のモデルはそれぞれにかなり使用目的が違う。例えば燭台切光忠モデルはホストと見まごう姿をしていながら、かなり家事……料理に特化したモデルらしい。鶴丸国永は何だったか。ただ、疑似恋人としての需要がめちゃくちゃ高いとは聞いた。太鼓鐘貞宗は少年型なので本来は未成年の友人仕様だというけれど、大人のお姉さま方にもかなりの需要があるとか。
そもそも、ゲームのキャラクターモデルなのでプレイヤーを意識して作られてはいるのだろうけれど、とにかく顔の良いモデルなのでプレイヤー以外の層にも割と人気はあるらしい。
マニア向け、と呼ばれるタイプもいるらしいけれど、大倶利伽羅はそれに近いだろうか。単純に甘やかしてほしい人には向かないだろうなと思うものの、私にはこの素っ気なさがちょうどいいなと思う。
料理の腕は中の上。学習してなお、いや多分、学習をした上で、料理に肉をしこんでくる。
意外と細かく掃除をするのに家具以外の私物には一切触れない律儀な性格……いや、仕様なのだけど、それでも。
スリープモードに入る時、ダイニングのソファではなくて私の部屋へと通じるドアの側でスリープに入るようになった。学習だろうけれど、それでも。
生々しい体をして、学習と配布プログラムで成長して、まるで情緒まで育っているような、私の大倶利伽羅。