2話

KCコーポレーション、特設デュエル場にて




少女、ペスリはデュエルという言葉に胸踊りながらも、緊張をしていた。その証拠に彼女の手は震え、汗をかいたのか湿っている?



そんな彼女をみて、デュエルキングである武藤遊戯は満足なデュエルはできないだろうと思い、デュエルを詰めデュエルにするように説得した。





LPは8000、彼女のデッキにとっては動きやすい。何故なら彼女のデッキは堕天使。自虐しながら墓地にある堕天使魔法、罠をコピーする効果をふんだんに使うからだ。









そして彼女のフィールドには最初から、彼女のいた次元でしかないエクシーズモンスターのNo.10^-18(モーメント)創造神デミウルゴスがいる





海馬のフィールドには真青眼の究極竜とセットカードのみ…







『私は手札から魔法カード、
終焉の焔を発動して黒焔トークン2体を守備表示で特殊召喚し私は黒焔トークンをリリースして、堕天使ルシフェルをアドバンス召喚!!!』



彼女のフィールドのデミウルゴスの隣に、堕天使のエースであるルシフェルがなんとも神々しく現れる




『私は手札の堕天使イシュタムの効果を発動!
このカードと堕天使スペルビアを捨てて、二枚ドローする!』



彼女の手札は事故を起こしていない。事故る時はとても事故るらしいのだが、今日は波に乗っているらしい。

そんな彼女の手札には堕天使の戒壇が握られており、それを狙ってのイシュタムとスペルビアの効果である。




『私は手札から魔法カード、
堕天使の戒壇を発動しスピルビアを守備表示で特殊召喚!
スピルビアの効果で墓地の堕天使イシュタムを特殊召喚する!!』



海「ふぅん。中々やるな」


『それはどうも。私は堕天使ルシフェルの効果発動、
堕天使ゼラートをデッキから特殊召喚する!!』


ガタイのいい堕天使ゼラートがフィールドに現れると、彼女のフィールドにはモンスターが五体。



ほぼほぼ無敵に近いと言っていい。




『私は堕天使ゼラートの効果発動!
闇属性モンスターを一体捨てて、
相手フィールドのモンスターを全て破壊する!!』



海「甘いな…リバースカードオープン、身代わりの闇!デッキからレベル3以下の闇属性モンスターを墓地に送り、破壊を無効にする!!」



闇がゼラートのモンスター全破壊を無効にし、少し残念そうに肩をすくめる。
しかし、海馬のフィールドにはもう伏せはない。



『No.10^-18(モーメント) 創造神デミウルゴスの効果発動、自分フィールドに天使族モンスター×500攻撃力をアップする!』


ATK4500→6500


『バトル!!!』
海「木馬!」


木「大丈夫だよ兄サマ!ビデオはバッチリ撮れてる」



彼女は急なことに頭が回っていない。何故かバトルと宣言した途端、海馬がビデオと言ったことについて理解してないのだ。


つ、ま、り、この詰めデュエルは彼女の修行を見極めるだけでなく、異次元の訪問者のデュエルを資料と残すべく、ビデオまで撮っていたのである





『ちょっ?!ビデオってどういう事ですか!?』



海「KCコーポレーションの発展に役立つかもしれんからな…」



武「ペスリちゃん、お疲れ様。ペスリちゃん凄いんだね!海馬くんにあんなにダメージ与えるなんて…いや、まだ与える前で終わっちゃったけど、僕以外に見た事ないかも…。」



『いいえ、そんな事ないんです…私のデュエル、ワンパターンだし…。』


彼女はその後に小さく、まともにやったのも初めてだし…ともごもご言う



海「俺から教える事はないだろう…経験を積めばそんな事、どうにでもなる。ペスリ…お前は4月からデュエルアカデミアへ行け」



『デュエル…あかでみあ?』



木「兄サマが建設、管理している未来のデュエリストを育成する学校なんだぜ!」








『でも…私、こんな姿してますけど…12歳ですよ?』

そう、彼女はここに来る前に父から渡された薬を毎日1粒飲むことにより、12歳の見た目から15か16にみえる見た目になっていたのである。


海「16歳として入れば問題はないだろう。それに4月までは木馬が勉強を見る。
デュエルに関しては問題ないと思うが、
時間があれば俺と遊戯が相手をしよう。」







『うぅ…やります』



海「ちなみに空いている時間は俺の仕事の手伝いをして貰う」







『改めて、よろしくお願いします。師匠!』

彼女は挨拶が大事だと父から学んだため、元気に挨拶をして頭を垂れた。

こうしてペスリ・アークライトの地獄の修行の日々が始まった。


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