この気持ちは(夢主視点)

「捺は花火大会誰と行くの?」
「へっ?なに、いきなり」

授業が終わった教室で話す私とリン。リンは私の親友で幼なじみ。年数的にはデイダラのが幼なじみ歴は長いけど、リンもデイダラとは幼い頃から知っている。

「花火大会、今週でしょ?」
「う、うん。私はサソリと行くよ」
「えっ?!嘘、意外」

リンは両手を口にもっていき驚いた。でもリンにサソリの事かっこいい〜!とか話してあったと思うんだけどな。

「サソリの事好きって話してたでしょ」
「聞いてたけどさ、本当に誘うとは思わなくて」
「頑張って勇気だしたんです。リンは?行かないの?」
「私は受ける大学が偏差値やばいから、その日も塾だよ」

ついてない〜と落ち込むリン。本当は花火大会行きたいんだろうなぁ。リンの成績なら大丈夫だと思ってるけど、リン真面目だからきっとまだまだと思ってるんだろうな。

「高校最後の花火大会なんだし、ちょっとぐらい休むのもありだよ」
「ありがとう。…確かに高校最後だし、ちゃんと後悔なく過ごしたいよね」

後悔なく…か。私も花火大会の日後悔しないようにしなきゃな。楽しみだけど、なんだか怖い気持ち。

「でも、デイダラはいいの?」
「え?なんでデイダラ?」

予想外にでた名前に驚いた。デイダラが今の話のどこに関係あるんだろう。

「私はなんだかんだ捺はデイダラが好きだと思ってたから」
「デイダラは友達…ていうか腐れ縁!異性としては違うっていうか…」
「じゃあ、デイダラが他の女の子と付き合ってもいいの?」

デイダラが他の女の子?付き合う?あの芸術バカ髷が??いやいやいや、ない。ないな。今までも彼女できた事ないし、彼女より芸術だし。

「モテないからできないよ」
「捺が知らないだけでデイダラモテてるよ。告白だってされてきたと思うよ」
「確かに優しいとこもあるけど…」

デイダラが女の子と付き合うとか想像つかないんだよね。ずっとそばにいるのが当たり前だったし。

「デイダラがそばにずっといるのが当たり前だと思ってたらだめだよ捺ちゃん」

いきなり図星をつかれて私は思わずはい!?と声をあげた。驚く私にクスりと笑うリン。

「べ、別にそんな事思って…」
「はいはい。ほら、もう部活始まってるよ」
「あっ…本当だ!リン、また明日ね!」
「うん。行ってらっしゃい」




「…後悔しないでよ。捺」

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走っていつもの部室まで走る。いつもより遅くなっちゃった。デイダラもきっと遅いと思ってるだろうな。また来たのかよっていつも言う癖に素直じゃないからな〜。そうだ、花火大会の報告しよう!朝話せなかったしね。私はウキウキして部室まで進んだ。

(ん?あれ、誰かいる?)

部室からかすかに声がした。デイダラと…女の子の声?何を話してるかは聞こえないけど。と、思っていると、デイダラの姿が見えた。手を洗いに洗い場へきたんだな。デイダラの名前を呼ぼうとした瞬間、女の子の姿が見えた。

「…えっ…」

引っ張られるデイダラ。そして重なる唇。私は思わず、隠れてしまった。今、キスしたよね?デイダラと…あの女の子…。どうしよう、と思ったが足音が聞こえてしゃがんでいた身体を立たせる。すると、先ほどの女の子とすれ違った。顔を見るのが恥ずかしくなり、つい下を向いた。

その日はデイダラの部室に寄ることができなかった。