ベルケンドへやって来たルーク達は、第一音機関研究所に向かった。
そこには神託の盾兵がおり、ルークがアッシュに間違われ、ヴァンの元へ連行された。
そして、ヴァンとの会話の途中、アッシュが現れた。
「お前の超振動が無ければ、私の計画は成り立たない。私と共に新しい世界の秩序を作ろう」
「断る! 超振動が必要なら、そこのレプリカを使え!」
「雑魚に用は無い。あれは劣化品だ。一人では、完全な超振動を扱う事も出来ぬ」
ルークがショックを受けたのを見て、レオンは言った。
「しーつもーん!」
「…何だ、レオン?」
アッシュとの会話を邪魔され、ヴァンは不機嫌そうにレオンを見た。
「『一人では完全な超振動を扱う事が出来ない』と『雑魚』で『劣化品』なら、アッシュ以外の全ての人間は、あんたも含めて、『一人では完全な超振動を扱う事が出来ない』から『雑魚』で『劣化品』なのか?」
その言葉に、ヴァンは一瞬固まった。
「上げ足を取るな。私が言ったのは、超振動を使う素質がありながらと言う意味だ」
「じゃあ、ユリアの譜歌を歌う『素質がありながら』、譜歌を二つしか使えないティアは、『雑魚』で『劣化品』なのか?」
別に、ユリアの血筋でなくても歌えるのであろうが、レオンは、ティアを持ち出した。
「そんな訳はなかろう。私はティアに全ての譜歌を教えていないのだから」
「え? じゃあ、ルークには超振動の扱い方を『教えた』のか?」
「教わって無い」
ルークが否定し、レオンはヴァンを嘲笑う。
「ユリアの譜歌を『教えてない』から使えないお前の妹が、『雑魚』でも『劣化品』でもないなら、超振動の扱い方を『教えてない』から扱えないルークも、『雑魚』でも『劣化品』でもないだろう?」
「それは…アッシュと比べて」
「じゃあ、あんたと比べて、ティアは『雑魚』で『劣化品』だな」
ティアは、「私は劣化品じゃない」と否定したかったが、珍しく空気を読んで黙っていた。
「ユリアの譜歌は一子相伝なのだ。ティアが使えないのは当然だ」
「『ローレライの力を継ぐ者』はアッシュだけだろ? じゃあ、ルークが扱えないのも当然だな」
「それは完全同位体だ。扱えなければ『劣化品』だろう」
「残念でした! ルークは、『教えた』ら『一人で扱える』ようになりましたから!」
レオンの言葉に、ヴァンは目を見開いた。
「アッシュだって、超振動を扱えるようになったのは、教わってからだろう? それなのに、お前は、教わらなかったルークが扱えない事を劣化だと言った。それってつまり、『レプリカは被験者より優れており、教わらなくとも何でも出来て当然の存在』と思っているからだよな? 教わらなくても出来るなんて、普通の人間では有り得ないし」
ヴァンは、反論の言葉を探す。
「レプリカに劣等感を抱いているから、ルークが劣化していると思って貶して優越感に浸ってんだな」
そして、付け加えた。
「そんなにレプリカが優れていると思っているんなら、あんたのレプリカ作って代わりに計画立てて貰えば? 超振動が無くても成り立つ計画、思い付いてくれるかもよ?」
掲載日:2011.05.10
ヴァンは、ルークが超振動使えると思っていないって事は、
ジェイドか誰かが暗号を解いたと思っているんでしょうか?
それとも、誰かがルークの超振動を制御してやっていると思っていたんでしょうか?
後者かな?
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