02.愛の言葉(燭台切光忠)
※学パロ
Twitterのとうらぶ学パロ企画提出品




すき、スキ、好き、大好き

この気持ちが止まらない

だって伝えたいの


「先生、大好きー!!」

「あはは、ありがとう」

あぁ、その笑顔も大好き


愛の言葉


放課後、教室の扉を開けるとそこには黒板にスラスラと文字を書いている英語教師の燭台切光忠先生が立っていた。

燭台切先生は扉を開けて愛の言葉を伝える私に向かって笑いながら『はい、それじゃあ席について』と教卓前の席に座るように促す。


「この前の授業で出来なかったところやってきてくれたかな?」
「はーい、先生!」


先日のテストで赤点を取った私の為に行われる放課後の特別授業(という名の補習)が私の楽しみになっている。

補習プリントに目を通している先生。
日に照らされるその顔を見て『うわぁ、まつ毛長いなぁ』と思っていると目を通し終わり顔をあげた先生と目が合う。



「・・・、ちゃんと勉強してきた?」
「したよ!超した!」
「ここ、文法おかしいね。やり直し」
「えぇ〜!」



毎度こんなやり取り。
自慢じゃないけれど、私は英語が苦手だ。
それでも、先生の授業が好き、先生が好き。



「おわったー!!」
「はい、よくできました」



ようやく補習プリントが出来た頃には日が傾いてきていた。
今日の補習はここまで、とプリントを片付け始める先生。



「そうだ、先生!私、英語勉強してきたの、愛する先生の為に伝えようと思って!」
「へぇ、そっかぁ」
「あい、らびゅー!まいてぃーちゃー!」



いつもの取り先生に愛の言葉を発する。
でも、今日の私は一味違う。
だって、英語で伝えたんだもの。


どうだ、と胸を張って先生の反応を見る。
先生はポカンッとした表情をした後、くすっと笑った。


「色々と間違ってるよ」


そう言って立ち上がり黒板に文字を書いていく。

【I Love You】


「ここのVの発音についてだけど…」



そして、始まる追加授業・・・。


「ちがうの!そういうことじゃないの!私は先生の事が好きなの!!」


慌ててツッコミを入れ、説明をする。

私は先生の事が好き、
いつも伝えても本気にしてもらえない言葉。
でも、嘘はない。


すると先生は少し考えたそぶりを見せ。

こちらに歩いてくる。

私の目の前に立った先生はそっと屈み、耳元でそっと


『Stay who you are』


囁くようにそう言って私の頭をポンポンと2回軽く叩き、荷物をまとめて教室を出て行こうとした

言われた言葉の意味が分からず頭に?を浮かべている私を見て先生は


「その言葉の意味が理解できたら、覚悟しておいてね」


ニコリと笑って『気を付けて帰るんだよ』と言い残し先に出て行ってしまった。
時計を見ると6時を指していた。
慌てて鞄を持って玄関へ向かった


「家に帰ったら調べなきゃ」


言葉の意味を理解して、先生のことで頭がいっぱいになるまであと数時間。


『Stay who you are』(ありのままの君が好き)


(2017.10.26  中島)
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