雪降る聖夜にサンタ来る?(4)

23日。非番だが警視庁のデッカールームに美空はいた。

「大丈夫?二人とも」
「ああ。昨日はありがとう美空」
「自分も、ありがとうであります」
「今日は楽しんでおいで。せいあさんと綾子さんによろしく」

昨日はあの後各々仲直り出来たようで、夜寝る前に報告の通信が来た。
二人に鼓舞するために、朝早くから美空は二人に会いに来た。手を振り、出掛けていった二人を見送る。

「ん〜っ眠い!」

伸びをした後、美空は手荷物を持ち整備室へと向かった。

「失礼します」
「おう!早いな嬢ちゃん」
「はい。藤堂さん、おはようございます」
「おはようさん」
「整備…見てても?あ、これ差し入れです」
「構わんさ。いつもすまねえな」
「いえいえ」

差し入れを置き、作業の邪魔にならないよう自分で持ってきている専用の椅子に座る。
こうして彼等の整備工程を見たり、寝顔を見ているのが美空の休憩時間の使い方だ。
おかげでもう整備士の面々とは顔見知りだ。

「おはようございます姫さん」
「おはよう、シャドウ丸」
「今日はシャドウ丸が一番乗りだな」
「あっ!遅かったぁ…」
「惜しい!おはよう、ドリルボーイ」
「ちぇっ〜」

次々起きるブレイブポリス達。今日は全員異常無しのようだ。
点検作業も終わりその場にいる作業員全員で、彼女が持ってきた差し入れや自分達の飲み物を持ち寄り食事をする。

「いただきます」
『いただきまーす!』
「毎回思うが、給食みたいだな…」

お茶を啜りながら藤堂主任が言う。最初は作業場で食べることに難色を示していたが、今では彼も参加する。たまにリクエストもしてくるくらいだ。

「今日もありがとう、美空ちゃん」
「いえいえ」
「クリスマスは何か予定はあるの?よかったら」
「え?普通に学校ですよ」
「あ…そうなんだ」
「いいなぁ〜、美空お姉さんの料理ぃ〜…」
「俺等はオイルだしなぁ」
「こればかりはしょうがねぇですぜ」

ふざけて絡んでくる整備士を適当に流しているとブレイブポリス達の声に意識を持って行かれる。
彼等のエネルギー源、燃料は専用のオイル。口から摂取できるようにはなっているが、人間の料理は食べられない。

(うーん…)

どうにか彼等にも楽しんで欲しい。そのことで一日頭を悩ませる美空だった。