天国!ここは天国!ムフーッ!



―――結果として、サッチとクロナの勝敗はダントツでクロナの勝ちだった。

サッチ:3人(但し幼女)
クロナ:街のほとんどの女の子(あと僅かながら男もいる)



「……嘘……だろ……」


崩れ落ちるサッチにクロナは「あッはぁ」笑って言った。


「勝った方は負けた方になんでも命令出来るんだっけぇ?」

「うぐッ……!そ、そうだ……」

「ん〜、まぁ暫くの間はいいや。特にお願いもないし」

「へ?」

「そう言うことだからぁ、こっちはこっちで続きしてくるねぇ〜」


クロナはそう言って女の子(それと僅かにいる男※全員美形)を連れてその場を去って行った。
サッチの連れて来た幼女たちは貰ったお菓子を食べ終わるとサッチに頓着せずさっさと街へと戻って行ってしまった。

……哀れ、サッチ。








―――一方その頃、街ではクロナが引っかけた女の子たちに囲まれたキャッキャウフフなお茶会の最中である。



「ねぇ、クロナ?さっきの人、白ひげの4番隊隊長でしょう?」

「ビアンカちゃん、よくわかったねぇ。そうだよ、サッチって言うフランスパン」

「ふふっ、四皇の一人である白ひげの直属の部下をそんなふうに言えるなんて、よっぽど自信があるのかしら?」

「ってもねぇ、アレ、今のところアタシの兄貴になっちゃうからなんとも……」

「え、クロナさん白ひげの一員なの?」

「サラちゃんの髪の毛ツヤツヤで綺麗だね。入団したのは最近だけどね」

「すごーい!じゃあクロナさん強いんですね!」

「さすがー!」


きゃいきゃいと盛り上がる(可愛い)女の子達。


「(天国!ここは天国!ムフーッ!)」



非常にだらしない顔で女の子に囲まれるクロナ。
こっちもこっちでだいぶ残念な感じになっていた。


「…………」


そんな彼女たちを鋭い目で見つめる一人の影の姿はひとつの例外をのぞき誰にも気づかれること無くふわりと風に乗って消えて行った。



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