「はぁっ…はあっ……、えっ?」
「Don't move.観念しな」
「クソッ!」
「なんだこの(スタイルの良い)ロボット!」
「Wow!何時から居たんだお嬢ちゃん?」
「じ、嬢ちゃん…!」
バイクのヘルメットのようなヘッドパーツに黒いサングラスのようなバイザー。
緑色の機体にナイスくびれ。傍らに白バイにニヒルな口調。
(ガンマックスだ!)
感動である。
アニメは未視聴だが彼も仲間だと公式サイトでは記載されていた。体重は何時直るのか…。
なんて考えてるとひったくり犯が逃げ出そうとする。
「Don't moveっつったろうが」
「ギャー!!」
「ちょっ、ストップ!」
逃げ出そうしたひったくり犯の服をつまみ上げ揺さぶるガンマックス。
悲鳴を上げるひったくり犯。
「何で止める…悪いことしたらお仕置きだろう?」
「それは塀の中で!つーか悲鳴うるさい!」
「「え…」」
下ろすように言うと素直に降ろすガンマックス。ポカンとする犯人。
「ホールドアップ!どーもー、ブレイブポリスです。ひったくりの現行犯であなたを逮捕します」
ポカンとする二人を見て美空は笑った。手錠を掛けて、応援に来たパトカーに犯人を乗せる。大人しく連行されていった犯人を見送り美空はガンマックスに振り向いた。
「おにいさん、名前は?」
「…ガンマックスだ」
「そうか、ならガンマックス。手伝って」
指差す先には自転車籠から投げ出された荷物が、辺りに散乱していた。
「What!?なんで俺が」
「ガンマックス変形したとき自転車にぶつかったでしょう」
「ギクッ」
「自転車めちゃくちゃ…帰宅どころかお婆さんちに行くのすら大変だし。荷物運ぶの大変だから。手伝ってくれる?食べ物痛んだらおばあさん可哀相だし」
「…」
「ガンマックス?」
「…分かった分かった。やればいいんだろう」
「男に二言は?」
「無い!」
「あ、帰り道送ってね」
「Oops!」
「あはははっ!」
荷物を持ち二人は坂道をバイクで上る。そのまま、応援に来た警官から聞いたお婆さんちに向かった。
「お嬢さん!大丈夫だったかい!?」
「はい!大丈夫でした!あ…はいこれ荷物です」
「あぁ…ありがとうねぇ……」
「いえいえ。警察官なんで。犯人は彼が捕まえてくれたんですよ」
「まぁ!ロボット!」
「ただのロボットじゃないんです。ガンマックスって言うんです」
「…」
「ひぇえ〜…ハイカラだねぇ」
「…照れてるの?」
「No!!」
プリプリ怒るガンマックスに。
「ありがとうねぇ〜ガンちゃん」
「ガ、ガンちゃん!?」
おばあさんの言葉に思わず吹き出す美空。ショックを受けるガンマックスの様子に、おばあさんと二人で笑うのだった。