心を繋いで心が宿る(4)

それから数日が経過。
マスコミは、警察から美空の体調を考慮して取材を慎むよう要請があったらしく、自粛してくれたようだが。
課題に追われていた美空は疲れていた。

「大丈夫?美空ちゃん」
「さん、さんえっくすがぁ…」
「今回は数学だったのね」
「うん」

一緒に食事をしないか、と友永家にお呼ばれした美空は、三人に慰められながら食事を共にしていた。

「ハンバーグおいひい…」
「ありがとう美空ちゃん」
「それにしてもすっかりマスコミも来なくなっちゃったわね〜」
「静かでいいじゃない」

しみじみと頷く美空に三人が笑う。
そうして食卓で団欒していると、突然勇太の警察手帳が鳴った。
その音に驚いてあずきが食べ物を喉に詰まらせかけるのを見て、美空は彼女の背中を叩いた。

「大丈夫?」
「あ、ありがとう、美空ちゃん」
「いえいえ…勇君」
「うん、一体何だろう?」

美空は勇太に声を掛けると、自分のハンバーグを急いで平らげ外に駆け出した。

「デッカード…!?」
「勇太、美空。こ、この人達は何だ」
「ご近所の人だよ」
「どうしたんです?皆さん?」
「……いや、まずデッカードから降りてくださいね」

いそいそとデッカードから少し離れるご近所さん達。
話を聞いてみると、マスコミがようやくいなくなったため、デッカードと話してみようと近づいたらしい。

「やっと私達の番が回ってきたでございますです」
「てぇわけでよ。頼むぜ!パト吉!」
「パト吉?」
「パトカーだから、パト吉よぉ」
「パト吉じゃなくてデッカードだよぉ!!」
「細っけえこたぁいいだろう、べらぼうめぇ!」
「あははははっ…!」
(話聞かねぇー!!)

気持ちいいくらいの言い切りに思わず笑う美空。
彼女がひいひい笑っている間にデッカードも気の良い彼らに心を許したのだろう。
ご近所さん達それぞれの自己紹介を終えた後に、四人で記念写真を撮ることに。

「あ、携帯のカメラありますよ」
「おう!ならいっちょ頼むぜ空ちゃん」
「はい。ではいきますよ〜」
「「「チ〜ズ!!」」」

笑顔で写る彼等に、写真を撮った美空も笑顔になる。
写真を印刷して配る約束をしたため、彼女は一度携帯を持ち帰宅した。