ゆるふわ☆カラ松


「誰だと思う?カラ松さ!」

後ろから目を覆われて速攻で解放されてからの、これ。質問されたのにノータイムで答えを言われて、なにか口を挟む隙すらもらえなかった。このカラ松はなにがしたかったんだろうか。やたらふにゃふにゃ〜へらへら〜表情筋ゆるゆる〜って感じだけど、もしかして。

「答えくらい言わせてよ」
「#name#ちゃんならすぐ分かってくれると思ってたから!」
「・・・やっぱり酔ってるね」
「#name#ちゃんが俺に?」
「そういう事でいいよ」

テキトーにあしらっちゃったのににこにこするカラ松。そっか、塩対応慣れてるから・・・。ちょっとうるっときたところでカラ松は我関せず、ふにゃふにゃしたまま私のパーカーのポケットに手を突っ込んでくる。酔うとゆるふわな事ばっかりしてくるんだから。お返しに首元に手を突っ込むと「うヒィ」って飛び跳ねた。え、なに、今の声。

「うあ〜っ、#name#ちゃんの手冷たすぎるだろお」
「心があったかい証拠だよ」
「ひゃあ」

わー、なんか楽しい。冬になるとクソ冷たくなる手と足に対する感情とか"殺意"以外に湧かなかったけど、まさかこんな使い道があったなんて。楽しさに任せて首を揉んでたらカラ松の顔がみるみる赤くなっていく。冷たがってるのに変なの。

「#name#ちゃん、ち、近い」

言われてみれば。面白がって奥まで突っ込んだせいでだいぶくっついてる。いつもはカラ松ガールがどうたらこうたら言ってる割にはウブなんだよなあ、カラ松って。出せる限り全力の媚び声で「・・・いや?」って聞いてみたら「そんな事ないにゃあ!」ってポケットから手を出して抱き締めてくる。にゃあってなんなんだ、自分から近いとか言っておきながら積極的だな、などなど色んなツッコミどころもあったけど、まるっと無視して抱き締め返す。うーん、あったかい。するとカラ松は私の頭を上手い具合に誘導して自分の胸に押しつけてきた。

「誰だと思う?」
「カラ松でしょ」
「正解!分かっても分かってくれなくても、俺は#name#ちゃんが大好きだ!」

日頃のストレスが一瞬にして発散されていったのが分かる。ゆるふわの力は偉大だ。お礼代わりに「私もカラ松が大好きだー」って言ってみたらものすごく照れられた。自分からいく分にはいいけどこっちからいくと恥ずかしいのか。今度不意打ちにキスでもしてみよう。

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