3話

あれから毎日のようにペスリは修行に明け暮れた。朝は副社長で師匠の弟でもある木馬と勉学を、昼間はKCの仕事の手伝いを、そして夜には仕事が終わる頃にデュエルの修行に入り、毎日が有意義に、早く時が過ぎる


そして今日という今日、ペスリはデュエルアカデミアに受験するため、解放され.......るのだ


他のデュエルアカデミア受験者は1週間後に試験があるらしいがペスリは特待生という位置につくことが出来、そのために師匠と自分のデュエルの映像を事前に送り、今日、デュエルアカデミアの校長と面接をするのだ。


海馬ランドの小さな小部屋で、それは行われていた。


「君がペスリ・アークライトくんですね」



「はい…ペスリ・アークライトです。」

優しげな40代ぐらいの男性.......もとい、鮫島にペスリは余裕そうに目を細めて微笑む

「それでは早速いくつか質問失礼しますよ。」

「はい。よろしくお願い致します。」

微動だにせず、ペスリは内心緊張しながら外側にはその緊張が分からぬよう、質問に答えていく。

「それじゃあ最後の質問です。アークライトさんはどうしてこの次元に来られたのですか?」




「私は追いつきたいんです。大切な人に.......そのためにここに来ました。あそこでは身につかない力をここで身につけて、あっと驚かせてみたいんです。もう守られるだけの私じゃないんだって。」



にっと微笑むペスリはここ1番の笑顔で鮫島を見る。ペスリの決意を聞いた鮫島は君なら大丈夫でしょう。と優しく微笑み返し、面接は終了した。

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午後14時頃、日差しがすこし弱くなる頃、海馬ランドの前には1台の高級車がとまっており、見慣れたそれにペスリは乗り込むと安心したように一息ため息をつく。

「ヘマはして無いだろうな?」

「ん〜、それは校長先生の受け方次第かな?」

私はもう疲れたよ.......と小さくつぶやくと目をつぶり眠りにつく。運転していた師匠こと海馬瀬人は車内の鏡でそれを見るとふと微笑み、会社につくと抱き抱えて部屋まで連れて行った。


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