事件解決で勧誘来る!?(9)

ジェイローダーのコントローラーを持ち操作し始めると同時に、デッカードがロボット姿のまま走り出した。
キャトーが攻撃を仕掛けてくる。美空と勇太のいる場所に攻撃は来なかったが、変形中のジェイローダーに攻撃が当たり二人は思わず声を上げた。

「あぁっ!?」
「うわぁっ!」

(でもデッカードなら)
(デッカード…!)

勇太は操作を止めず、美空はそれを引き止めず。

「「続行だ!」」
「ブレイブアップ!ジェイデッカー!!」

三人の初変形は無事に完了した。

「ジェイ!デッ!カーッ!」
「何ぃ!?」

変形を終え地面に降り立つ姿に、感動を禁じ得ない。
美空は先程より巨大に、逞しくなったデッカード…いやジェイデッカーをうっとりと見上げた。

(信じて良かった)

「ジェイデッカー!戦闘開始だ!」
「了解、ボス!」

敬礼をし飛行能力を得て飛び立ったジェイデッカーは、腰から素早く警棒を取り出して先程の変形した戦闘機、フライトバトラーズと戦い始めた。
彼は警棒、蹴り、ジェイバスターという銃を用いて、先程とは段違いの強さでもってフライトバトラーズを倒していく。するとキャトーは紙をばらまいて念じる。紙は不思議な光を発すると、見たことのない生き物に変わりジェイデッカーに取り付いた。

「うぁっ、あぁ…!ぅぐ…うはぁっあ゛…あぁ!うぅぁ!」

ジェイデッカーはその生物…式紙から生じた電磁波により苦しみ持っていた警棒を取り落とした。
美空は跨がったバイクから転げ落ちた。

(いやぁ耳がっ!耳がやばい!?デッカードさんそんなナイスな良い声で鳴かないでくざしぇえありがとうございますうわぁあああ!!)

顔を赤くしてひとしきり悶えた後に顔を上げる。
側にいた勇太がいなくなっていた。

「…」
(引かれたんですね?…オワタ。社会的にオワタ)

ふざけながらよく辺りを見てみれば、勇太は上空から落ちてきた巨大な警棒に駆けていた。

「う゛わ…ぁあっ、ぐああ!」
「やめろぉおおお!!(これ以上のエ●ボイスはマジやめてーっ!)」

美空はバイクに乗り直し、凄いスピードで電磁警棒に向かう。
勇太は懸命に電磁警棒を押しているが、地面に深く突き刺さっているせいでなかなか動かない。

「勇君!どいてぇえ!」
「うわぁ!?」
「動かんかコラァ!」

彼女は高速で走るバイクから電磁警棒に飛び降り、勢いよくぶつかった。
警棒は傾き、ちょうどその延長線上にバルバロッサが入る。

「よぉしっ!」
「「いけー!!」」

放たれた電撃はバルバロッサに命中。

「あわわわわっ!?」

式紙は消えた。

「サンキュー、勇太!美空!」

身体に張り付いた紙を振り払って、ジェイデッカーはジェイバスターを構え、狙いをバルバロッサの翼に定めて発射する。
慌てふためいてバルバロッサの爆発から逃れるキャトー・ノリヤス。バルバロッサは高度を徐々に下げ山の中に墜落した。
ジェイデッカーは地上にいる勇太と美空のそばに舞い降りる。二人は歓声を上げた。

「やったあ!!」
「いえーい!」

ハイタッチ。

「…美空」
「デッカード!大丈夫だった!?」
「あぁ…それより美空。その……バイクが」
「あぁバイクね!……おわぁあーっ!?」

バイクは転倒したせいで車体が傷だらけ。(※レンタル)

「……デッカード」
「なんだい?」
「これ、経費で落ちるかな?」
「わ、私からも総監に頼んでみる」
「お願いします…」

ジェイデッカーは勇太とキャトー・ノリヤスを逮捕しに墜落現場に向かう。
後にはタイヤがカラカラ空転しているバイクと、頬に手を当て青ざめる美空が残されたのだった。