B



鶴丸は、極楽の中にいた。

あれからずっと、審神者は鶴丸のことを舌と手だけで、とろとろに蕩かせてみせたのだ。
確かに陰茎を固く昂らせているというのに、それは一向に使わず、鶴丸のありとあらゆる場所を舌と指だけで熱く蕩かせていく。

暴力的なまでに強い快感しか知らなかった鶴丸にとって、それはまさにうっとりするような心地よさで。
このまま、文字通り溶けてしまえたら、どんなに幸せなのだろう、と熱い吐息さえも甘いものに変えて、審神者から心の底から受け入れていた。

──ああ、気持ちいい。
触れ合っている場所から、じわじわと全身に心地よい熱がさざ波のように押し寄せては引いていく。
前回の嵐のような快感はまるで嘘だったかのように、鶴丸は審神者が与える心地よい快楽の波にすっかり身を任せてしまっていた。

「はっはあっ、……っ、ふっ、は、あっ、」

──あれから、どの位時間がたったのだろうか。
締め切っているが故に真っ暗な部屋の中じゃあ、時間を確認する術がない。
太刀である己の眼よりも人間である審神者の眼の方が、まだこの暗い部屋の中を見ることはできるけど。
けれどそれでも、何の灯りもないままで時計を確認することは難しいようで、壁に掛かっていることだけは解る白い円盤を、ぼんやりとした頭で鶴丸はちらりと眺めた。

そんな鶴丸の視線に、気が付いたのだろうか。
主は鶴丸を抱きしめていた腕の力を弛めて、そのままカプリと鶴丸の唇に噛みついたのだ。

「んっふっ、……、んぅ、んっ、」

この女は、口吸いも上手い。
鶴丸の抵抗がないのをいいことに、するりと滑り込んだ長い舌は、あっという間に鶴丸の口の中を支配してしまうのだ。

舌と舌を擦り合わせながら、ずりずりと上顎をなぞられていく。
それだけで、ぞわりと背中に甘い痺れが走ってしまう。
更にはその舌の動きにつられて、ひくんとまた腹の中は蠢くから、この女は本当に何なんだと思いつつも鶴丸も必死に口を開いて審神者の舌を受け入れるのだ。

「んっ、ふあっ、ぁっ、」

舌を吸われて、甘噛みされて。
呼吸が苦しいと思ったら、そっと唇をずらされて息をさして貰える。
完全に鶴丸のことを把握している審神者に対して、鶴丸は最早、抵抗するという気持ちすら抱いていなかった。

──だって、言うことを聞いていれば、気持ちよくしてもらえるのだ。
思えば前回は、鶴丸は最後の最後まで審神者に対して抵抗を続けていたような気がする。
だから手酷く抱き潰されて、良いように玩具にされてしまった。
なら、それならば、良い子に審神者の言うことを聞いていれば、酷いことなどされないのではないだろうか。
そんな妄信を、すっかりどろどろに蕩かされた鶴丸は、抱いてしまっていた。

なんせ、審神者はこの身体を知り尽くしている。
どこを触れば気持ちいいのかも、どこを弄られたら抵抗できなくなるのかも、全て知り尽くしてしまっているのだ。
そんな女に、初心者に等しい鶴丸がどうこうする隙間すらあるわけがなかった。

──審神者に従っていれば、優しくしてもらえる。
そんな、刷り込みのような考えが、気付けば知らない内に鶴丸の根源に根付き始めていたのだ。

口の中を吸われながら、優しく身体を揺さぶられる。
審神者のものを、咥えこんでいる訳じゃない。
ただ今鶴丸と審神者は、互いに何も纏わぬ姿で抱き合っていて。
審神者の膝の上に跨るように、鶴丸はいわゆる対面座位で抱えられ、ゆらゆらと身体を揺らされていた。

時折背中を滑る固い手が、酷く気持ちいい。
それは本来なら自分の手のひらなのに、中にある魂が違うだけでこんなにも変わるものなのか、と鶴丸は不思議な心地になっていた。
身体が揺らされる度に、腹の間で主張する熱い陰茎を意識させられて。
ああ、早くこれを身体の中に迎え入れたい、と、鶴丸は脳髄すら蕩かしながらうっとりと瞳を細めた。

だって、上も下も、気持ちがいい。
鶴丸国永は今、極楽の中にいた。

「ねえ、鶴丸」
「……、?……っ、んっ」

不意に、審神者が、鶴丸のことを呼んだ。

その声に、すっかり夢見心地だった鶴丸は、どこかぼんやりとした思考で返事をした。
なあに、とでも言うように瞳を瞬かせる鶴丸に、審神者はうっそりと瞳を細めて。
きらきらと暗闇で輝く瞳は、己の物であるはずなのに──なぜか、違う物のように思えた。

「鶴丸は、気持ちよくなりたいんだよね」

審神者は問う、鶴丸にそう、問い掛ける。
その質問に少しばかり思考を止めて、たっぷりとした間を取ったのち、鶴丸はおずおずと頷いて見せた。

──そう、そうだ。
己はあれから審神者のことが忘れられなくて、この身体が恋しすぎて、またこの女の元を訪れたのだから。
それで間違いがない、けれど、それがなんだと言うのだろう?

言葉無くとも不思議がる鶴丸に、審神者はひとつ笑みをこぼした。
にんまりと、唇を吊り上げる笑い方。
その笑みを鶴丸はどこかで見たような気がして、なんだか酷く、忘れてはいけないものを忘れてしまっているような、気が、して。

はて、これはいったいなんだったか?
そう鶴丸が思った──時だった。

「ぅ、あ、……?」

ぐっと腰を掴まれ持ち上げられたと、思ったら。
そのままひたりと、股の間に、何か熱いものが当てられたのを、確かに鶴丸は感じた。
けれども突然のことに思考が追いつかない。
むしろ身体のバランスを崩さないように、審神者の首に腕を回すことで頭がいっぱいで、鶴丸は抵抗らしい抵抗をすることが、全く頭になかったのだ。

そう、この時点で、鶴丸の頭の中には"審神者に逆らう"という選択肢がなくなってしまっていたのだ。
だって、そんなことをしたら、気持ちよくしてくれないのだから。
──そう、だからこそ、鶴丸はなにも抵抗が、できなくて。

きらきら輝く獣の瞳が、ずっとこちらを見据えている。
鶴丸はそれをただ、ぼんやりと見詰めるだけ。
不意に、ぐっと、腰を強く落とされた。
否、正しくは、まるで物のように、鶴丸の腰は下ろされたのだ。
そしてその瞬間────鶴丸の思考は、白く弾けた。


「ぁ、───〜〜〜〜ッ……、…!?…ッ、………っッぁっ…あっ………ぁ゛あっ!、!!?」


──何が起きたのかわからない。
まさしく、その心情に尽きた。

勝手に仰け反る背筋に、視界の端に移る、宙を蹴り上げた足先。
なんで身体がそんな動きをしていることすら、鶴丸は理解できなくて。
ただただ目を見開いたまま、遅れてやって来る豪雨のような絶頂に喉を奮わせてよがることしかできない。

「あ゛っあっ!?、はひっ、ひッっ!、ひいっ、……!」
「あははっ、イっちゃった?」

──いく?イく?いくって、なんだ?
ガクガクと勝手に震える身体を必死に堪えるように、強張る身体で審神者にしがみ付き震える鶴丸に。
どうしようもない程の愉悦を含んだ審神者の声が、そうっと響いた。

「あっひ、ひっ、ぅ、あっ、あ、あ、あ、」

──きみ、きみが、なにかしたのか。
そう聞きたくて、そう、問い掛けたくて。
お願いだからやめてくれ、さっきのに戻してくれと、鶴丸は声を出そうとするけれど。
けれどそれも、その瞬間を見計らっていたかのように鶴丸を突き上げる審神者の所為で、またもや、言葉にならない嗚咽となって潰されてしまうのだ。

「んぁあ゛っ!、あっあ゛っ、あぁあっ、あ゛ーーーーっ、……、!」

視界いっぱいに、白い星が散っている。
足の指先から頭のてっぺんにまで、一気に襲い掛かる電流が"快感"だと気付くのに、鶴丸は数秒の時を必要とした。
だって打ち込まれる熱が奥を穿つたびに、尋常じゃない快楽が襲い掛かってくるのだ。
その度に視界が白く光って、星が散らばって、まともな思考回路が回るわけが無い。

「あっあ゛っぁあ〜〜〜〜っ、あっ、うあっ、あーーーっ、あっ、あぁあーー〜〜〜っ、ッ、」
声が勝手に出る、なんてレベルではない。
いつの間にか獣のように呻って、叫んでしまっている。
そして何より、身体が、あのひと突きから可笑しくなってしまった。

「いあっ、あ゛っ、ありゅっ、あ、へ、へん゛っ!あ゛〜〜っ!、」
「変?なにが、へんなのー?」

ぞわぞわと、腹が、腹の奥がおかしくなってしまっている。
奥に触れているだけで頭がおかしくなるほど気持ちがいい。
奥に触れているだけなのに、腹の中がぐにゃぐにゃとうねって、絡みついて、しゃぶる様に審神者の陰茎に吸い付いてしまっているのだ。

──おかしい、これは、身体が、おかしい!
変だと、おかしいと鶴丸が震える身体をなんとか起こして助けを求めたら。
審神者は、ギラギラと鋭い眸でこちらを見ながら、面白そうに唇を吊り上げてこちらを見詰めていたのだ。

「────っ、!!」

その時になって、やっと鶴丸は、思い出した。
この女が決して優しくなんて、無かったことを。
散々玩具にされた、自分の姿を。
やっと、やっとこの時、鶴丸は思い出してしまったのだ。

「うあっ、んっ!、ぁああっ、んあっ、あッ!あっ……っ!」

ぐっと腰を抑えられ、身体ごと押さえつけられるように密着させられる。
むにゅりと押しつぶされるように潰された胸が、じんわりと熱を持ったような気がした。
──いや、気がしたのではない。
散々弄ばれた身体はどこもかしこも敏感になっていて。
そんな時に爆発的に拡がった中の快感に、更に引き摺られてただでさえも敏感な乳輪が、じわじわと熱を放っているのだ。

「あっ、やらっ、んんっ、だめっ、りゃめっ、あぁうっ、っ、んっ」

身体の動きを抑えられたことにより、快感を上手く逃すことができなくなって。
鶴丸は、ぶんぶんと首を振ってひっきりなしに遅いかかる絶頂の波をいなすことも出来ず受け止めさせられていた。

なのに審神者は、尚もゆらゆらと身体を揺らしたまま、鶴丸の腰を掴んでぐりぐりと奥の奥に熱く昂った陰茎を押し付けていく。
それが深い所を抉る様に押しつぶす度に、腹の奥から言いようのない、ぞぞぞとした感覚が、痺れとなって背筋を駆け巡って鶴丸の脳髄を犯していってしまう。

いや、脳だけじゃない。
どこもかしこも、繋がっているのだ。
手も、足も、腹も、腕も、指さえも。
ぐりぐりと深いその奥を陰茎が押しつぶしていく度に、全身に甘い痺れが駆け巡って、鶴丸はどうしようもなく──頭が、おかしくなってしまいそうだった。

「あっあっ、あーーーーっ、あうっ、あぅじぃっ、ひいっひぃぃぃっ、……!」
「ふふっ、気持ちいいねえ、鶴丸」

──あたまが、とけちまう。
視界いっぱいに溜まった涙の所為で、前が上手く見えない。
ぼわぼわとぼやける視界に更に思考を奪う白い星が弾けて、最早鶴丸は錯乱状態に陥っていた。

だって、なにもかもが、気持ちいい。
肌に擦れる布も、覆い被さる審神者の息も、嫌らしく胸を弄ぶ指先も、吐き出す熱い吐息だって。
なにもかもが尋常じゃなく気持ち良くて、あまりの快感の量に、鶴丸は頭が焼け焦げる錯覚を覚えてしまったのだ。

「ありゅ、あうっ、あぅじっ、んあっ、あぁんっ、っ、とけっ、とけぅっ、とけうぅぅ……っ、!」
「……どこが?どこが、とけちゃうの。ねえ、教えて、鶴丸」
「わ、わかなっ……あぁっ!わ、わかんないっ、ぅあっ、あ、あぁああ……!」

途端、勢いよく陰茎を引き抜かれて、鶴丸は堪らずまた気をやってしまった。
いや、もうずっと気なんてやりっぱなしで、だからこそ、何が普通のだったのかもわからず喘ぐことしか出来なくて。

ふっと一瞬意識が飛んで、がくんと頭を支えていた力が抜けてしまった。
そのまま後に倒れ込みかけた身体を、しかし審神者の腕が引き止める。
そうして今度はそのまま後ろへと倒されて、久方ぶりに鶴丸の身体はぐしゃぐしゃの布団の上に戻された。
冷たい生地の感覚に、またひくんっと腹の奥が一際強く引き締まる。

「んああっ、あ゛っ、あーーーっ、あぁぅ、っ、っ、」

きゅうきゅうと抜かれてしまった熱を追い求めるように勝手に膣が恐縮して、それすらも、気持ち良くて。
物足りなさと気持ちよさに、たらたらと唇から垂れる唾液すらわからず、すすり泣く鶴丸に。
審神者はその腰を掴んだと思ったら、鶴丸の身体をぐるりと回転させて、無理やりうつ伏せにさせてきた。

その体勢には嫌と言うほど覚えのある鶴丸は、なんとか逃げようと力の入らない身体でずりずりと前に動こうとするのだけれど。
その努力も空しく、またも審神者に腰を掴まれ元の場所へと引き摺り戻され、腰を高く持ち上げられてしまう。

「っ……ぁあっ、!あぁっんっぐっひ、ぁ、あぁああ〜〜〜〜っ……!!」

そのまま思いっきり奥まで突かれて、鶴丸の思考はもう何度目かわからない絶頂に染まってしまう。
顔なんて、涙なのか涎なのかわからない液体で、べちょべちょだ。
勝手にもっともっと奥へとうねり締め上げる腹の奥が、熱くて、きもちよくて。
更に審神者は、鶴丸が気をやっているにも関わらず、ごつごつと子宮口を捏ね繰り回してくるから、たまったもんじゃない。

「まっ、ぁあっ!、まっ、まって、えぇっ、ほんとにっ、ぁっし、しんじゃっ、ふあっあっ!」
「やぁだ。待たない。いやも、嫌よも、好きの内、なんだもんねえ?」
「ちあっ、ちぁうっ、んやっ、ほんとっほんとにぃっ、あっあぁあんっ、んあっ」
「でも、やだやだって、言ってるのに、鶴丸ったらっ、すっごく気持ちよさそうじゃん!」

そう言いながら、審神者はべろりとむき出しになっていた鶴丸の項に舌を這わせた。
思っても見なかった場所を舐められた衝撃に、またぶわりと熱が一つ弾けてしまう。
そうしてそのまま顔を掴まれ、うつ伏せの体勢のまま、息を奪うように審神者に唇に噛みつかれた。

「んっん゛っ!んはっ、ぁうっ、んっ、んむっ、ンっ」

ごちゅっぐちゅっ、と打ち付けられる腰の律動はどんどん早く、強くなっていく。
まるで子宮を開こうとでもするようなその腰つきに、ぞくぞくと鶴丸は腰を震わせてされるがままに揺さぶられていた。

胸がシーツに擦れるのさえ気持ちがよくて、なのに、快感が止まらない。
先程の優しい口吸いとは違い、鶴丸の息継ぎなんて一切考えられていない下の動きに、酸素を取り込めない鶴丸の思考は酸欠でどんどん輪郭を失っていく。
でもその息苦しささえ快感にすり替わってしまって、鶴丸はイっているという感覚までわからなくなり、ただ襲い掛かる絶頂の波によがり狂っていた。

だって、最早ずっとイきっぱなしの状態なのだ。
何が普通なのかなんて、もう既に、鶴丸にはわからなくなってしまっていた。

「はあっ、あっあ゛っ、」
「……っ、鶴丸っ、出すよ、」
「っ……!ぁああっ、あ、ああ〜〜〜っ、……!!」

ぶるりと咥えこんだ男根が震えて、ぴとりとくっ付いた子宮にそのまま注ぎ込むように熱い精液がぶちまけられた。
腹の奥からじんわりと温かくなって、それ以上に、尋常ではない快楽が腹の中から全身に広がっていく。

霊力の塊は、最早、毒だ。
特にその霊力に形作られた刀剣男士は、相性が良ければよい程、その力の塊にめっぽう弱かった。
そしてこの審神者と鶴丸の愛称は幸か不幸かとても良いものだったらしく、ひとたび腹の中で出されてしまったら、腹を中心に身体の至るとこまで甘い電流がびりびりと駆け巡ってしまう。
それこそ、気が狂いそうな程。

「ひっひっ、……んっ、……ぁ、あ……っ、」

息が、ままならない。
最早喉を震わせるだけでも頭がおかしくなるほど気持ちが良くて、鶴丸は肺で浅い呼吸を繰り返しながら全身にぐるぐると巡る快感の渦を為す術もなく受け入れていた。
そうして、そのままぎゅうと瞑ったままはくはくと喉を奮わせる。
だって、わかっているからだ。
この程度じゃ、終わらないと言うことが。

「ンあっ、あ、!」
「……んー、」

出したばかりだというのに、審神者は鶴丸の身体を横倒しにして、片足を持ち上げた。
そうしてそのまま自らの肩にかけ、接合部分をより密着させたまま、ぐりぐりと弧を描く様に腰を押し付け始めたのだ。

「あっ……ンぁっ、あっあっ、ぁあ〜っ、……っ、!」
「んっはあ、あー……。鶴丸〜、きもちい〜?」

審神者が腰を回す度に、ぐぷっぶちゅっ、と中から漏れ出た精液が品のない水音を立てて隙間からこぼれ垂れてしまう。
精液が漏れれば漏れるほど、ぬちゃぬちゃと腰の滑りは良くなって、水気を孕んだ下生えの纏わりつくような感覚に、鶴丸は腹ごと太ももをびくっびくっと跳ねさせる。

「──ねえ、鶴丸。"気持ちいい"?」

最早自分で身体を浮かせることすら出来ない鶴丸に、尚も問い掛けるように審神者は言葉を繰り返す。
その言葉を脳内で繰り返してみれば、反応するように腹がひとりでにうねり、またびくんっと鶴丸の足は宙を蹴ってしまった。

「あぅっ、あっ、あぁっんあっ、わっわかなっっ」
「ん〜、そればっかりだなあ。こんなにどろどろになってるのに、見栄っ張り」

言いながら徐に審神者はぷくりと膨らんだ乳輪を摘まんで、そのまま奥に引っ込んでいた乳首を捏ね繰り出した。
それに、より鶴丸はびくんっと身体を跳ねさせて、うねうねと肉壁を波打たせてしまう。

でも、それでも鶴丸は堪えられない。
だって、気持ちいいのがずっと続きすぎて、最早なにが快感でなにがそうじゃないのか、わからないのだ。

そんな鶴丸に、審神者は何を思ったのか。
乳首をぐにぐにと弄っていた指を、するりと涎まみれの唇に這わせて。
そのまま、鶴丸の顎を掴んで、大きく口を開かせたのだ。

「ねえ、鶴丸。気持ちいいって、言ってごらん」
「んっふあっ、ぁっ、き、きもち、ぃ……っ、んあ゛っッ!」

言われるがままに言葉を口にすれば、その瞬間にごつりとより深く、より奥へと腰を打ち付けられて、鶴丸は一瞬、息を忘れた。
しかし口を固定されたままだから、唇を閉ざすことも出来なくて。
はふはふと肺呼吸のまま、喉を奮わせる鶴丸に、再度審神者はこう言い聞かせるのだ。

「ほら、鶴丸。くちおっきく開いて」
「ふっふうぅっうあっ、あッっ!、いあ゛っ、あっあぁあっ、!」
「あーって言うの。ほら、あーっていって」
「んゃっ、ひっ、ぃあっ、あ〜〜っ、あ゛っあ〜〜〜〜っ、……っっ」

大きく口を開けば、その分だけ腹が震えて、腹の奥まで引き締まる感覚がした。
それを審神者もわかっているのだろうか、鶴丸の口が開きっ放しなのを確認してから手を離し、肩に掛けた片足をしっかり抑え込んだまま、鶴丸に意識させるかのようにもう片方の手のひらで鶴丸の腹をぐっと抑えるのだ。

ぐっぐと上から押される度に、咥えこんだ熱の形をより強く意識してしまう。
更にそこから深く深く息をさせられて、身体の内側からぐつぐつと茹だるような感覚に変わっていく快感に、鶴丸はもう、為す術もなく感じ入ることしかできなくて。

審神者が、自分になにかを教え込もうとしているのは、わかるけど。
けれど、それに抵抗する術を、鶴丸は端から持って等いないのだ。
だって最初から、されるがままなのだから。
最初から、鶴丸は、この女の上になど在れてはいないのだから。

かてない、勝てない。
なにをしても、勝てやしない。
そう頭が認識した瞬間、確かに、なにかの糸が千切れたような気がした。

「うっぅ゛あ、あ〜〜っ、きもちぃっ、き、きもちっ、きもちぃぃっ、あっあ゛〜〜〜〜っ、あぅじっ、きもちっ、あっきもちっきもちぃっ!」
「あっ、かわいくなった」
「もっとぉっ、もっとっ、んあっ、うぅぅっ、もっとぉぉっ、きてっ、きてぇっ、あっ、あぁああっ」

口をめいっぱい開いてそう嬌声を上げれば、言葉につられて頭の中まで気持ちよくなる錯覚を鶴丸は覚えた。
しかも審神者は、鶴丸が気持ちいいと言葉にした瞬間に腰を打ち付けるから、頭が勝手に、気持ちいいと言えばもっと気持ちよくなる、と覚え始めてしまって。
片足を抱え、もっと奥へ奥へと言うように身体を圧迫し、子宮を揺らすように腰を押し付け鶴丸の身体ごと揺さぶる審神者に。
鶴丸は、自分は本当に女になったのでは、なんてことを、抱き始めて。

「あっあぅ、あぅじぃっ、あうじっ、あぁっ、あぅじぃぃ〜〜っ、」
「うんっ、うん。なに?鶴丸、」
「あっアっ、きもちっひっ!ひもひっ、ひあっ!あっ!しょれっ、しょこっ、あっ、あぁあ〜〜〜〜っ、あっヒっ、ひぃんっ、!あっあぁ〜〜〜〜〜っ、!」
「あははっ、気持ちいいねえ、ね?」
「うん゛っ、うんっ!ひもひっ、あぁっ、あぅじのっ、ひもひぃい……!」

自ら強請る様に腰を揺らせば、ぞわっとした快感が更に増した。
それに味を占めた鶴丸は、じゃあこれは?こっちは?とまるで試すかのように自ら身体をくねらせ、揺らし始める。
審神者が腰を打ち付けるタイミングで自らも腰を動かし、好い所に当たれば嬉しそうに背中を反らせて声を漏らす。
最早鶴丸は、自分が男神であるということも忘れて、ただただ、女の身体に酔いしれていた。

「あっんんぅ〜〜っ、ひっ、ふっぅうっ、うぅんっ、あっはあっアっ」
「……鶴丸、自分でおっぱい触ってみ?」
「んっあいっ、ひっ!あぁっ……!」
「おっぱい気持ちい?」
「んっんっ!きもちっおっぱいっ、ぁあっ、ひもひぃぃっ、」

審神者に言われるがまま鶴丸は胸に手を伸ばし、くにっとぷくりと膨らんだ乳首をこねり摘まんだ。
するとそれだけでぞくぞくぞく、と乳首から腹の奥に掛けて甘い痺れが走り、腹の奥の方からきゅうっと咥えこんでいる陰茎をまた締め付けて。
鶴丸の中でびくびくと震え先走りを溢す陰茎の熱さをより強く感じ取った鶴丸は、ひいひい声を漏らしながら馬鹿の一つ覚えのように胸を揉んで、ぐにぐにと自ら乳首をいじめ始めた。

「あぁんっ、あっ、ちくびっ、あぁっ、ちくびしゅごっ、しゅごいぃっ、!」
「そっかあ、乳首気持ちいいねえ」

審神者の乳首は、いつも奥の方へ引っ込んでいるからなのか、とても柔らかい。
それを指と指の間で挟むようにし、ぐにぐにと揉み捏ねれば今度は耳の後ろから脳天に掛けて電流が一気に走り、更にきゅうきゅうと腹の奥を締めつける。
気持ち良すぎて最早辛くて、けれど、止める気はさらさらなくて。
唇からだらだら涎を溢しながら獣のように唸る鶴丸に、更に審神者は別に快感を教え込んでいくのだ。

「鶴丸〜、片手だして。手、ちょうだい」
「うっ、うやっ、はあっ、ひゃひっ、」
「そうそう、いい子いい子。んじゃあ、ここ自分で触ってみよっか」
「っ、ふぅっ、んんんっ……!!あ゛ッっ、ひっ、ひ……っ、!」

審神者に導かれるまま伸ばされたそこは、散々審神者に弄ばれてきた入り口の、その上で。
片手で乳首を捏ねり続けたまま、鶴丸はぴとりと触れさせられた場所を、最早無意識にくにっと押しつぶした。

「っ……!あ゛うっ、!?あっ、これっこれなにっ、ンっ、んあっあっ」
「んー、これ?これねえ、クリトリスだよ。くりちゃん。触ると気持ちいいよね?」
「あ゛っ、あっやだっ、あっんんっ、りゃめっ、ひっ、ひぃっ、あぁああっ……!」

今まで、散々触られた場所だ。
舐められたり摘ままれたりしたら、頭がおかしくなりそうな程気持ちよかった場所。
始めて自分で触れたそこは、ぷくりと膨らみ、豆のようにこりこりと包む肉の下にしこりのようなものが埋まっていて。
それを皮ごとくにくにと揉み込めば、腹の奥だけでじゃなく、今度は外までぞくぞくとした快感が走ってきたのだ。

──くりとりす?
くりちゃん、審神者はそこを、そう呼んだ。
そうか、ここはくりちゃんと言うのか、と蕩けきった思考のまま鶴丸は、擦れば擦るほど気持ちよくなっていく"くりちゃん"に、濡れた瞳をうっとりと細めながら、どんどんいじる指を速めていくのだ。
口では、嫌だ嫌だと言いながら。

「あっあ〜〜〜〜っ、くりちゃっ、あ゛―――っ、!!くりちゃっ、やらっりゃめっ、んんっ、あっあぅじっ、くりひゃっ、やらあぁっ、!」
「やじゃないでしょ〜?自分で、いじくってんじゃん!ほらっ、こゆとき、なんていうんだっけ?」
「あっあっ、きもひっ、ひもひぃぃぃ〜〜〜〜っ、……!!!!」

手が、止まらない。
上も下も、弄れば弄るほど気持ちよくなって、止まらなくて。
きゅうきゅう熱く昂った陰茎を締め付ける腹の中が、ぐにゃぐにゃ蠢いているのが、自分でもわかる。
最早足は使い物にならなくて、審神者の腰に足を絡めることすら出来ないまま、鶴丸の意思とは関係なく跳ねて、動いて、宙を蹴っていて。

ああ邪魔だと、鶴丸は思った。
この足が言うことを聞いていれば、もっともっと深く、審神者に貫いて貰えるというのに。
なのに変に伸びて動くから、どうしたって審神者と距離が開いてしまう。
足が邪魔で、審神者に、審神者の熱に、もっと奥を突いて貰えない。

だから鶴丸は、自然とこうおねだりをするのだ。
全てはそう、審神者に、審神者にもっと、気持ちよくしてもらいたいから。
男の矜持とか付喪神としてのプライドなんて、とっくにどこかに行ってしまった。
今ここにいるのは、女の悦びを教え込まれた、雌の獣でしかないのだ。
だからなにも、恥ずかしくない。
だからこれは、悪いことじゃあ──ない。

「あぅっ、あぅじぃっ、あっあぁっねっ、もっとぉっ、もっとふかくぅっ、ぅあっ、あぁんっ、ぐりぐりしてえっ、おれのっ、つるのっ、つるのこと、っ、きもちくっ、してえっ、」
「んっ、鶴丸、それじゃ、女の子みたいだよっ?」

どこか揶揄うような声が、聴こえる。
その言葉に、そりゃそうだと鶴丸は思った。
自分だって、こんなのまるで女のようだと、思うけど。
でもそれが正解で、恐らくこの本丸で、今一番"女"なのは、紛れもなくこの鶴丸国永なのだから。
だから、だから女であるのが、きっと今は、一番、正しくて。

「うんっ、うんっ、つる、おんなっおんなのこっだからぁっ、アっもっとぉっ、ごつごつっしてっ、あっあぁああ〜〜〜っ、それいいっ、あっ、それっ、しゅごっッ、ひいっ、ひぃいぃ〜〜〜っ!」
「そっかそっかあっ鶴丸はっ、女の子、か!」

そう言って審神者は、あちこちを勝手に蹴るだけの片足も捉えて、両足をぐぐぐっと前屈させるように鶴丸の肩へと伸ばし、固定した。
一気に縮められた身体は途端に呼吸するのが難しくなって、ひゅうっと鶴丸の喉が勝手にか細く音を漏らす。
けれどそんな息もままならない鶴丸のことを気に掛けるでもなく、審神者は鶴丸の足をぐっと伸ばさせたまま、ごりごりと抉る様に深く深く奥へ腰を穿ち、下敷きになっている鶴丸の身体ごと圧迫し始めたのだ。

「あ゛っ、ああっおくっしゅごっ、おくっ、ぐりってぇっ、あぁああっ、あぅじのぉっあっあぁんっ、あ、あ゛〜〜〜っ、しゅごいぃぃっ」
「ねえ、どうすごい、の?」
「つるのぉっ、つぅまうのっ、おくっ、ぐりぐりっしてぅっ……!」
「さっきも、ずっと、してけど」
「ちぁうっもっとっ、もっとおくぅっ、あ、あ゛ああっ、あっ、あっあ……ッ!あーーーっ、あぁああーーーーっ……!!」

審神者の体重ごと身体を潰されて、その重みで、子宮全体が押しつぶされている。
ぐぐぐっと熱く昂った陰茎がすっかり下へと降りてきている子宮口を押し戻すように、押しているのだ。
腰を打ち付けられている訳でもないのに、そうやって入り口を押しつぶされてるだけなのに。
なのに、ぞくぞくとした痺れが止まらなくて、うねうねと、腹の中の動きが収まらなくて。
押しつぶされた子宮すら、もっともっとと言うように強縮を初めて、鶴丸は、口をぱかりと開けたまま訳の分からない言葉を呟くことしかできていない。

気持ち良すぎて、始終、イきっぱなしで、どうにかなってしまいそうだ。
散々胸とクリトリスを弄っていた指はあまりの快感に動きをやめて、行き場を失ったまま、ぎゅうと手のひらを握り締めて震えている。

「んっん゛っ、んぅっふあんっ、むっ〜〜〜〜っ!…!………っ!」

そんな開きっ放しの鶴丸の唇に、審神者はねっとりと舌を這わせた。
そうしてたらりと伸びきっていた舌を絡め取り、口の中に溜まっていた唾液を奪うかのようにしゃぶってくる。
別の生き物のように鶴丸の舌を舐りいじめる審神者の舌は、乱暴なのに気持ち良くて。
じゅぱっと品のない水音を立てながら、鶴丸は自らも舌を伸ばして審神者の唾液を飲もうと動かしていく。

審神者の舌と舌が、絡まって、溶けてしまいそうだ。
舌を伝って流される唾液を呑みこむ度に、ぞくぞくとした震えが腰に走る。
それがまたうっとりするほど気持ちが良くて、鶴丸はほぼ無意識にあむあむと唇を動かしながらもっと頂戴、と舌を絡めては強請りしゃぶる。
息なんてもう、できなくたってよかった。

しかし審神者はそうではなかったようで。
縋る鶴丸の舌から逃れて、そのまま顔を首筋へと埋めていってしまう。
そこに行かれると鶴丸は審神者の口を吸うことは出来なくて、切ない心地そのままに、審神者にまた口付けをねだろうとするのだけれど。
けれどそれも、審神者の一言で、ぴくりと動きを止めるのだ。

「──ね、鶴丸?また自分で、いじくってみて?」

瞬間、きゅん、と腹の奥が勝手に締まってしまった。
さっきの、気持ちよさが脳裏にフラッシュバックしたからだ。

「ぁっ、……っ、でも、き、きもち、よすぎてぇっ、あっ」
「……奥さあ、ずぅ〜っとぐりぐりして、ゆさゆさしてあげるのも、いいけどさ。自分で触ったら、もっとぎゅうってキツクなって、気持ちよくなれるよ?凄いよ?子宮のお口がね、くぱくぱすんの、わかるんだから」
「……っ、ぁ、ッ……、!」

耳元で囁かれる言葉に、またひとつ、ひくんっと鶴丸の腹は動いてしまう。
審神者の言葉を、脳裏で想像してしまったからだ。
だって、言葉だけで、想像だけで、こんなに気持ちいい。
──なら、実際にやってみたら、ほんとうに、もっともっと、気持ちいいのでは?

「くぱくぱするとね、ぞわぞわが、止まらなくなるんだよ。今よりずっと。そこにね、上手い具合にね、おちんちんの先っぽがくっ付くと、もう堪んないの。おちんちんの先っぽを、ちゅうちゅう吸うんだって。皆、それがすっごい気持ちいいって言ってたなあ。そうなったら私、気持ち良すぎて、なんにも覚えてないんだけど」

子供産んでないから、子宮口開かないんだよね。
だけど、エッチの為に子供産むなんて、馬鹿げてるし。

世間話のような言葉を、嫌にねっとりと耳元で囁かれて。
鶴丸の喉は、勝手にごくりと唾を呑みこんでいた。
だって、だって、この審神者が意識を飛ばすだなんて、どれだけの快感だと言うのだろうか。

「それね、一回やっちゃうとね、もう病みつきなの。もうね、駄目。朝も夜もエッチすることしか頭にない。頭が覚えちゃうんだ。またああなりたいって。また、犯してほしいって」

──きっと、それは、その通りなのだろう。
だって鶴丸も、犯されることしか頭になかった。
審神者を犯すのではなく、審神者に犯されることしか、頭になかったのだ。

いつの間にか、鶴丸の呼吸は浅く短くなっていて。
犬みたいに、はっはっ、とか細い息しか吸えなくなっていた。
浅い呼吸の所為で、意識すらも薄く希薄になっていく。
段々と自分の意思というものすらわからなくなってきて、鶴丸の頭は、審神者に注がれる言葉でいっぱいになっていた。

「ひっ、ふっ、ふぅっ、……んっ、ンっ!」

そろりそろりと伸びていく指が、下の下、ぷくりと膨らんだマメに辿り着いた。
審神者がクリトリスと呼んだ場所、擦るとぞわぞわして、気持ちよくなれる場所。

「あっ……んっ、ふ、ぁ、あっ、」

くにっと押しつぶしてみれば、審神者圧迫されているにも関わらず、腰がびくりと跳ねた。
そうしてその拍子に指がずれて、咥えこんでいる陰茎に、指先がつん、と触れてしまう。

「っ……!」
「アっ、ふふっふ、えっち」

──瞬間、ぶわりと鶴丸の顔に熱が溜まった。
そして同時に、ぞくぞくとした欲望がひっきりなしに腹の底から生まれてしまう。
まるで生娘のような羞恥の感情と、もっともっとこれに揺さぶられたいという相反する感情が生まれて、反発して、交わって。
理性と本能の間で、しかし結局鶴丸の頭は、気持ちいいことで、いっぱいで。

「ふあっあっ、……っ、あ、あ、あ、っ」

くにくにと、恐る恐る触れていた筈の指先が、クリトリスを徐々に強く、大胆にいじり始める。
触れれば触れるほど言いようのない快感が走って、腹の奥ではなく、今度は咥えこんでいるその入り口をきゅうっと締め付けた。
それに反応してか、耳元で、審神者の息を呑むような声が聴こえた。
そうして、それと同時に、ぐっとまたひとつ、押し付けるように腰を揺らされる。

「んっンっ、あっあぁっ!、あーーっ、あっ、あぅっ、あっ!」

ゆっくりだった揺さぶりは、徐々に強く激しくなっていって。
気付けば鶴丸の身体は、審神者の律動と共にゆさゆさと全身が揺さぶられるようになっていた。
そしてそれにつられるように、気持ちいいクリトリスを弄る鶴丸の指先も、強く激しくなっていく。

「はあっはっ、あっ、きもっちっ……っ!ひあぁんっ、あぁっ、つるっつるのっ、あぁああ〜〜〜っ、どしよっ、あぅっんっンっきもちっきもちぃっ、ひっあっ!」

これ以上ない程咥えこんだ熱が、ゆっくりとその場所を変えたのを、鶴丸は感じ取っていた。
先程までは子宮を持ち上げるような揺さぶり方だったのが、段々と、"真ん中"を狙うかのように押し付けられるようになっていったのだ。

「ひぁあんっ、!」

それがまた、とても気持ち良くて。
鶴丸はうっとりと蕩けきった顔をしながら、媚びるような声を出して自らも腰を揺らすのだ。

弄る指先が、止まらない。
いつの間にか鶴丸は、もう片方の手で先程と同じように──いやそれ以上に激しく、乳首を、乳輪を、捏ね繰り回していじめていて。
はふはふ、と乱れた呼吸を必死に整えながら、迫りくる大きな快感の為に準備をしていたのだ。

だって、くる、くるのがわかる。
きっと本当なら開いちゃいけないところが、段々とうねって、動き始めているのが、わかるのだ。
それがくぷ、と動く度、そしてそれに熱い陰茎が触れる度、鶴丸の腹は、腰は、身体の全ては、びくんっと大きく跳ねてしまう。
そしてそれが──死ぬほど、気持ちいい。

「あぅっじぃっ、!なっなんっ、なんかぁっ、くるっくるくるっくるぅっ……!!」
「あっ、開き、そう?」

鶴丸の身体に伸し掛かったまま、腰だけを強く審神者は打ち付けてくる。
ぐぱっぐぽっと酷く品のない音はとても水気を孕んでいて、抜き差しをされる度に、中に出された精液がぶちゅりと外に漏れて行ってしまう。
それがなんでか鶴丸はとてもさびしくって、切なくって。

──もっと、もっと欲しい。もっと、注いでほしい。
そう思えば思うほど、腹の奥底のうねりが強くなっていく。
追いつめられるような、こじ開けられるような、開いちゃいけないドアを、開きかけているような。
そんな逃げたくなるような快感の渦の中。
ついにそれは、くぱりと口を開いたのだ。

「ぁあ゛────〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁあああ゛っ……ぁっ、……ッっ、………、……ッ!!?」

瞬間、ぐるん、視界が回った。
そしてそれと同時に尋常でないほど身体ががくがくと震えて、跳ねて──わけがわからなくなって。

「あ゛っぁああっあ〜〜っ、あっあぁああっあぁんっ、んあっ、ひぃっひぃいぃっ、ひあっはっはあっあっ……っ、あっあ゛っっ……!……っ!」
「んっうっ……っすごっ、……!」
「あっあっあっ、あっ、あぁっ、あぁああ……っ、!…………!!」

ちかちかと、星が散らばる。
尋常ではない快楽に、硬直している身体を更に深く突かれ、揺さぶられて、審神者に身体を圧迫されていることも忘れて鶴丸は無我夢中で逃げようともがいていた。
これはやばいと、死んでしまうと、真っ白になったからこそ素直に審神者から逃げることを選んだのだ。

「ひぃっいあっ……!」

けれど、それを審神者が許さない。
くぱりとほんの少しだけ口を開けたそこに、捻じ込むように熱く弾ける寸前の陰茎を、怒張を押し込んで。
そうして更に、ぐぷぷっと中にいれろとでも言わんばかりに腰を回し始める。

「あ゛ぁああ〜〜〜っ、りゃらっつるっ、りゃめっぁあっ、こわっ、こわれるぅぅっ、あっあっ、あ、っ、……!」
「あっすごっ、ほんと、っやばっ、」
「おねがっつるぅっ、あっあたまっとけぅぅっ〜〜〜あっ、あぁあぁ〜〜〜〜っ!」

ずっずっと布団ごと身体が揺さぶられて、揺さぶられると、気持ちよくなって。
声を出すと気持ち良くて、息をすると気持ち良くて、審神者の声を聴くと、気持ち良くて。
鶴丸の頭はもう、気持ちが良いことでいっぱいになっていた。
だってもう、何をしても気持ちがいい。
審神者に触れられる全てが、されることの全てが、そのまま快感に繋がってしまう。

「はっはあぁんっんぅぅっ、んあっ、あぅじぃっんっ、あっもっとおっもっとぉっ、……!」

溶けて、蕩けて、ぐちゃぐちゃの、どろどろになって。
また一つの鉄に戻るかのような錯覚を覚えて、腹の中に、火床ほどがあるような心地に、とろりとまた鶴丸の頭はとけていく。
もう、気持ちいいことしか考えられない。
審神者と、もっともっと気持ちよくなりたい。
この人間を離したくない、もっと深く、もっと奥へ、混ざり合って溶けてしまいたい。

──ああ、この女が、欲しいなあ。
そう深く強く、願ってしまうのだ。

瞬間、ぶるりと咥えこんだ審神者の熱が、一番奥で強く震えた。
そうしてそのまま、熱く迸る熱を、鶴丸の腹の一番奥でぶちまけたのだ。

「あ゛っ…──ぁっ……!ぁあ゛〜〜〜っ、あっ、あ゛っあぁあ゛あ……〜〜〜〜っ!!」
「はっはあっあ、っ」

ちゅうちゅうと、腹の中が、吐き出された熱をしゃぶっているのがわかる。
ひくん、ひくんと腹が動く度に、鶴丸は、あ、あ、っとか細く声を漏らして、震えて、よがって。
脳髄まで染み渡るような快感と霊力に、感極まって自分の上で熱に瞳を蕩かす審神者の唇に噛みついた。
そうしてその口の中身を貪る様に舌を伸ばして、しゃぶって、啜って、呑みこんでいく。

上も下も、気持ちがいい。
審神者に触れてるところが、全部全部──そう、全部。

いつのまにか、自分の足を押さえつけていた審神者の手のひらは外れていて。
くったりと鶴丸の上に伸し掛かる様に、審神者は身体を倒していた。
その手は今、鶴丸の横に置かれていて、もぞもぞと鶴丸の頭の後ろにもぐりこんだかと思えば、頭を固定するように押さえて。
そうしてより深く口付けをしてきたから、なんだか鶴丸は嬉しくなった。

尚もぐりぐりと押し付けてくる腰は、けれど今までよりも乱暴で、動物的で。
その時になって、鶴丸は審神者の思考も快感にとんでしまっていることを理解した。
──そう、理解、してしまった。

「んっ……あはっ、」

開放された足を、審神者の身体に絡みつける。
深く深く、この身体を離さない様に。

きゅうっと中を締め付けてみれば、咥えこんだ陰茎がぶえるりと震えた。
それが何とも可愛くて、堪らなくて、鶴丸は合わせた唇を、より深く絡めて舌を這わせていくのだ。

時間なんてどうでもいい。
だって、許される限り、この審神者を離したくなんてないのだから。

そう、鶴の愛は、深いのだ。
それをこの女は──骨の髄まで、思い知ればいい。

- 12 -