SS1
ぐち、にちと粘着質な音がする。耳障りなそれがどこから聞こえてくるのか解らない。
絶え間なく聞かされているその音に、私の耳は音源を捜すことをやめてしまった。
私の肌を這いまわり粘液塗れにし続けているものからか。私の乳首をなぶりつづけている、数え切れないほどの極細のものからか。
それとも私の手足の指に絡みつくものからかもしれないし、私の秘芯を根元から縛り上げた挙句赤くはれ上がった先端を細いブラシのようなものでなで続けているもののせいかもしれない。
はたまた幾つもの球体を連結させたような形で私の菊座にどぷんどぷんと粘液を吐き出しながら飽きることなく出し入れしているもののせいという可能性もある。
とにかく私は全身を嬲られ続けていた。
肉色の触手は延々と私の体を撫で回し、穿ち、擽り続けているのだ。音の発生源など、最早気にかける余裕がないことは理解してもらえたと思う。
そして同時に、私が未だ満足することができないままであるということも、ご理解いただけたのではないだろうか。
「ぅひっ、あ、ぁ……んっ、んぁっあ、ぁーっ、あっ、うぁ、ぁんっ!」
ずちゅ、ぬちゅ、にちゅと音を立てながらアナルを何度も出入りする触手に腰が跳ねる。
びくびくと痙攣する身体はきゅうきゅうと中に入っているものを締め付け、そうすればアナルの中に納まっている触手からはとぷとぷと精液にも似た熱いものが吐き出される。
お腹の中が満たされる幸福感を覚えている間にも私の秘芯はきゅぅと根元を締め付けられたかと思うと、皮を剥き上げられ無防備になった赤い本体を柔らかなブラシで磨き上げられる。
そんな強すぎる刺激に私が耐えられる筈もなく、私は腰を跳ねさせてイき、はふはふと舌を突き出して必死に呼吸をする。
同時に背中がのけぞり、突き出した胸の両乳首には極細の触手がしゃぶりついていて、ぬちゅぬちゅと小さな音を立てながら硬く尖った乳首を必死に攻め立て続ける。
「ひくっ、ぁ、あ、いくっ、ひっぃ、あ、また、あ、いっ、ひっ、あ、んぁ、ああぁっ!」
全身にびっしょりと汗をかき、額に張り付いた前髪を振り払う余裕すらない。うっすらと桃色に色づいた体に這い回る触手がはがれる素振りは見せない。
ろくな休息すら与えられないまま攻め立てられているというのに、信じられないことだが私の蜜壷は未だ何の刺激も与えられないままでいた。
アナルも、秘芯もぐちゃぐちゃにされている。それなのに真っ先に狙われそうな蜜つぼだけが未だ手をつけられず、そこからは粘液とは違うものがまるでねだるようにだらだらと涎を零し続けている。
自分でもひくひくとしているのが解るのに、最早羞恥も忘れて腰を振って触手に穴を埋めてくれとねだったのに、私の蜜壷は未だ空のままだ。
じくじくと疼くそこに、入れて、苛めないで、奥を突いてと哀願する。まるで焦らすように太くそそり立った触手を私の眼前に晒し、恥部を撫で回すだけで終わる触手に私は生理的なものではない涙を流した。
「ぃうっ、あっ、あぁ、んっんんぅっ、ふ、ぅ、あっ、ぁんっあ、んっ、ふあ……あ、イく、また、あ、きちゃ、あ、ぁんっ!」
ひくん、と体を跳ねさせてまたイった。収縮するアナルにこぷこぷと熱いものが吐き出されたかと思うと、ずるんと勢い良く引き抜かれる。
とっくに括約筋が馬鹿になってしまっているアナルからはぼたぼたと滝のように今まで出されたものが零れていき、喪失感に私は喉を鳴らした。
しかしそれだけでは終わらなかった。何故か乳首も、指先も、秘芯も、すべてが開放された。なのに久方ぶりに快楽の与えられない状態になった身体は未だ余韻が引かず、びくびくと痙攣が止まらない。
余韻だけでイけそうだとぼんやりと思いながら、地面に横たわることしか出来ない私の目の前に、男根を模しながらも凶悪な形をした触手が存在を主張するように現れた。
鈴口の部分はくぱくぱと口を開き、三重のカリの下には蛇腹の太い竿が収縮している。女を壊すためだけにあるといわんばかりのそれに、私は目を見開いた。
はあはあと未だに荒い呼吸の中、私は重い身体を何とか動かしのそのそと足を開く。どくどくと心臓が煩い。
もしかしたら今しか逃げられるときはないかもしれない。そう理解していながらも、私はこれに貫かれたいと思ってしまった。
うまく動かない足を何とか開いて受け入れる意思を示せば、まるで触手はそれを待っていたかのように動き出す。
だらだらと鈴口から熱い粘液を零しながらゆっくりと肌をなでる間、他の触手が私の足をM字に開き触手を絡めて固定していく。
きっと頭が馬鹿になって体の制御が利かなくなるような、とてつもない快感を与えられるのだろう。あらかじめ押さえつけておくといわんばかりに私の体を拘束していく触手に、期待に胸が高鳴った。
ぐちり。
蜜壷の入り口に、鈴口が押し付けられた。熱い。とろとろとあふれるのは粘液か、それとも愛液か。
ずぷん、と入ってきたそれに、私の全身が歓喜した。
「ぁ……あ、ああ……太い、あ、ふあああぁ、あ、あ……」
とろとろに融けた中を割り開き、入ってくる触手。
ひだ一枚一枚を擦りあげるようにその存在感を示すが如くゆっくりと入ってくるそれに、私はそれだけでイってしまった。
待ち望んでいた快感は私を想像以上に蕩けさせ、恍惚とした私の中を蹂躙しながらそれは私を満たしていく。
ずっと放置されていた蜜壷はその形をしっかりと捉えていて、中に入ってくる幾重ものカリ首と内壁を擦りあげる蛇腹が気持ちよくて堪らない。
ぞくぞくとした快感に全身をゆだねていると、最奥に届いた鈴口がとっくにおりきった子宮口にかぷりと食いついた。
「ひぅんっ!? ぁ、らめぇ、しきゅ、ぐち、たべちゃ、らめ、ぇ……あ、はむはむ、しないれぇっ、すっちゃ、らめ、あ、いくっ、いっちゃう、いくぅっ」
それは人外の快楽だった。精子を受け止めようと降りてきていた子宮口に、あの口のような鈴口が吸い付いてしまったのだ。
いくら腰を振っても取れないそれは未知の快感で、いまだピストン運動すら始まっていないというのに私はイかされてしまった。
そしてその鈴口の奥には舌のようなものまで居たらしい。子宮口に吸い付きながら先端をすぼめた舌先で子宮口を掘り返され、嘗め回される。
何度も何度もイかされた身体はすっかりポルチオでイくことを覚えてしまって、あっという間に新しい性感帯を開発された私は今にも意識を失いそうなほど朦朧としていた。
しかしそうは問屋がおろさない。意識を飛ばしかけた私に活を入れるように、蛇腹がぐんと伸びたかと思うとどちゅんと音が立ちそうなほど勢いを持って子宮口を突き上げた。
それも鈴口が子宮口を咥えこんだままの状態での話だ。どうやら蛇腹部分に伸縮性があったらしい触手は、子宮口をきっちりと咥えこんだままピストン運動をするつもりらしい。
飛びかけていた意識を無理矢理引きずり込んだ突き上げに私は口をはくはくとさせていたのだが、触手は容赦なく律動を開始する。
「あっぁぁあっ!?あっ、あんっあっぁあっあっ、ひっああっあっ、あ、ぁあっあ、いくっ、あっ、いっあ、ぁあぁああぁぁっ!!」
呆気なくイっても終わらない。蛇腹とカリが内壁を擦りあげ、丸い先端が最奥を突き上げ、鈴口が咥えこんだままの子宮口を蹂躙する。
凡そ人間相手では得られない過剰快楽に全身が無秩序に動くが、手足に播きついた触手が私の抵抗を封じ込める。
今までとは真逆に蜜壷のみに快感が与えられるせいで余計に敏感にその全てを感じ取ってしまって、息も絶え絶えになりながら私は揺さぶられるしかない。
そして何度目か解らない絶頂を迎えた瞬間、中のものが一瞬膨張したかと思うと子宮口に直接熱い粘液が吐き出された。
びゅーっびゅるるるーっびゅるっびゅぅーっ。
人間では決してありえない量を零すことなく子宮で飲み干すことを強要され、下腹部がぽっこりと膨らみその量を主張する。
どろりとしたそれは熱く、火傷をしてしまいそうな錯覚を覚えながら、とっくに馬鹿になった脳みそが中を満たされていく多幸感を覚える。
「ふあ……あ、ぁあぁ……でてるぅ、でてるよぉ……」
射精が終わればまた私の身体は揺さぶられる。
ぶちゅん、ぐちゅんと愛液と粘液が混じったものを撒き散らしながら、大きく広げた足の間に凶悪な逸物を受け入れよがり狂う。
形状が変化したらしく、いつの間にか蛇腹ではなくねじかコイルのような形状になったそれが、中をぐちゅぐちゅと蹂躙し続ける。
単調な快楽で飽きさせないためだろうか。子宮口を咥えこんだまま何度も手を変え品を変えて中を蹂躙し続け、何度も何度も私の子宮に射精し続けた。
そしてやがてほぐれきった子宮口が舌を受け入れ、本来ならば誰も受け入れないはずの子宮に直接その長い舌を入れ込んでくる。
それがまた未知の快感として私を悶えさせ、子宮の中を舐めまわされるという想像だにしていなかった快感に全身を必死によがらせた。
「あーーっ!あっらめっ、しょこっちがうっ、ちがうのぉっ、あ、らめっあ、ァああぁっいくっ、こんな、のれっ、いっちゃうっ、いくぅっ!」
びゅぅーっびゅるっびゅるるっー。
そしてまた吐き出される精液。それを幾度となく繰り返した私は、いつの間にか下腹部にあたる固いものの感触に気付いた。
それはおかしなことに外側ではなく内側に感じていた。そう、まるで子宮の中に幾つもの卵でもあるような、そんな感覚。
すぐに悟る。これが触手の本来の目的だったのだと。それを肯定するように、あれ程子宮口をくわえ込んで話さなかった鈴口が離れて行き、ずるりと中に収められていた触手が引き抜かれた。
一抹の喪失感を感じたが、そんなものはすぐになくなる。
球体を幾つも繋げた様な触手がアナルに狙いを定めたかと思うと、内壁越しにごつごつと子宮を押し上げ始めたからだ。
しかもそれに連動するように子宮内にある卵達が震動を始めたものだから私の脳味噌は一気に融けた。気持ちいい。イく。それしか考えられなくなる。
「あっぁあっあ、らめっあ、いくっ、まらイくぅっ、ふるえてっあ、しきゅっぅがぁっ、あっこんにゃっあ、イくイくイくイくっ!!」
ほぐされていた子宮口がみちみちと押し広げられ、卵がごろんと膣内に降りてくる。途方もない快感が伴ったそれに私は肩で呼吸をしながら何とか耐えた。
しかしアナルの突き上げは止まらず、子宮の中では未だ他の卵達が震え続けている。それどころか先ほどの鈴口のような形をした細い触手が、乳首と秘芯にぢゅうううぅと音を立てて勢い良く吸い付いてきた。
瞬間的に絶頂に押し上げられたかと思うと、子宮が収縮して卵が膣内に落とされ、同時に連鎖的に絶頂させられる。タイムラグのない絶頂に私の身体は大きく腰を跳ねさせ、痙攣した。
「らめっあ、生まれちゃ、やっあ、らめぇっ、ひっんっあ、むりっ、こんなの、むりぃっ、ぁああっ、あっうぁあっ!」
更に追加の触手が現れる。もう無理だと訴えても聞き届けられず、まるで花のように先端を五枚の花弁で開いた触手が、私の足の間に吸い付いた。
それは器用に秘芯を避けて私の蜜壷の入り口をすっぽりと覆った。つまり、蜜壷の中にあった卵を外に産み落とすことができなくなった。
「ひっあ、むりっ、おなか、さけちゃ、うっあ、あぁあっあ、らめっあ、うそっ、ひっ、にゃかで、やっ、うまれてっ、やっやぁああぁあっ!!」
そんなことをされては中が裂けてしまう。そう思ったのもつかの間、子宮から卵が降りてきたことに絶頂する傍ら密壷の中にあった硬い殻が徐々に存在感を失っていく感覚。
卵が融けて中のものが生まれたのだと本能的に悟り、同時にまるでイソギンチャクのように細い触手をうねうねと動かしながら内壁を擦り愛液を啜り始めた子供達に絶叫する。
「あっらめっあ、あっひっまらっあ、しきゅぅっあっ、ひっん、あっあ、きゃぁあん!!あっあ、いくっいった、からぁっあ、あっ、らめっらめぇっ!!」
その間にも乳首と秘芯は強く吸い上げられている。イってしまう。卵が子宮口をみちみちと広げて降りてくる。イってしまう。
未だ待ち続けている卵は震え続けている。イってしまう。その子宮をアナルから何度もどちゅどちゅと勢い良く押し上げられている。イってしまう。
膣内では生まれた子供達が愛液を啜るために内壁を擽り続けている。イってしまう。
私は最早何でイっているかもわからないくらい、全身を強張らせ絶頂し続けていた。
むしろ絶頂したまま帰って来れていないというほうが正しいのかもしれない。
乳首が、秘芯が、内壁が、アナルが、子宮口が、子宮が、私を壊してイく。イき続ける。
「うあぁあっあっ、あっぁあっ、あぁああっあっ、いっあっあぁあ、あっぁあぁあっあっ、んっんあっあ、あんっ、んっんあぁぅ!!」
意味のある言葉すら忘れ、私は痙攣し続ける肉塊と成り果てる。
そしてこの命尽きるまで、この異形を孕み続けるのだろう。