CASE4(R15)
コンコン。
「失礼します」
国語準備室のドアを開けると根城にしてる坂田銀八ともう一人いた。
「坂本先生、やっぱりここでしたか!」
応接用のソファでふんぞり返ってる数学教師の坂本を覗き見る。
「先生!!もぉ!先生起きてくださいよ!」
起きる気配のない様子に呆れてため息を吐いた。
「坂田先生すみません。」
「数学担当の生江は大変だな」
「ホントですよ…職員室にも数学準備にもいなくて他の先生に聞いてもたらい回しにされて…最近じゃ一番にココに来るんてすよ!」
「俺だって迷惑してんだ。自分のところで寝りゃいいのに…ココの方が日当たりが良いってワザワザ来るんだから…」
はぁぁ〜
はぁ〜
坂田先生とため息が重なる。
「明日の持ち物聞きたいだけなのに…どおしよぉ」
担当教科の人は前日までに授業で使うものや連絡事項を聞いておかなければならない。
坂本の数学担当になると、こうなることは分かっていた。神出鬼没で捕まらないし、独特の訛りは解読不能で頭を抱える生徒が多いから。まるで罰ゲームのようだった。
でも私は知ってた坂本先生が坂田先生と仲が良いこと。坂本先生の担当になれば坂田先生と会える確率が上がることを…。
「ったく、しょーがねーなぁ」
先生はポリポリと頭を掻くと机の上の教科書を丸めて歩みより、顔めがけて振り下ろした
パコーンッ!!!
「ってえええ!!!!」
飛び起きて赤くなったオデコをさすさすと撫でる。
「何するんじゃき…って」
私と目が合う。
「おぉ生江、どしたが?」
「あ、あの、明日の数学の持ち物…聞きにきたんです、けど…ぷぷっ、大丈夫ですか?おでこ…ふふっ」
「あぁ〜思いっきし叩きよって…」
「生徒を困らせるんじゃねぇよ。で、明日はプリント配るとか言ってなかったっけか?」
「おぉそうじゃったそうじゃった!生江!ちとソコで待っちょって」
はい、と返事をする間もなくピューンと走って行ってしまった。
「ふふ、坂本先生のおでこ、真っ赤でしたね」
「あれくれぇしないと起きねぇだろ、アイツは」
また面倒くさそうに仕事机に戻ってドカッと座った。
「すみません、待たせてもらっても良いですか?」
「おぉ、ちゃんと坂本が戻ってくれば良いな」
スッと私は仕事椅子の隣へ移る。
「戻ってこなければ良いのに…」
つい本音が漏れる。
「生江、おいで」
腕を伸ばされればその手にすがり、足元に座り込む。
頬を撫でられて上を向くとどちらともなくキスをする。
先生はスルリとスカートの間に手を滑り込ませてニヤリと笑った気がした。
「もう濡れてる」
「、ん…先生も、ふん…っぁふ」
言葉を紡ごうにも唇を塞がれて呼吸もまともに出来ない。
さんざん咥内で先生の舌が暴れて快楽が支配し始めた頃、廊下からデカイ声と足音が聞こえた。
「ふぁあ…っはぁ、はぁ…」
「ここまでだな」
飲み下せなかったどちらのものか分からない唾液が口の端から溢れていて、先生はそれを軽く指で拭って乱れた制服を手早く直してくれた。
「続きは放課後な」
「ん。」
私は先生から距離をとって乱れた息を整えることに精一杯だった。
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