そして少女は白馬を駆る(1)


朝、起床した白星美空がカレンダーを見るなり放った言葉がこれだ。

「休みっ!休日!Holidayだ〜!」

…疲れてるんだね。
そんな唐突な発言をした彼女はデートの約束でもあるのだろうか?
朝食を摂り終えるとてきぱきと身支度を整え、怪我の治った足を軽快に動かしどこかへと向かっていく。
それにしても、よほど楽しみなのだろう。
満面の笑みを浮かべている。

そんな彼女が着いた先は警察署だった。

「おはようございます!」
「おぉ!来たか!おはよう嬢ちゃん」
「今日でしたよね?」
「あぁ。ようやくってところだ」

整備室にいた藤堂整備主任と二人でいたずらっ子のように笑う。

「まさか試運転の前に壊れるたぁ思ってなかったからな」
「あのできそこないテトラポットのせいです!」
「まったくだ」
「でももう、前回のようにはいきませんよ!」

修理・改良に携わった整備士達も話に加わる。
皆、自分の仕事の成果を話したかったのだろう。
今日は美空のために配備されるはずだったオートバイの試運転の日なのだ。