穢らわしい私をどうか見ないで私をどうか見ないで
醜い音が聞こえる。
それはぐちゃぐちゃして、ドロドロして時には蝶を誘う蜜のようで、またある時には苦しくて蝕む毒のよう。私はただそれを受け入れるだけでそれを拒む事は許されない。
これらの行為は普通の人間であれば、もちろん死んでいるか重症、運が良くても精神が壊れてしまう。そんなことができるのは私が主に造られた機械人形だからだ。どれだけ"乱暴"にしても泣かない、拒まない。壊れても次の日には元通り。誰もがそんな私を"完璧な作品"であるというが、本当にそうなのだろうか? 確かに機械人形としては主の命令を良く聞く、完璧な作品かもしれない。だが"私"としてはどうなのだろうか?完璧と言えるのだろうか? 考えを巡らせる中、私の目に浮かぶのは風の国でよく私の側に居た男。だが、その男はこんな私を見て、完璧だと言ってくれるのだろうか? …否、機械人形の私が彼にこんな事を思っている時点でそれはもう完璧ではないというのに、滑稽だ。私も、私を完璧と称える人間も。
思わずこぼれた小さな笑い声に相手が聞こえたのか、一度身じろいでから「機械如きがきもちわるい」と私の腹部を殴る。そのまま倒れてしまいたくて、私は脚に力を入れるのを辞めた。そのまま倒れ込み、それに反応して虫のように群がる部下たちに身体を貪られる。首を絞めるもの胸を触るもの手に自身のモノを握らせるもの腿をさするもの秘部にモノをいれようと触り始めるもの足を舐めるもの───身体を折り曲げ、切断しようとするもの。それらすべてに何も感じず、受け入れる。
──あぁ、なんて私は穢らわしいのだろう
怪しく微笑めば、興に乗ったふりをして、私は彼らに食い尽くされた。
部下たちとの行為中に思い出してしまうガイアさんのことを「早く会いたいな」と思ってしまうのはきっと私の欠陥なんだろう。
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