04.照れ屋×強気=ミド?



デクの樹サマに呼ばれ、ま〜た同人とかいうヤツの話かと思った。


だっていつも話し相手が居ないからとか言ってワタシに話聞かせてくるんだもん。


お陰でミドとリンクがホントにデキてるって思っちゃうわ。


でも今回は違った。何だかデクの樹サマの様子が可笑しイ。


…可笑しイのはいつものコトだけド。


待っててねデクの樹サマ!絶対にリンクと…舞を連れてくるから!!





照れ屋×強気=ミド?



こんにちは…いや、おはようございます?
何だかよく分からない所に来て1日経ったな〜

因みに今あたしはサリアと一緒に起床したばかり。もう可愛い寝顔を目の前にして獲って食っちゃおうかと思ったほど(止めい)サリアの寝顔はプリチーだったわ!


起きたばかりで悪いけど、サリアに全身が見える大きな鏡を拝借。


「うわ…ホントに縮んでる……」


鏡に映った自分の姿を見て呆然。
身長はぐんと縮み、顔も以前と比べ幼い顔立ちに変わっている。

だぼだぼの制服がいかに自分が身長が縮んだのかを表している。


「(最悪だ…)」


サリアに鏡を返すとあたしは重く長い溜息をついた。けど、落ち込んでばかりじゃどうしようもない。

今日も萌えを探すべく舞は頑張ります(趣向違う)


「舞!今日はどうする?」

「ん〜、そうね。今日は徹底的にあたしがどうしてあんな所に居たのか調べないと」


それと何でこんなに小さくなったのかも。


「じゃあ今日は森の聖域に行くんだね?」

「うん、とりあえずリンクに朝の挨拶しておかなくちゃ」

「ぞれじゃあついでにリンクも連れて行こ?」


あれ?今日は昨日と違って素直なのね。
昨日はあれほどデクの樹サマの所に行くのさえ嫌がってたのに…


「いざという時盾になってもらう捨て駒が必要だもんv」

「そういうことか」


嗚呼、やはりサリアは今日も腹黒いです(溜息)
朝ごはんも食べ終わり、あたし達は家から出る。目指すはリンクの家。


「そう言えば舞の服、それちょっと大きいんじゃない?」

「ん、これ?そうね〜少しブカブカかも」

「今度サリアが服貸そうか?」

「う〜ん、いいわ。これでも大丈夫なことは大丈夫だし」


何せ17歳の時の制服だもの。まだ冬服から替えてなかったから長袖。その為指が隠れそうになる程あたしには大きかった。
しかもスカートまで大きくて、これじゃあ昔のスケバンみたいでかっこ悪いことこの上ない。


「(こればっかりは折っても短くならないしなー。…やっぱりサリアに借りようかな〜)」

「あ、丁度リンクが出てきたよ!」


サリアの言葉に制服から視線を外す。視線の先に見えたのは何だかきょどきょどと慌ててるリンク少年…

何かと思って声を掛ける前に、先に気づいたリンクが梯子から身を乗り出す。



「あ、サリア!舞!!た、大変だよ〜〜!!」

「リンク!貴方の身の方が大変よ!!(汗)」


乗り出しているもんだから、衝撃が加われば体が落ちる!
その時隣にいたサリアの瞳がキラーン☆と光った(気がする)


「リンク〜〜!後ろ向いて〜〜♪」

「え?後ろ??」


サリアが突然意味不明な言葉を発し、疑うことなくリンクは後ろを振り返った。

するとコンマ1秒の早業でサリアはそこら辺にあった石(中)を掴み、野球選手も真っ青なほど豪速なスピードで放った!!


ガンッ!!


「ぁだっ!!?」


グラッ…

ヒューーーー、どごぉぉっっ!!


リンクーーーーーーーーー!!!??
見事リンクの脳天にサリアの放った石がクリーンヒット!簡単に宙に放り出されたリンクの体はそのまま地面とごっつんこ。


「ふ〜、快感v」

「ドSかあんたは!おーーーいリンク―――!?」

「あー、蜃気楼の川が見えるよ〜」

「それ三途の川!!!(滝汗)」


リンクがあの世へ逝きかけてる!(=三途の川を渡りかけてる)
急いで駆けつけようとする前に、何かがリンク目掛けて――――


『リンクぅぅぅぅぅ!!!』


メゴッッ!!


「ぐぇっ…!!」


落下した。しかもリンクの腹に見事決まり、とうとうリンクは泡吹いて白目を剥いてしまった。


「リンク!まだ死ぬには早すぎるわよ!?まだこの連載始まったばかりなんだから!!

そこ―――!!密かにガッツポーズするんじゃない!!」


高速でリンクの元に駆け寄ったあたしの後ろで「ぃよっし!」と呟き小さくガッツポーズ作ってる腹黒少女。
さっき降ってきた妖精はどうやらわざとじゃないらしく、慌てて心配している。

………ん?妖精?


『り、リンク〜〜〜!デクの樹サマが危険なノ!!寝てないで助けてヨ〜〜〜!!』

「(無茶言いなさる)ね、寝てるんじゃなくて気絶してんのよ」

『ぅ〜〜、デモ……ぉ?』


妖精はリンクからあたしに視線(分からないけど)を向けてきた。
見たことない、サリアたちとは少し違う蒼色の妖精。は〜、綺麗……


『っアーーーーーー!!!』

「!?」

『あ、貴方舞ネ!?そうよネ!?』

「え、ええ…」

『ヤッターーー!ナビィ凄い運がいい!!』


妖精は嬉しそうにはしゃぐと、あたしの周りをひらひらと回りだした。
何であたし如きに?そんなことを考えていたらリンクが呻き声を上げた。


「ん……っ、」

「!リンク!起きた?」

「ぅん…?……あ、舞。おはよう……」


うん…確かに朝だから挨拶あってるけど…
へらっと笑うリンク。確かに可愛いけど、この子は極度の天然じゃないかと思う。それと同時にこの子のこの先が不安になってきた(汗)


「リンクおはよう!(ちっ、死んでなかったか…)」

「あ、サリア!おはよう」

「(やっぱり天然だ)」


朝っぱらからあんなことがあったと言うのに、リンクは疑問1つ持たずサリアにも笑顔で挨拶を交わした。挨拶の後サリアが残念そうな表情をしていたのは笑っておこう(引きつり笑い)

一通り朝の挨拶をし終えると、何かに気づいたナビィが小さく悲鳴を上げた。


『た、大変…!リンク、早くデクの樹サマの所に来て!!』

「え?何で?」

『よく分かんないケド…デクの樹サマが危険なノ!あ、舞も一緒にネ?』

「はぁあたしも………あたしも?」

『ウン。さっ早ク!!』


ナビィはあたし達の返事を聞かないまま、真っ先にデクの樹サマの広場向けて飛んでいった。
我に返ったリンクはあたしの手を掴むと勢いよく駆け出した。


「な、何であたしも?」

「よく分かんないけど…でもナビィの言う通りにしてみよう!!」

「(ナビィって言うのね)うん分かった。サリアも………ハッ!!」


そう言えば、サリアは…?
恐る恐る後ろをゆっくりと振り返る…………


「リンクぶっ殺決定」


鉄パイプ再び!しかも何か手入れしてる!!
何故かサリアは追いかけてこないでその場で凶器(鉄パイプ)を磨いていた。

あたしの視線に気づくと「サリアここで待ってるから〜!」と手を振ってきた。
密かに黒いオーラのようなものが漏れているのは気のせいじゃないだろう。


リンク…暫くサリアから逃げ回った方がいいかもよ?






**




「…な〜んか見たことある光景」

『そうナノ?』

「ええ」


つい最近見たばっかり光景が目の前で繰り広げられていた。
それが何かと言うと…


「だからデクの樹サマに呼ばれてるって言ってるだろ!?」

「へんっ、そんなの信用できるかっての!!」


そう、ミドとリンクの喧嘩partツー。またもや通せんぼしているミドにリンクが何度も退くように言ってるものの、ミドは全然退こうとしなかった。

数歩離れた所であたしとナビィは静かに事の成行きを見守った。


「大体な!『剣』も『盾』も持ってないお前が、丸腰で行ったって何の役にもたたねえんだよ!
『剣』と『盾』を装備してきたら、此処を通してやってもいいぜ!!」

「っ、その言葉絶対に忘れんなよ〜〜〜!?」


話し合いが終了したのか、リンクは体を反転させてこっちに戻ってきた。
あら?でもミド退いてないんだけど…


「舞!僕『剣』と『盾』持ってくる!舞は此処で待っててくれる?」

「え、でもリンク『剣』と『盾』のある場所分かるの?」

「大丈夫!前に訓練場に行ったら小さな抜け穴があったの覚えてるから。多分其処にあると思う。
『盾』は普通に店で売ってるから」

「じゃあせめて『盾』ぐらいあたしが…」

「ううん、舞にあんな重たいもの持たせれないもん。舞は此処でミドが逃げないように見張っておいて!!絶対両方持ってきてミドをギャフンと言わせてやるんだから!!」


そう言うとリンクは両手に力を込めて燃えるように唸った。
何だか台詞が悪役くさいということは黙っとこう。

念のためナビィを連れると、リンクは一目散に駆け走った。
やることも無くなったあたしは適当にその辺に腰を下ろした。


「は〜…何であたしなんかが呼ばれるのか……」

「………なあ…」

「?ん?」


小さく呼びかける声が聞こえ、咄嗟に振り向く。其処にいたのはさっきまでリンクと喧嘩していたミドが、目を泳がしながら立っていた。


「どうしたミド少年、何か悩み事でも?」

「(少年…)………別にっ」


不貞腐れた子供のように顔を逸らすと、ミドはどかっとあたしの隣に座った。
…少年って言ったことに怒ったのかな。


「………」

「………」

「…………」

「…………もっとコミュニケーションとろうよ」


隣に座ってきたのに何も話してこないミド少年にいい加減痺れがきれた。
あたしが顔を向ければ、ミド少年の肩が一瞬跳ね上がった。


「な、何だよ!?」

「いやそりゃこっちの台詞よ。
…しょうがない、じゃあ此処はあたしから質問しようか。」

「…質問?」

「そう、まず1つ。ミド少年はこの森のリーダーなのよね?」

「…おう」

「じゃあ子分いる?」

「ああ」

「何人ぐらい?」

「5、6にんぐらい」

「キミ下着何色?」

「青。……ってハァ!!?」


あたしがさり気なくした質問にあっさり答えたミドは吃驚した顔でこっちを勢いよく振り向いた。その顔には赤みがかかっている。
いや〜、今は歳の差無いけどやっぱり元年上なだけあって、反応が可愛く思えるわ〜


「なっ…どんな質問してんだテメェ!!///」

「何よ〜仲良くなるために詳しく聞いてるだけでしょ?あ!リンクの下着何色か知ってる!?」

「知るかアホ!!!////」

「やっぱ駄目かっ。ま、いっか〜、ミド少年の下着の色分かったし」

「〜〜〜〜〜っ!!さっきのは忘れろ!!!!//////」


顔を耳まで真っ赤にしてミドは必死にさっきのことを取り消そうとしている。
もうちょっとからかいたかったけど、これ以上やると可愛そうだから仕方なく止めることにした。


「っ、お前あんな質問普通するか!?」

「あー…普通ならしないかもしれないけどね。あたし良く普通じゃないって言われるから」

「…っハァァ、確かにそれ言えてるかもな」


失礼なことを!隣で重く長い溜息をつくミド少年。溜息つくと幸せ逃げるわ

暫くミド少年の顔の熱が冷めるのを待つ。静寂な空気が暫く流れると、今度は以外にもミド少年が話しかけてきた。


「……なあ、今度はオレが聞いていいか?」

「いいよ、何?あたしの下着の色?」

「んなわけあるか!!!///」


また赤くなった。まあ本当に聞いてきたらちょっと引くかな。


「オレが聞きたいのはっ……お前さ、あいつのことどう思う?」

「あいつ?…ってもしかしてリンクの事?」


あたしが問いかえすとミドはこくっと頷いた。
う〜〜ん…リンクか……昨日あったばかりでよく分からないけどな〜。


「そうね〜…天然なシャイボーイって所かな」

「は?しゃ、シャウボーイ?」

「他に言うならサリアのいいカモね。」

「(それは…同感)」

「更に言うならばあたしの萌え源力とも言えるわ!

ミド少年やサリアたちだってそうだけど、あの生足はぐっとくるって言うか、すごくそそると言うか!」


「は?何それ!?」


「話は最後まで聞きなさい少年!
あの生足と天使スマイルのコンボは誰をも魅了する力を持ってるのよ。

確かにあれならサリアやデクの樹サマが同人(18禁しかもミドリン)にハマるのは無理ないわ!!」


「嫌、だからさ…」


「あ、でもそうだとしたらリンク×サリアも捨てがたいかも?
…嫌どちらかと言うとあれじゃサリア×リンクになっちゃいそうね。
ああでも!ミド少年をいれた三角関係って言うのもいいかも!!」


「………」


「で、ミド少年の意見は…、……?何、どうしたの?」


此処は本人の意見も聞かないと!そう思って期待の満ちた目で横を向くと、ミド少年が頭を抱えていた。
まさか…また悩み事が!?まあ今の時期って思春期真っ只中だし。


「ミド少年、何か悩みあったら遠慮なく言ってね?」

「……っ………」

「ど、どうしたのミド少年?」


肩に手を置くと、ふるふると小刻みにミド少年の肩が震えだした。
もしかして…泣いてるのか!?そんな、そんなに悩みを抱えていたなんて予想外!!(原因は自分)


「くくくっ……」

「み、ミド少年…?何笑ってんの?何か食ったの!?」

「お前…普通……っ男にそんな事…言うかよ?……っ、ぎゃはははは!!!」


げらげらとお腹を抱えて笑い出すミド少年。笑い茸でも食べたのかも…
いやもしかしたら未期の特病かも。そうだとしたらもう終りね…

未だ笑うミド少年にどうしようかと困っていたら、ミド少年は笑いをようやく止めてくれた。


「へっ…久しぶりに笑った……何かお前、変わってるけど面白いな」

「そりゃどうも(まさか馬鹿にしてる?)」

「まあいいや……楽しかったしな…」

「え?」

「お〜〜〜い舞〜〜〜!!」


ミド少年の言葉に聞き返した途端、向こうの方から両手に何かを抱え込んだリンクが走ってきた。

リンクはあたし達の傍に来ると、一度大きく息を吐いてミド少年に何かを突き出した。


「ホラ!『コキリの剣』と『コキリの盾』!持ってきたんだから通せよな!!」


今まで笑っていたミドの顔がまた不機嫌そうにぶすっとなった。


「ふんっ!お前なんかが行っても役に立つわけねえけどな!!…さっさと通れよ」


すんなり諦めたミドは約束どおり道を譲ってくれた。ガッツポーズを作ったリンクが「舞行こ!」と言って最初にように手を引っ張った。

顔を逸らしているミド少年の顔は見えなかったけど、


「……サンキュ」



と小さいお礼の声が聞こえたような気がした。返す暇も無くあたしはリンクと共に広場に走る。


1人残ったミドの耳が赤くなっていたのは、また別の話……






Next story.

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ミドは可愛いですよね。強気で照れ屋な彼が好きですv