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Eternal love to you
02
吹奏楽部が練習しているのは学園のどこにいてもすぐに分かる。
昼休みや放課後など何かしらの音が聞こえてくれば、それは大抵が吹奏楽部の部員が鳴らしている音。
金管の鮮やかな音はまっすぐ耳に入ってくる。
小十郎が作った昼飯を食いながらぼんやりと聞いていると、猿飛がニヤニヤしながら口火を切った。
「ね〜ね〜、竜の旦那。」
「Ah?」
「女の子って可愛いよね。」
「は…?」
「竜の旦那ってばモテるでしょ?」
「…まあな。」
「うわ、すっごい自信。それならさ〜、どういう子が好み?」
「アンタに言う必要はねえな。」
「ケチっ!じゃあさ〜、何でモテんのに彼女作らないの?」
「それもアンタに言う必要はねえ。」
言えるか。
猿の彼女に惚れてる、だなんて。
「んも〜っ!じゃあさ、じゃあさ、溜まっちゃったらどうしてるの?自分でヌいてんの?それとも、適当に女の子みつくろってシてんの?」
「ぶっ…!?佐助っ!!破廉恥であるぞっ!!」
一緒に食ってた真田が豪快に吹いた後、苦しそうに咽ている。
嫌そうに眉を顰めて俺と自分の弁当を瞬時に避難させた後、隣にいた小十郎が溜息をついて猿飛に苦言を呈した。
「猿飛…時と場所ってもんを弁えろ。」
「汚ねえ、真田!猿も食ってる最中だろうが。」
「でも気になるし〜!」
「…そう言うアンタはどうなんだよ?」
「政宗様っ!」
「おっ!?話に乗っちゃう?」
「嫌ならいい。」
「つれないね〜。俺様は相手がいるし、困ってないよ。」
「…」
「なっ!?佐助、破廉恥ーっ!!」
「はいはい、旦那は弁当でも食べてて。いいよ〜、相手がいるって。」
「…まあ虚しくはないな。」
「あら〜、右目の旦那も彼女持ち?」
「小十郎んとこは長いぞ。」
「へ〜、学園じゃそんな素振り見せないのにね。」
「もはや熟年夫婦だよな。」
「政宗様、俺のことより…」
「じゃあさ〜!右目の旦那はスル時、どんなカッコが好きなの?」
「…てめえはどうなんだ?」
「俺様?騎乗位〜。自分で動かなくても気持ちイイし、下から突き上げてやるとエロい声で啼くんだぜ。」
「てめえ…よく恥ずかしげもなく…」
「聞いてきたのは右目の旦那だろー!?そう言う旦那は?」
「…俺は…」
「小十郎は立ちバックがイイんだよな。」
「政宗様っ!!」
「破廉恥ー!破廉恥ーっ!!」
「真田、うるせえぞ!」
「右目の旦那はマニアックだね〜。今度見せ合いっこする?」
「俺はそこまで鬼畜じゃねえ。」
「…なあ、アンタの相手って藤原?」
「なになに〜、竜の旦那はそこが気になるの?」
「いや、別に。」
…嘘だ。
すっげえ気になる。
「でもそこまでは流石に教えてあげな〜い。ヘンな想像されちゃうのも、今夜のオカズにされちゃうのも勘弁だね。」
「…猿飛。それって暗に何股もかけてるって言ってるようなもんだぞ。」
「さあ、どうかな?でもさー、やっぱり女の子とスルのって気持ちいいよね〜。」
男の性ってやつだろ?
結局は猿飛の話に乗った辺り、俺も健全なオトコで。
相手が猿なのは気にくわないが、藤原のエロい話を聞けてラッキーと思ってしまった。
ふと聞こえてきたトランペットの音。
これが藤原のだったら…と思うと、下半身が疼いた。
…今夜は困んねえな。
真田のヤツ?
いつの間にか鼻血垂れ流して伸びてた。
2016.02.11. UP
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夢幻泡沫