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Eternal love to you
08
『夜にごめんね。伊達君、テスト勉強してる?』
こんなメールが入ってきたのは自室で寛いでいる時だった。
ゴロリと横になっていたベッドから起き上がり相手を確認すれば、藤原からじゃねえか。
『いや、まだしてない。』
『うわっ、余裕だね。えっと、私の手元に“Masamune”って書かれてる英語のノートがあるんですが…。確認をお願いします。』
『俺のだな。』
『ですよね…。すみません。』
『Ah〜、どうすっかな。』
『今からでよければ届けるけど?』
『は!?アンタ、ふざけてんのか!?もう夜だぞ!』
『でも、伊達君だって試験勉強するでしょ?』
『するけど、今日じゃなくていい!』
あまりに無頓着なメールに速攻でダメ出しをする。
藤原のヤツ、自分が美人だって自覚はねえのか!?
こんな時間に一人歩きはマズいだろ!
『明日の予定は?』
『家で試験勉強の予定です。』
『なら、俺が取りに行く。』
『え!?いやいや、私が届けるよ!持って帰ってきちゃったの、私だし。』
『そうか?』
『うん。何時にどこに行けばいい?』
『そうだな…駅前に10時でどうだ?ついでに俺んちで勉強してけば?』
『えっ、伊達君のお家で?』
『Yap. じゃあ明日な。』
返事を見るのが怖くて、件名に『おやすみ』と入れて送る。
そのままケータイを見ずにベッドに潜り込み目を固く閉じた。
翌朝、柄にもなく緊張しながらメールを見ると了承の返事でテンションが上がった。
部屋を神経質なほど片付け、時間よりも早く駅に向かってしまった自分に呆れてしまう。
約束時間の5分前、パンツスタイルで来た藤原に軽く脱力したのは秘密だ。
2016.04.04. UP
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夢幻泡沫