「「勇太を刑事にするですってぇ〜っ!?」」
「そうです」
今返事したこの男性、冴島十三は警察関係者のトップ。警視総監だ。
今回デッカードが狙われた事件で勇太の存在を重要視した冴島警視総監は、彼の家族に勇太を刑事にしたいと説得していた。
「ブレイブポリスには勇太君が必要だと直感しました。私は勇太君の為なら警察官採用基準を変更しても構わないと思っています」
「でも…」
「頼むよ姉ちゃん〜」
「んなこと言われたってぇ〜…」
「困ったわねぇ」
顔を見合わせる二人。
「心配いらないさ!だってボクにはデッカードっていう強い味方がいるんだもん!」
「デッカード?」
デッカードを紹介するよ!と勇太は姉二人を外に連れ出す。
外にはデッカードが待っていて、出てきた四人を出迎えた。
姉二人はデッカードを見て感嘆の声を上げる。
「これが、デッカード?」
一緒に外に出てきていた子猫がデッカードを見て鳴く。
彼は地面に手を降ろし、子猫と勇太を持ち上げた。
勇太を肩に、子猫を自分の頭のパーツにある帽子の鍔に乗せて挨拶した。
「ブレイブポリス、デッカードです!どうぞ、よろしく!」
「こ、こちらこそ」
「よろしく…」
敬礼と流暢な言葉遣いで挨拶され驚きつつ、勇太の姉二人は挨拶を返す。
「よかったねデッカード」
「よろしく頼むぞ、ボス」
「オッケー!」
笑い合う二人。
「あ!美空お姉ちゃんにも知らせないと!」
「そうだな。美空は今自宅だろうか?」
「うーん…」
悩んでいるとその会話を聞いて下にいた姉二人が反応する。
「ちょっと勇太!あんた美空さんまで巻き込んでたの!?」
「えっ!?…あ!」
「だから美空ちゃんも遅く帰ってきたのね…もう」
慌てる勇太に冴島総監が話しかける。
「勇太君、美空さんというのは…」
「えっ、えっと…美空お姉ちゃんはお隣さんで、お世話になっている人で、あずき姉ちゃんの同級生で〜…ボクの命の恩人です!」
「ほぉ…」
「デッカードに最初に二人で出会って…それから今までずっと一緒に三人で過ごしてきたんです!」
興味深そうに話を聞く冴島総監。
自分の命の恩人の話やデッカードの話を続ける勇太を姉達は宥め、冴島総監ともう一度友永家へと入る。そこで聞いた話で、冴島は白星美空に刑事にならないかアプローチしてみようと考えるのだった。