危険至って刑事来る!(5)

通学で利用する道が人で埋まっていた。
ごった返す中勇太は、最前列でデッカードが専用車両で運ばれてくるのを見れた。

「な、なんだあれは!?」
「?」

その最中、群衆の一人が叫び声を上げる。
空を見上げれば上空を飛ぶロボットがこちらに向かって来ていた。
勇太は気づいた。

(あれは…ニュースに出てた悪いヤツだ!)

警察関係者はレーダーに反応が無かったことに動揺し、対処が遅れ、飛来したロボットの操縦者がほくそ笑んだ。

「そんなっ!レーダーが効かなかったのか!?」
「ふふふ…こっちにはステルスシステムがあるのだ!」

群衆が逃げ出し、飛んでいたロボットは警察関係者達の行く手を阻むように、直線上に着陸した。
狙いは──

「ブレイブポリスは、このドクトル・ガウスが頂く!!」

デッカードだ。
そしてドクトル・ガウスと、警察との戦闘が始まった。

美空は全力で走っていた。
悲鳴のするほうに進んでいれば大量の人々が逃げていく。
流れに逆らいながら進んで行くと黒い煙が。
曲がり角から大きな通りに出ると、勇太がデッカードのコンテナ車に立ちはだかっているところだった。

「勇君!」
「美空お姉ちゃんっ!コイツ、後ろにいるデッカードを狙ってるんだ!」
「マジか」

なんとか時間を稼がなくては。

「勇君。デッカードを呼んで起こして!」
「うん!…デッカード!起きるんだデッカード!!」

勇太がデッカードに呼びかけ始めた。

(私は…)

「やーいおっさんのくせに金髪おさげ〜」
「ぁあ゛!?」

罵倒しながら、近くに落ちてたコンクリートの破片をロボットに向かって投げつける。

「ひどいデザインのロボットだな!おさげ胸に付けられて犯罪に使われてロボットも可哀相だわーっ!」
「このガキッ!」
「おっと」

ちょこまかと動き回る美空。その間にも勇太はデッカードに呼びかけ続けていた。
美空も呼びかける。

「起きてデッカード!」
「目を覚ますんだデッカード!目を覚まして戦うんだっ!」

だが痺れを切らしたドクトル・ガウスが、勇太と美空が近くにいる際攻撃を仕掛けてきた。
ロボットの手が勢い良く二人に危害を加えようと迫る。

「うるさい奴等めぇ!」
「…っ!?」
(ヤバッ!!)

咄嗟に勇太を庇う。
美空の腕の中で、勇太が叫ぶ。

「デッカードォオオ!!」
「勇太っ!!」

内側から、コンテナがロボットの手によって破られた。
勇太の声に応え、デッカードが目を覚ました。まさか起動すると思っていなかったドクトル・ガウスは動揺する。

「うおおおおっ!!」

コンテナを突き破りロボットに相対した彼の姿を見て、美空は肩の力を抜いた。