盛夏満喫計画〜その@〜
「おはようロビン」
「あら、おはよう。今日は早いのね?」
「うん。朝早くに目が覚めちゃって」
日直だった由梨菜は身支度を済ませ、いつもより数十分早く登校していた。
教室で一人静かに本を読んでいたロビンに挨拶をすると、すでに教卓の上に置いてあった日誌を手に取る。
「あ」
「どうしたの?」
「夏休みの件でちょっと相談があるんだけど…」
ロビンは本に栞を挟むと由梨菜の方に顔を向けた。
「ちょっと出掛ける用事が出来ちゃって」
「あら。何かあったの?」
「実は…」
由梨菜は人助け(?)をしたらお礼に家に招待されたと素直に告げる。
「貴女は大丈夫だった?怪我は無い?」
「うん。実際は店長さんが解決してくれたようなものだから」
「そう…」
「でもぜひ来てくださいって言われて。断り切れなくて」
「確かに。あんまり拒否するのも失礼になるわね」
「だから日程に調整が」
「勿論いいわ。ナミが来たら話し合いましょう」
「もう来てるわよ」
「あ!おはよう」
片手をあげ、ナミが教室に入ってくる。
自分の机に荷物を置くと、心配そうに由梨菜の肩を叩いた。
「また無理してないでしょうね?」
「うん」
「……ならいいわ。ちなみに相手はどんな人?」
「助けたのは女性二人なんだけど、二人ともこの前行ったお菓子屋さんのご兄妹なんだって」
「あぁ!あの小豆色の!!」
ナミは思い出したのか笑いをこらえている。
「お菓子屋さん?」
「あぁ、ロビンは委員会あったものね。最近由梨菜が通ってるお菓子屋さんがあるの。小豆色の方は其処の店員さん」
「あら。春かしら」
「小豆色の方って…そんなんじゃ」
「あらぁ?じゃあ何なの?」
道で偶然ベリー紙幣を拾った時のように目をキラキラさせたナミに言われ、由梨菜は考えた。
「仲の良い店員さん?」
「…それでね由梨菜ったら」
「あれ?無視?え?心が痛むよ?」
「大丈夫。見た目穴は開いていないわ」
三人できゃあきゃあと盛り上がっていると。
「楽しそうで何より。さぁ予鈴が鳴ってます。席に着いてください」
「は〜い」
いつの間にか来ていた担任。
ナミと由梨菜は急いで席に着いた。
「後で詳しく聞かせてもらうからね」
「あははは…」