12.バトロワ日和再び




翌日―――


朝早く、2人より先に起きたあたしはリビングの方付けをしてから朝食の準備をした。
暫くしてから2人を起こして、3人で朝ごはんを食べる。リビングに散らかっていた食器類のわけを渉に聞くと、あたしがいなくなった事で出来たストレスが原因だったという。

これからまたいなくなるけど、大丈夫なの?と聞くと大丈夫だと答えた。あたしの行方がどうなっていたか分からない不安もあったから。

やっぱり、渉と連絡とれる機械をミッキーかマウスに作ってもらおうか…そう考えながら朝食を進めていた。


暫くはゆっくりしていたけど、ウォーがミッキーから連絡があったと伝えてくれた。それは自動的にあっちに戻るという事。


「渉、またいなくなるけど…ゴメンね」

「ううん、いいよ。姉ちゃんが元気なら。あっちで迷惑かけんなよー」


頭の後ろで手を組みながら、渉はニカッ、と笑った。この笑顔なら大丈夫だろうと思う。


「ウォー、また一緒にゲーム出来るよね?また来るの、待ってるから!」

「(にこっ)」


渉の言葉にウォーも嬉しそうに笑い返した。すると、あたしとウォーの周りを淡い光が包み込む。
それが何かを読み取り、渉は「いってらっしゃい!」と笑顔で言った。

行ってきます、と言葉を返した直後、あたし達はその場から姿を消した。






バトロワ日和再び







―――シュンッ


マスター「お帰り2人とも!」

「ただいまミッキー、マウス」

『お帰リ〜〜!』

「ナビィもただいま!」


そう言えば、前回ナナの用事で少し離れるつもりだったから、ナビィは1日待たせちゃったのよね。
ごめんね、と謝るとナビィは気にしないで、と言っていつものように肩にとまった。


「そうだミッキー、渉とこっちにいても連絡取れるような機械って作れない?
やっぱり1週間も声すら交わさないと、心配になるし…」

マスター「あぁそういう事!分かった、マウスと2人で作ってみるよ」

クレイジー「おい」

マスター「ん〜?」


ピコォォンッ!!


マスター「Σあたぁぁっ!!
な、何するんだクレイジー!?何でピコピコハンマー!?」

クレイジー「これからお前が我を侮辱するあの名を呼ぶ度にこれで殴る事にした。
名付けて【ミッキーぶっ殺し】だ」

「傍から聞くと子どもたちから反響起こしそうな名前ね」


平気でさらりと某アニメ会社を敵に回すような事を言ってのけたわね。
兎にも角にも、何とか連絡がとれる機械を作ってくれそうだから、これなら渉の心配も少なくなりそう。


―――コンコンッ


クレイジー「ん?」

ヨッシー「あのォ、マスター、舞さん帰ってきました?」


さァいざ部屋に休憩をしに行こう、としたら控えめに扉が開かれた。ひょっこり顔を覗かせた緑色の影は、中の様子を視線だけで伺っている。その口からあたしの名前が出てきたのは間違いでも何でもないだろう。


「ヨッシー!」

ヨッシー「!あ、舞さん!おかえりなさい〜〜〜!」


あたしを見つけた途端、ヨッシーは部屋に入ってあたしの許まで駆け寄ってきた。そんなに可愛い笑顔見せちゃ、いつ誰に襲われるか分かんないわよ、ヨッシー。
例えばあたしとかあたしとかあたしとか!!


マスター「おぉ、そうだ!舞君が帰ってきたら連絡をしてくれとヨッシーに頼まれてたんだっけ」

ヨッシー「エェ!?マスター忘れてたんですか!?私ずっと待ってたんですよ!」

「仕方ないわヨッシー、ン十年生きてるんだもの、脳が老化してきたのよ!

クレイジー「なるほど」

マスター「何でそこでマウ…クレイジーが納得するのかが分からないんだが」


クレイジーもそう大して年齢変わらないでしょう


ヨッシー「あのですね、子供達が舞さんがいなくなったと大騒ぎしているんです(汗)いくら言っても聞かなくて…
ですから、もしよろしければ子供達を宥めてあげてくれませんか?」

『あ〜、そう言えば、昨日何にも言わずに行っちゃったモンねェ』


子供達が何故それ如きで泣くのかが疑問でままなりません。
正直、このまま部屋に行って休みたいという気持ちもあるんだけど…でも子供達の泣き声で起きるのも気が引けるし、それなら行った方がいいかもしれない。


「そうねェ、分かったわ。心配かけさせた罰として行ってみる!ヨッシー、子供達は今何処に?」

ヨッシー「はい、中庭にいますよ!きっと、今何人かの人が面倒を見てくれていると思います」

「じゃあ尚更早く行かないと。待ってて子供達!愛と勇気のアン●ンマンが今行くわ!

クレイジー貴様は餡子が動力源になっているのか


マウスのツッコミにも耳を傾けることなく、あたしはヨッシーの手を引いて部屋を飛び出していった。
後ろからナビィが着いて来ているのを確認して、そして部屋から聞こえてくる陽気な声も聞きながら。


















****


++in中庭++


ロイ「おォい、いい加減泣き止めよォ」

ネス「だって舞が〜〜!!舞が帰ってこなくなっちゃった〜〜〜!!」

ロイ「駄目だこりゃ」


泣き止まないネスを見て、某伝説芸人の締めくくりを真似て言うロイ。何気にしゃくれてるし

そんな事をしていると、子供達を連れたリンクとマルス、そしてファルコがロイの許に戻ってきた。


ファルコ「おいおい、ガキ共泣き止まねぇぞ」

マルス「仕方ないさ、皆彼女がいなくなって混乱してるんだろう」

リンク「でもさ、オレ達だってよく別世界に行ったりするのに、何で今は過剰に泣いてるんだ?」

マルス「さぁ、それは子供達にしか分からないんじゃないかな?」


ふぅ〜ん、と曖昧な返事を返し、自分の弟でもある子どもリンクをあやす。保母さんにはまりきっているように見えるのは気のせいだろうか?マルスはリンクを見ながらそんな事を思った。


ロイ「それにしてもおせぇな〜舞」

「そう?たった1日しかいなくなってなかったんだけど」

リンク「でもそれほど子供達には君が必要なんだよ」

「へェ、そりゃ嬉しい事いってくれるわねリンク」

リンク「あははは………………ん?」


「「「Σうわぁああぁあぁぁあぁああ!!??」」」


マルス「やぁ舞、お帰り(王子スマイル)」

「あら、ただいま王子」

ロイ「何ナチュラルに挨拶交わしてんの!?って違う違う違ぁぁぁう!!


ビシィッ、と気持ちいいほど鋭い音が聞こえそうなほどの突っ込み。ロイに入れ替わるように、今度はファルコが舞に向けて指を指した。


ファルコ「お、おま…!いつ帰ってきたんだ!?」

『ついさっきダヨ』

「ヨッシーに呼ばれて来たの、子供達が泣いてるからあやしてほしいって」

ヨッシー「皆さん、お疲れ様です〜!」


ポポ「ぅわ〜〜〜ん!舞姉さんだぁぁぁぁ!!」

子リン「う、嘘!?」

プリン「プリン心配してたよ〜〜!?」

「悪かったわねェ子供達。ホラ泣かないで、代わりに僕の顔を上げるから!

ファルコ「実際やるととんでもなくグロテスクになるぞ


真っ赤な餡子なんて見るからに見るからにヤバイだろう。冗談さえ通じないぐらい泣き叫ぶ子ども集団。それが一気に舞に押し寄せているが…大丈夫なのだろうか?


ヨッシー「良かったです、いいタイミングで舞さんが帰ってきてくれて!」

リンク「本当だな。一時はどうなる事かと思ったよ」

ロイ「でもこれでゆっくり羽伸ばせるな!よ〜し、じゃあ部屋に戻るかな〜」


1つ大あくびを漏らし、屋敷の中へ戻ろうとUターン…しようとしたら、何かがガシィッッ!!とロイのマントを掴んで動きを止めた。
不審に思ったロイは咄嗟に後ろに振り返る。


…父さ〜ん(※エリウッド)、怖いよー

目の前に真っ黒なオーラを漂わせてる修羅がいます


ロイ「あ、あの…舞?」

「ロイ…貴方は今何処に行くって言ったのかしら…?」

ロイ「ぇ?あ、いや、その…きゅ、休憩しに、自室に行こうかと思いまして…

『(あ〜ぁ、地雷踏んジャった)』


あまりの恐怖に思わず敬語。何だ、自分が何かしたか?休憩する事がそんなにいけない事なのか!?そう心の中で慌てふためいていると、舞は目を光らせ、大きく息を吸って…


「自分だけ何楽しようとしてんだーーーーー!!!」

ロイ「Σキャアアアァアアァァアァァ!!?(真っ青)


大声で、しかも耳元で叫ばれた。何で!?と聞こうとしようも、舞の喋りも止まらない。


「この馬鹿ロイ!!あたしは昨日渉にこの世界に来た事での誤解やら説明やらでしかもそれに加えて世話みたりして疲れて帰ってきたのよそれなのに帰って早々また子供達の面倒見ろと言われて頑張ってるのにあんた1人休憩しようたぁ神様が許してもあたしが許さ(ガチンッ)
あぃたーーーーーーーーっ!!!!」

マルス「そりゃあそんなマシンガントークすれば舌も噛むよ


何とも痛い…!見ていた者でさえ目を押さえたくなるほどいい音出したな、と思う。
兎も角、涙目になりながらも、痛い思いしながらも彼女が言いたいのは、自分は今から休もうとした時にココへ連れて来られたのに、ロイだけそんな美味しい思いさせてやるかってんだ。と言う事らしい


「ひょ、ひょもかく!!」

リンク「兎も角、って言いたいのか?」

ヨッシー「あの、舞さん舌見せてください(汗)」

ロイ「わ、分かったよ〜。ちゃんと子供達と一緒にいる、それでいいんだよな?」

「ん」


ロイ「じゃあ折角だし、今日は子供達と遊んでやるか!ファルコもだぞ!」

ファルコ「げっ、マジかよ!?」

マルス「当たり前でしょ、逃げようとしないでね。じゃなきゃ僕の世界の仲間にキジコを広げるよ(妖笑)」

ファルコ「ガキ共、何して遊びたいんだ

子リン「わぁ、遊んでくれるの〜〜!?」


舞がヨッシーに舌を診てもらっている間、リンク達と子供達で話を進めていた。


ポポ「何しよっか〜、前はかくれんぼやったでしょ?」

ネス「鬼ごっこもやったよねー!」

ピカチュウ「じゃア、今日はダルマさんが転んだシヨ!」

カービィ「それいい〜〜!ペポォ、決定!!」

ロイ「じゃあ今日はダルマさんが転んだな!!よぉし、じゃあ鬼決めようぜ!」


休憩したい、と言っていた割には結構乗り気なロイ。まだヒリヒリする舌を押さえ、遊びの話題に舞も参戦した。


「あたしも遊ぶ、と言いたいんだけど…ナナが心配だし、ナナと見てるわ。疲れも残ってるしね。
ナビィもいい?」

『ナビィは全然オッケー!』

ナナ「い、いいんですか…?」

「勿論よ!女同士で観戦と行きましょう。さ、皆腹黒に気をつけて頑張って!

ファルコ「Σテメェ本音はそっちか!!!マルスから逃げたのか!!」

マルス「どうして僕だと分かるのかな、ファルコ?(黒笑)」

ファルコ「あ、嫌…(汗)」


何はともあれ、一名黒オーラに当てられともあれ。結構な人数のダルマさんが転んだ、が開催された。


先ず一人目の鬼・ピチュー


ピチュー「じゃア、はじめるネ〜〜♪」

リンク「はは、やっぱり子どもって可愛いよな。無邪気に喜んでさ」

ロイ「リンク、何かその言い方年寄り臭いぜ


約5メートルくらいの距離を保ち、そこから後ろの人はスタートと言う形になる。こう大勢いると、また凄い光景となるものだ。

ピチューが一本の木に顔を向ければ、スタートの合図。


ピチュー「だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜」


ピチューが数えだし、子ども集団は我一番と言うように駆け出した。大人(?)軍団もその後ろを着いていき、ゆっくりと進む。


ピチュー「こ〜ろ〜ん〜だ!」


ピタッ!
全員が止まり、それと同時にピチューが振り返る。


リンク「わっ!とと」


少しテンポが遅れ、リンクは体を揺らしてしまう。まあ別に捕まるだけだし、と思うと同時にピチューの声が降り注いだ。


ピチュー「リンクうごいタ〜!そぉれ!!」

ピカッ!バリバリバリ!!


リンク「Σうぉああぁああああぁぁああ!!?」


バタッ!…リンク、まっ黒こげ。
それもその筈、ピチューがリンクに向けてでんげきを放ったのだから。

しかも力、強。


ロイ「な、何してんだピチュー!?そんな事しちゃ駄目だろ!!」

「(あ、あの純粋なピチューが自分の意思でこんな事する筈ないわ!
もしかして…)」


ピチュー「え〜?でもマルスがうごいた人にはこうしろっテ!」

やっぱりお前かーーーーー!!!(ビシィッ)」

マルス「テヘッ☆

『テヘッ☆』じゃない!!ていうかあんたがやると違和感がない!!
って話しが脱線しちゃったじゃないのっ、あぁもう〜!!


ガシガシガシッと半ば狂乱気味に頭を掻き毟る舞をナナとナビィが心配する。
マルスが以前言っていた、彼女曰く、命名『子供達まっ黒育成作戦』が着々と進行されつつある。

とりあえず、ヨッシーがリンクを観戦者の許に運び、遊びは続行された。

子供達は気づいてないのか否か、最初と同じように真剣に遊びに取り組む。そしてマルスを除いた大人軍団は違う意味で真剣に取り組んだ。


第一の犠牲者・リンク


え、これってバトルロワイヤル?子どもの遊びって常にバトロワなの??「」

『その気持ち分カルよ』

ナナ「?」






まぁ、先ず最初のピチューはカービィにタッチされ、無事犠牲者が一人で終わった(犠牲者が出た時点で無事じゃないわよ! By舞)

そして次の鬼はストップを告げたピチューにタッチされた者。


二人目の鬼・ネス


ネス「よぉぉっし!頑張るぞ〜〜〜!!」


気合満々なネス少年は、先ほどピチューが使っていた木まで走って行く。第二ラウンド、子供達はスタート地点でわくわくしながら待っているが、大人集団は後ろで倒れているリンクを一度見て顔を真っ青にしていた。

これは遊びではない…バトルロワイヤルだ!!と、マルス以外全員が思ったのは言うまでもない。


ネス「じゃぁ、いくよ〜!

だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜」

ファルコ「(冗談じゃねぇぞ。さっきのリンクみたいになるのはゴメンだッ)」


ファルコはさっきのリンクの現状を思い出し、さり気なく皆より遅く進んだ。
着々とそのペースで進み、今回は誰も犠牲者もなく、見事ヨッシーがタッチ!すぐさま皆が後ろに逃げていくと、ネスのストップという声で制止した。


ナナ「今回、大丈夫そうですね!」

「だといいんだけど(汗)」


ネス「だ〜る〜ま〜」


ダルマさんが転んだ、の歩幅分歩く。一番近くの人たちを遠ざかる辺り、狙いは後方。


ネス「さ〜ん〜が〜こ〜ろ〜ん〜!」


ピタッ、と止まり、ネスが狙いをつけたのは…


ネス「ファルコできぃまり!!」

ファルコ「俺か」


ふぅ、と小さく溜息をつく。だけど、その溜息の中には安堵も混じっていた。なぜなら、鬼というのは云わば加害者。つまり、自分がプロデュースしない限り事故は起こらない。


ファルコ「役得、だな」


よし、と握りこぶしを作る。
……?そう言えば、待っても待ってもネスが動かないしタッチしてこない。どうしたものか、と後ろを振り返る…

と。


ネス「タッチ!でP.Kサンダー!!

ファルコあぇばばばばばばばばば!!!


ビリビリビリ!!…バタッ


ヨッシー「ファファッ、ファルコさーーん!!

ロイ「タッチinP.Kサンダーだって!?

「聞かなくとも分かるけど一応聞いとくわ、
笑顔で親指立ててるそこぉぉ!!これもあんただろ!」


言わずもながら王子の犯行でした。
意外なところで出た第2犠牲者、ファルコ氏。初めて会った頃みたいにいい感じに焼けてるなァ、と思っている舞の許にまたまた連れて行かれた。

連続殺人事件が、目の前で行われました。因みに犯人は分かりきってますけど


マルス「しょうがないなァ、じゃあ次の鬼はジャンケンで決めよう」

こら。何がしょうがないだ!あんたがやったんでしょ!」

マルス「まあまあ。仏の顔も三度までってねv」


そりゃあたしの状況でしょ。言っても聞かないと分かり、溜息をついて頭を抱えるだけで終わってしまった。
王子には人の話しを笑顔で流すという特別スキルがあるらしい。


舞の不安も他所に、三回目を行うための鬼が決められた。



三人目の鬼・マルス


「『Σ中止―――――――!!』」

ロイ「お、オレもそう思う!!」

マルス「駄目だよ、ちゃぁんと子供達の遊びに付き合ってあげなくちゃ」


嘘付け

ダルマさんが転んだの鬼というより、本質の鬼が表に降臨したと言うべきか。
笑顔であの木まで向かっていくマルスですが、なにやらその笑みの裏には隠されてそうで非常に怖い!


ヨッシー「と、とうとう大人組みは私とロイさんとマルスさんだけになってしまいましたね(汗)」

ロイ「ヨッシー、その安全圏にマルスは入れちゃ駄目だ!生気を抜き取られちまうぞ!!
あれは人間の皮を被ったデス・ゴッド(死神)なんだ!!

「ロイそれ丸聞こえだと思うわ」


ほら、言わんこっちゃない。マルスの目がロイに向かってる。あれは人を殺す殺人鬼の目だって。

兎にも角にも、大人集団の恐怖、ダルマさんが転んだがスタートされる。


マルス「だーるーまー」

ロイ「こうなったらさっさと終わらせるぞ!!」

ヨッシー「あ、ロイさん!」


マルスが数を数えると同時に、ロイは何が起こるか分からない(特に自分)この遊びを終わらせようと、真っ先に飛び出した。
後ろでは子供達がその速さに感激の声を漏らしていた。だがまだ分かっていない、これが命をかける戦場である事を。


その俊敏な速さにより、ロイはもうマルスの直ぐ後ろまで来ている。


マルス「さーんー」

ロイ「よっしゃ!いただき!!」


タッチしようとその細い腕を伸ばす。後ろから見えないマルスの目が、一瞬キランと光ったような…


マルス「がー(スチャッ) 見切り!!


カキィィン!!


ロイ「Σ何―――――!!?ぐはぁっ!!


何故かマルスは、タッチされる前にマントの陰から取り出したモノでロイを見事場外ホームラン。
ホームランされたロイはぶっ飛び、運ばれる手間も省けて舞の許まで飛ばされた。着地地点にいた舞達は、すぐさまナナの車椅子を押し、ナビィと共に3人で避ける!

そしてロイは、


ドガァァッ!!


犠牲者の上に。


『Σキャァァァ!!?』

「ちょちょ!大変、色んな意味で大変!!リンクとファルコなんて二度死!?
三人の魂がどっか行こうとしてるーー!!(汗汗)」

ヨッシー「わ、私診てみます!」

『ナビィも手伝ウ!』


遊びから脱兎してヨッシーは舞の許から離れたナビィと共に、すぐさま三人の魂を戻した(お帰り)

三人はヨッシーとナビィに任せ、ナナを他の子供達に見てもらい、舞は木の近くで額の汗を拭っているマルスの許へターボMAXで向かう。


「何満足そうに汗拭ってるの!ダルマさんが見切りやってどうすんのよ!?

マルス「人の事あんなに散々言ったから、ちょっとしたお仕置きをねv」

「(ちょっとエロく聞こえた(コラ))
じゃァ聞くけど、そのお仕置き程度に取り出したその血糊木刀

マルス「コレ?僕の相棒だよ」

ファルシオンは何処いった!!
原作を無視するな、ゲーム成り立たなくなるわよ!」

マルス「ネタバレしちゃ駄目じゃないか〜」


そっちこそネタバレなんて言っていいのか。さっき吹き飛ばされたロイの物か、王子に握られている木刀には血がついていた。
赤黒く、固まったそれは怖さを見事グレードアップ。

マルスによって悉く遊びが壊されていく。

これでは『ダルマさんが転んだ』じゃなくて『ダルマさんが殺した』だ。


「はァ〜、何か…帰ってきて早々疲れた(汗)」

マルス「大丈夫かい?」

「おかげさまで」


この世界に戻ってきて知らぬ内に時間が経っていたのか、空は真昼間の晴天が広がりきっていた。
子供達の輪にいたポポがマルスを呼ぶと、マルスは返事を返し、一言舞に言ってから向こうに戻っていった。

丁度いい気候を感じながら、めいいっぱい腕を上に伸ばす。


「ホント、これが日常だなんて信じられないわよね」


誰に言うでも無く、青空に向けてその言葉は放り出された。




―――渉へ、聞こえますか?


「凄く、いい天気だよ」





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