06.毎度お馴染みブラザーズ




最近僕の出番が少なくなってる気がするな〜

兄さんは兄さんでいろんなゲームに引っ張り凧だし、

ピーチ姫なんていつも不気味なオーラ漂わせてるし…(ガタガタ)

でもまた僕の出番が減りそうな予感がするな〜


はあ…僕に幸せなんて来るのかな?



毎度お馴染みブラザーズ



こんにちは、前回とてつもなく恐ろしい場に居合わせた女子中学生です。

あれからピーチ姫とゼルダ姫は数分話し合った結果
『今度こそやるぞ☆夢の首チョンパ計画』を定めた。

今の計画の中に夢なんて一欠けらも無いと思う。
…わたしだけ?(だい●ひかる)


「舞ちゃんお昼は食べました?」

「よろしかったら一緒に食べませんか?」

「お昼ご飯……あ。」


そういえば…ピカチュウとピチュー置いてきたままだった!


「あ、すみません!あたし今ピカ兄弟に案内してもらってて…下で待たせてるんです」

「あらそうなの?残念だわ〜、折角舞ちゃんに護身用釘バットの作り方を伝授しようと思いましたのに」


全力で遠慮させていただきます


「そうだわ!舞さん、もしもの時の為に貴方にこの子を差し上げましょうv
周りの野獣共に襲われそうになった時や、道に迷った時など助けてくれますわ!」

「(野獣って何よ)こ、この子?」

「はいvいらっしゃい!」


ゼルダ姫が外に向かって声を掛けると、数秒と経たない内に何かが光速であたし達の元に飛んできた。


「あらナビィ早かったですわねv」

『お、お呼びデスか?』


あたしの目の前をひらひらと飛んでいるのは”ナビィ”と呼ばれた――――妖精。


「今日からこの人のお傍に付いていていてください。彼女は舞さん、マスターが攫ってきた例の子ですわv」

「(攫ってきたって…そんなミッキーを変質者扱いするような言い方はないだろう)」


ゼルダ姫があたしの紹介をすると、目の前にひらひらとナビィが降りてきた。


『こんにちは!ワタシナビィ、ヨロシクね舞!』

「初めましてナビィ、改めて舞よ。よろしくね」


妖精なんて初めて見たし、初めて相棒になった。感激だわ!
心の中で猛烈に感動してるとナビィは嬉しそうに一周した後あたしの肩にとまった。


「それじゃあピーチさん、ゼルダ姫、失礼させてもらいます。妖精ありがとうございました」

「こちらこそ、とても楽しかったですわ。」

「またお時間がある時ゆっくりお話しましょうねv」


笑顔だけなら白なんだけどな〜…
手を振ってくれる2人に返し、さっき入ってきた大きな扉を潜ってあたしは部屋を出た。


パタン…


「ッハ〜〜〜〜…なんかいろいろと疲れたわ」

『その気持ち分かるヨ。でも嬉しい!ナビィ、今までゼルダ姫に仕えてたから、凄い開放感がスルの!』

「開放感?何の?」

『黒魔術』


此処でもか。しかしファルコが言ってたのは本当だったのね。(※黒魔術)
今度からはキジ鍋は止めてあげよう(当たり前)


『ところで舞、確かダレか待たせてるんじゃなかったッケ?』

「あ、そうだ。ピカ兄弟!まだ居てくれてるといいんだけど…」


あの二匹だと何処かに遊びに行ってしまってそうで何かと不安が募るのよね。
失礼なことを思いながらもあたしは急ぐためリズミカルに階段を下りていった。


結構長い階段の残り3段ぐらいの時、降り手の曲がり角に見知った緑色を見かけた。
もしかしてと思って声を掛けてみる。


「ヨッシー?」

「あ、舞さん!お話終わりましたか?」

「ええ今終わったの。それよりこんな所で何してるの?お昼ご飯食べに行ったんじゃ…」

「そうなんですけど、やっぱり舞さんを1人残すのも何だと思いまして、お話が終わるのを待っていたんですよ」


待ってた!?そんな気を使ってもらってたなんて…勇気出して早めに終わらせてきて正解だった!


「あれ?舞さん、そこにいるのはナビィさんじゃないですか?」

「あ、知ってるの?」

「ええ、よく迷子になった子供たちを捜しに行ってもらったんですよ!」


安易に想像できる辺りが憎い(子供軍団の迷子になってる場面が)


『今日から舞の相棒を任せられたノ!』

「そうなんですか、良かったですね舞さんもナビィさんも!」


多分ナビィの良かったはあの腹黒姫達から解放されたことを言ってるんだろうな。
微妙にナビィが遠くを見てるからきっと合ってると思うわ。


「そうだ舞さん、申しにくいんですけど…ピカチュウとピチューがいなくなりました(汗)」

「ええ!?何で?中庭で大人しく待っててくれるって…」

「それが…最初は大人しく待ってたんですけど、目の前を飛ぶ蝶々を見つけた途端すたこらと……」


何でピカ兄弟はお約束の行動してくれるかなー。
しかもあたしが考え見事ドンピシャじゃない!当たってもちっとも嬉しくない…


「だからわたしが代わりに舞さんをご案内致しますよ!丁度それも重ねてお昼を食べようと思ってましたから」

『良かったネ舞!ヨッシーなら丁寧に教えてくれるヨ!』

「そうね、お願いできるかしらヨッシー」

「もちろんです!」


新たにヨッシーが仲間に加わった(RPG風)


「では食堂に行きましょうか。」

「ええお願い」


少し前を誘導するようにヨッシーが歩いていく。あたしとナビィもヨッシーの後についていった。
しかしまあ、ピカ兄弟をあんな所に長い時間置いておくのか間違いだったのよね。

あたしも重々に反省しないといけないわっ





**in食堂**



「こちらです舞さん」

「お〜…すごい、結構広いのね」

『乱闘メンバーが集まるほどだからネ!これぐらいじゃないと入りきらないヨ』


数分経って(ようやく来れた)食堂は以外にも広い。城の中だからかもしれないけど、学校の教室6つ分ぐらい?
…ホ〜、こんなに広いという事は大乱闘のメンバーも多いという事ね。


「あれ?でもコックとかいるの?」

「コックはいません。大体はリンクさんかマリオさんルイージさん達が作ってくれるんですよ。」

『ヨッシーは作れないノ〜?』

「私は食べる専門なんです!」


えっへん!と威張れる事じゃないのに。胸張って言い切るヨッシーが凄く可愛い…!!
燃え悶える心を何とか抑えつけている間に、ヨッシーはきょろきょろと辺りを見渡していた。


「あれ?ヨッシーじゃないか」

「あらホント。」


…今入り口辺りから2つ声が…

後方にいるあたしよりも先に、先頭を歩いていたヨッシーが振り返る。その人物を見た途端、ぱぁっと顔を明るくさせた。


「マリオさん!丁度良かったです!!」

「どうしたんだー?」

「(ナヌッ!?マリオだと!?)」


ちょっと格好いい声じゃないか!と心の中で叫びながら、胸躍らせあたしも振り返る。
そこにいたのは赤と緑の帽子を被っている髭親父が2人、そしてもう1人金色の髪を靡かせた女性が1人。

…なんだマリオ、とうとう不倫か!?(黙れ)


「あれ?ルイージさんも居たんですか?」

「ひ、酷いじゃないかヨッシー!いつも兄さんばっかり目立ってるからってさ〜〜!!」

「どうどう」


あ〜あ…ルイージ拗ねた(汗)そう言えば、前渉がマリオの本読んでたわね。それでも確か出番が少ないとか何とか言ってたような…


「(大変だな〜)」

「ねえ、貴方…もしかして舞ちゃん?」

「え?は、はい」


いつの間にか、あたしの近くに近寄ってきていた金髪の美人さん。
確かさっきまであっちにいなかったっけ……早いなこの人!!(汗)


『サムス!久しぶりダネ〜♪』

「久しぶりねナビィ。あんたがこの子の許にいるって事は…やっぱり名前当たってるようね」

「あの〜…」

「あ、ごめんね。あたしはサムスって言うの、よろしくね。あんたのことは聞いたわ」

「え…もしかしてあの黒い人たちから?」

「そ、ピーチとゼルダからね」


黒い人で通じた!?ここでも共通してるのね〜(汗)
どんだけ普段から真っ黒発言してるんだあの人たちは…


「その様子だと、あの二人と関わったみたいね。安心しなよ、何かあった時はあたしのところに逃げてきていいから」

「サムスさん…!!(感動)」

「よしてよ『さん』なんて、サムスでいいよ」


そういって照れたように苦笑するサムスは背中に後光がささってるように見えた。
女神だ…!白の女神様が此処にぃぃ!!あ、涙出てきた(ほろり)

これからは姉貴と呼ばせてください!


「ところで、舞達もこれからお昼?」

「え?ああ、まあ…サムスも?」

「ええ、これからね!あたし料理苦手でさ〜、丁度マリオ達見つけて作ってもらおうと思ったんだ。
舞も一緒に食べない?」

「ホントですか!?是非是非是非!!」

「こ、怖いよアンタ(汗)どうしたのそんなに切羽詰って、そこまでお腹空いてんの?」

『あー…舞お昼ご飯食べようとした時にゼルダ姫とピーチ姫に呼ばれたモンね〜』


なるほど、と言ってサムスは手をポンッと打った。
分かってくれるのは嬉しいが、半ば姫様たちの黒さが痛いほど伝わってきたわ。

丁度あたし達が話し終えると、ヨッシー達もこっちに向かってきていた。


「舞さん!マリオさん達が作ってくれるみたいですよv」

「やあ、キミが舞だよな?俺はマリオ!こっちは弟のルイージだ」

「宜しくね〜…」

「(うわっ弟影背負ってる…(汗))宜しくね。あ、それとお昼ご飯…宜しくお願いします」

「ああいいよ、どうせサムスの分も作んなきゃいけないんだ。構うもんか」

「悪かったわね」


サムスの言葉に苦笑しながらマリオは厨房へと入っていった。
その後ろを影を背負ったルイージが着いて行く。…大丈夫なのかあれ。


「舞、こっち来なさいよ!隣おいで」

「あ、どうも。ヨッシー、ナビィも行こう!」

「ハイ!」

『ハ〜イv』


くっ、中々このコンビも癒してくれる!(悶え)
でも此処で騒ぎ起こしても引かれるだろうから、激しく悶えつつ今は暴れる精神を落ち着かせた。


「ねえ、舞は別世界から来たんでしょ?どう、あんたの世界ってこっちみたいにバトルとかしないの?」

「あたし達のところでそんな事したら大問題になるから(汗)
まあ…別の国では戦争とかしてるんだけど、あたし達の所ではあまりそういう事はないかな」

「戦争?それはバトルとはまた違うの?」

「う〜ん…こっちのバトルがどんなのかは知らないけど、あまりよくないものよ。
人が権力を握るために力づくで平伏そうとしてるっていうか…
それに人が人を襲う事だって多々あるし、まあバトルの方が性質いいわよ」

「ふぅん、良く分かんないけど…とりあえずあたし達とは違うって事ね?」

「そうで〜す」


テーブルの上に顎を乗せながら曖昧な返事を返す。
今考えればあたしの世界、自慢できることって少ないのかも?ん、ん、んん〜…悲しいな〜(涙)


「お〜い!ヨッシー、出来たから取りに来てくれよ!」

「早いですね〜。あ、取ってくるので待っててくださいねv」

「あ、あたしも取りに行くわ。ヨッシー1人だと大変そうだしね」


それに元々あたしを案内してくれてるんだもの、ヨッシーばかりに苦労かけちゃ失礼よね。

厨房へと料理を取りに行くと、凄くいい香りが漂っていた。
それと一緒に負のオーラも漂っていた(うわぁ)


『舞好きな料理トカある?』

「ん〜、特にコレと言ってはないわね。食べれるものなら何でも食べるから」

『ソッカ〜』

「出来たよー…」


何か凄い暗い声でルイージが料理を厨房から出してくれた。
…料理にその負の感情が混ざってないでしょうね?(汗)
でも作ってくれたし、その腕は確かなモノ。出してくれたのはよく見るチャーハンだった。凄く色合いが綺麗で……
ホントに男が作ったものかと疑いたくなるな。


「あれ?ヨッシーじゃないの…?」

「(暗いなー(汗))あ、うん。これルイージが作ってくれたの?」

「まあ…チャーハンぐらい簡単だしね」

「そうなの、ありがとね!」


ちょっとまだ暗い所為かルイージの言葉は何か暗いものを含んでいた。
それでも表情を崩さないようにと一生懸命の笑顔を作っておいた…笑顔でこんなに疲れるとは思わなかったわ。


隣で急かすナビィに促され、あたしはサムスが座っている席に向いて歩いていった。
何だかその際、ルイージが固まっていたような気がしたけど、気のせいよね?





「ルイージさん、私達の分も出来てますか?」

「(ぽけ〜)」

「あ、あの…ルイージさん?」

「何やってんだルイージ?…何かこいつ魂抜けてるぞ」

「そうですね…(汗)」


何故か舞さんと話したかと思ったら、ルイージさんが突然硬直してました。
マリオさんも何も知らないようで首を傾げています。どうしたんでしょうルイージさん。


「でも、あの子可愛いなヨッシー!何て名前だったっけ?」

「あの人は舞さんですよ。マスターに連れてこられた…」

「舞…かぁ……」

「「!?」」


な、何だか夢を見るような視線を舞さんに向けてるんですが…
る、ルイージさん?


「ルイージ…お前まさか……」

「ハァ〜…兄さん!」

「うわっ!?な、何だよ突然!」

「今回ばかりは兄さんに譲らないよ!!今度こそ幸せは僕のものに!!」

「な、何なんだよいきなり!!ルイージ、頼むから戻って来い!!
それとあの子奪うつもりか!?それは許せんぞ!!?」


がくんがくんと肩を揺らしながらマリオさんが必死にルイージさんを説得しています。
っていうか今最後に妙な言葉がありませんでした?

舞さん…これから大変になりそうですね(汗)
サムスさんとナビィさんと一緒に楽しく話してる舞さんを見ながら、私は心の中で彼女の未来をこっそり心配しました。




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