宝探しは気長に
※時間軸は三日月のブルー「エドさんと友達になれるくらい、もっと仲良くなりたかったな」
でもこれで大丈夫。原理は全く分からないが、船も不思議な力で直った。彼はこの島から脱出できる。
これから息子達と出会うであろう未来に、安心して波澄が笑みを浮かべていると。
「勝手に決めてんじゃあねぇ」
「わっ!?」
透け続けている身体を抱き寄せられた。
「え、エドワードさん!?」
「テメェはそれで満足かもしれねぇが。消えた後の、オレの気持ちを考えたことはあんのか」
「えっと……?」
彼の顔が、自分の肩に伏せられている。
大海賊と呼ばれる前の時代でも、その姿はすでに大きいはずなのに。
そんなに悲しまれるとは思ってもいなかった。
「──すみません」
「離しはしねェぞ。おれぁ海賊だからな」
「は!?」
「消えたとしても見つけだしてやる。覚悟しろよ」
『いや無理でしょう!』
言葉は声なき叫びとなり波澄は消えていった。
しかし、エドワード・ニューゲートは思いを汲み取っていた。
「この海では、在りえないことが現実に起こりえるんだよ。アホンダラ」
出航の見送りに友はいない。だがそれでも、水平線から日は昇る。
彼がこれから越えていく世界は、美しい輝きを湛えていた。