劇的に彩って(6)
「時間だな、そろそろ行くか」
「集合場所ってどこだっけ?」
「政宗ん家の別荘」
「別荘…想像つかない」
夜。
「…」
「まんまぽかーんって顔してんぜ?」
「でかい!広い!落ち着かない!」
「適当に過ごしてりゃなんとかなる!たぶん」
「たぶん…」
「だって前ここでマリカー対決やったし」
「え」
「Hey お二人さん」
「…おい政宗!あれはどういうこった!」
「俺からのpresentだ。気に入っただろ?」
話しながら遠くに行ってしまう二人。
「放置…」
もう同窓会は始まっているようで、来ている人はみんな飲み食いや話をしている。
私も何か食べるか。…美味い!
「相変わらず美味そうに食うな、お前は」
「…片倉先生!」
その頃。
「元親、お前どこかのと付き合ってんのか?」
「ぶはぁ!な、なに言ってやがる!」
「…違うのか?」
「ま、まだ」
「Hum...なら早くしたほうがいいぜ?ほら」
政宗が顎で示す方を見るといつの間にか人に囲まれたなまえが。
「待ち望んでた宝を、みすみす奪われんのか?」
「…っ!」
そう言われた元親は踵を返し走ってなまえの元へ向かった。
「全く…世話のかかる奴らだ」
「なまえ!」
「あ、元親くん」
遅いよと、人混みを掻き分けてきた彼に言おうとすると。
「好きだなまえっ!ずっと…高校のときから好きだ!」
「…!?」
「付き合ってくれ!側にいてくれ!結婚してくれえええ!!」
怒涛の勢いで告白されてしまった。
「喧しいこのたわけが」
「あでっ!」
「…散れ!野次馬と負け犬共よ!」
「も、毛利くん」
「後は任せて、返事しな。みょうじ」
「片倉先生…」
「からすめ。なまえ、向こうにこの馬鹿を連れていけ」
「孫市ちゃん…」
急いで元親くんの手を引いて広場を駆ける。
二人がいなくなって数秒後。
元親の雄叫びが別荘中に響いたそうだ。
元親編 Fin