summer vacationでワイワイ!(2)
「朝早くすみません。此方沙希です。どなたか起きてますか?」「…入っていいぞ」
「ん?(何か声が…)」
初日から参加し、残っている教官達の声とは違うことに気づいた沙希が中を警戒していると。
「沙希さん?どうしました?」
「朝っぱらから仕事か?」
「ジェイド君、スカー君もおはよう。あのね、中で返事した人の声が、どの教官とも違ってて…(ヒソヒソ)」
「は?」
「…後ろに下がっててください」
ジェイドが静かに扉を開け、スカーが勢いよく室内に駆け込む。
中にいたのは…。
「朝から精がでるな。お前達」
「レ、レーラァーッ!?」
「なぁんだ。ジェイドのお師匠さんじゃねえか」
「じゃあ今回お目付け役の
「あぁ、昨夜到着した。今日は残っている教官達と、自主トレしている奴等の指導を考えていたんだが…」
室内には散らばる酒の空き缶や瓶。
そして、酔いつぶれた教官達がいた。
「羽目を外したいのは、コイツらも同じらしい」
「あはは…」
「ちぇっ、なら今日は完全にフリーって訳か」
「あぁ…ところで。彼女は何をしているんだ?」
ブロッケンJr.の言葉に二人が振り向くと。
扉付近でクラウチングスタートの体勢をとる沙希の姿があった。
「…何やってんだ?」
「不審者に万が一、二人がやられたらウォーズマンさん直伝スクリュードライバーで殺り返そうと思ってた」
「「こわっ?!」」
「あの…不審者扱いしてすみませんでした」
「いや、連絡を怠ったこちらにも非はある。むしろよく声を聞き分けたモンだ」
「き、聞こえてたんですか…」
慰められ頭をポンポンと叩かれた沙希は恐縮しきり。
しかし、話を戻そうと話しかけた。
「教官さん達皆酔いつぶれてるから、ブロッケンJrさんもお休みですか?」
「…そうだな。あとは、はしゃいで周りに迷惑をかけている奴がいないか見回るくらいか」
「ならお師匠さん……その格好は止めたほうがいいぜ?」
「何故だ?」
「いやどう見たって暑苦しいから!」
例によっていつもの軍服。
襟巻きを外し、上着の前を開けてはいるが、全体的に暑苦しく見える。
「確かに」
「そんなに酷いか?あまり服に拘りが無くてな」
「うーん…あ、そうだ」
「どうした?沙希さん」
「今日万太郎君と遊ぶ予定なんですけど、私水着無くて。これから買いに行くんで、よかったら一緒に行きませんか?」
「「「!?」」」
「無理にとは言いませんが…」
「あ、あぁいや。なら、同伴させていただこう」
「はい。よろしくお願いします」
万太郎に連絡し、大層面白がられながら了承を得る。
全員の準備が整ってから四人は街へ繰り出した。