燭台切光忠は臆病である

柱に手をつき、お尻を突き出して爪先立ちになっている。ずっとその体勢をとっているせいで足が辛い。
足袋に包まれた足はぷるぷると震えて今にも崩れ落ちそうだったが、背後から突き上げられるせいで倒れることは叶わなかった。

「あっぁあっあ、んっんんーーっ!ふっ、ぅ、ううぅんっ!!」

「ふふ、主の部屋でこんなことしてたらって思うと……凄く、興奮するね!」

「ぁあんっ!」

「きっと本丸中に声が響いて……ああ、そんなの駄目だよ。主の痴態を皆に見せるなんて、許せない」

手をついている柱の左右は障子だ。この家なら障子を開ければ縁側があり庭を一望することができるが、本丸ならばそこに更に一緒に住まう刀剣男士達が付随してくるのだろう。
そして光忠の言うとおり、声を聞きつけた男士は何事かと障子を開き……こうしてまぐわっている姿を発見するに違いない。
勿論それは全て妄想で、今の私は白衣一枚腕に引っ掛けているだけのただの娼婦で、障子の向こうは誰もいない小さな庭があるだけだ。
しかし想像した瞬間きゅうぅと光忠のものを締め付けてしまって、想像しちゃったのかい?と背後から声をかけられれば頷くしかなかった。

「あ、だって、あっぁああっあ、声っ、がまん、できな、いっ!あっあ、ぁあっあ、あんっ!」

「そうだね。とってもえっちな体だから、仕方ないと思うよ」

腰の動きが止まり、背後から伸びてきた両手が胸を掴み人差し指で突起をこりこりと弄ぶ。
未だ出してもらえないせいで本気で子宮が疼いている。お陰でそんな僅かな刺激でも腰が大きく跳ねて、大げさなまでに反応してしまう。

「ふ、ぅう……っん、んんぅ……ぁ、ぐりぐり、しちゃ、あ……むねも、やあぁ……っ」

「君の身体はとてもえっちだから、つい触っちゃうんだ……ああ、主もこんな風に乱れてくれるのかな……」

「ひああっ!?あっああっ、ゆるひっ、あっぁあああぁっ!!あっぁあーっ!!」

切なげな声と共にするすると降りていった手が淫紋をそっとなぞり、そしてまた注がれる神気。
ぶわりと高まる快感に許しを請うも聞き遂げられる筈もなく、容赦ないピストン運動に呆気なく絶頂へと至ってしまう。
最悪なことに、そこで光忠の動きは止まらなかった。淫紋に掌を乗せ、外側から子宮を押しつぶすように神気を注ぎ、もう片方の手で荒々しく胸を揉み、イっている最中の中を無理矢理こじ開けて奥を穿つ。
胸の突起を摘まれ、内壁を擦られ、汗で髪が張り付くうなじに?みつかれて、痙攣し続ける私の体を柱に押さえつけながら荒々しく腰を打ちつけ続ける。

「あっあああーーっ!!あぁ、あ゛ぁあっ!!っ〜〜、らめっあ、ゆるひっあ、ぁああっあ゛っ!!」

「ああ、あるじ……あるじ、あるじ……っ!」

「ぐるしっあ、ぁあ゛ぁーっ!!こわ、れるっあ、ぁあっあ、あんっ、んっんああっあ、ぁあ゛ぁあっ!!」

「出すよっ、出すからねッ!!」

無理矢理発情させられて溶けそうなくらい熱をもった子宮に直接注ごうとするかのように、強引に子宮口に先端をはめ込まれた。
そしてようやく訪れた光忠の絶頂。きつくて痛いくらいに締め付け離そうとしない蜜壷の中で、光忠のものが一瞬膨れたかと思うと大量の子種が吐き出される。
溢れるくらいに注がれた熱いものに、散々待たされていた私の子宮がむしゃぶりつく勢いで全て飲み干していくのが解った。

「ぁ、出て……あ、ん……は、ぅん……ぁ、あ……イっ、ぁん……っ」

その熱いもので中を満たされていく感覚に、最後に大きく痙攣した私の身体も絶頂を迎えた。
柱に縋りつきながら汗に塗れた体を弛緩させ、ようやく終わった情事に長く息を吐く。
最後の一滴まで出し切った光忠はずるりと未だ硬いものを引き抜くと、私を引き寄せてぎゅうぅと抱きしめてくれた。

「ごめん、きつかった?つい夢中になっちゃって……」

「ん……らい、じょうぶ」

未だ敏感な身体を抱きしめながら、あやすようにぽんぽんと頭をなでられる。
コレも仕事なのだ。光忠が満足してくれたならば頑張ったかいがあったと思っていると、またその場にぱたんと押し倒された。
嫌な予感しかしない。

「その、ごめん。一回出しただけじゃ収まらなくて……もう一回、させてくれないかな?君の身体、とっても気持ちが良くて……もう」

膝裏に手を沿え、両足が肩につくくらい大きく広げられる。愛液でびしゃびしゃになったあそこに、勃起している光忠のものが擦り付けられた。
そして我慢できなかった光忠が私の返事を待つことなく、ぐぐ、と入ってくる先ほどと質量の変わらないもの。

「ぁ……う、ぅん……っ!!」

のしかかるように全てを収められ、体重も加わって子宮が押しつぶされる。
未だ飲み足りないというように、子宮もまた光忠のものに悦んで吸い付いた。
しかし頭の中の冷静な部分では、またあの長い長いピストン運動に付き合わなければならないのかと思うと逃げ出したい衝動に駆られている。

「ああ……気持ちいいよ……奥、吸い付いてくる……っ」

「ふ、ぅ……ぅうっん、ぁ……っ」

せめて絶倫ならば事前に言っておいて欲しかった。
心の中だけで文句を言いながら、改めて始まったピストン運動に思考を霧散させるしかなかった。

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