Black1/2
メンバーやマネージャー達が食事に行っている間、一人で食事をして風呂やマッサージに行ったりしていた。
マッサージをしながら、同じくホテルに残っている#name1#のところへ行ってみようかと思っていた。2つ隣の部屋。距離が近いと思うと、たまらなく一緒にいたくなる。
けれど、家に行っただけでも怒られるのだから、ホテルの部屋になんて行こうもんならどうなるのかと想像して躊躇していた。
廊下の角を曲がると、どっくんと#name3#さんが二人で歩いていたから思わず隠れた。自分に疚しいことがあるからこそ、気になってしまった。
二人は親密な雰囲気を漂わせながら、俺の隣の#name3#さんの部屋に、一緒に入って行った。
『...嘘やん、...』
ヤスも俺らのことを知った時、こんな気分だったのかと申し訳ない気持ちになる。
迷いに迷って#name1#の部屋と#name3#さん部屋の前を通り過ぎて部屋に戻る。微妙なソワソワ感と共に部屋に入って思い出していた。
そう言われてみれば、さっき廊下で会った時に
『可愛いもんな』
と言っていたし、
『手出したらあかんで』
とも言われた。
隣からもし...聞こえてきたらどうしたらいいのか、なんて余計な心配をしていると、インターホンが鳴って驚いた。
...どっくん、ではないやろうし、...#name1#、のわけもないやんな。
『侯くーん。ただいまー』
...なんや、ヤスか...。
『...めっちゃご機嫌やん、...思ったより早かったな』
『酔ってるもーん。これおみやげー』
『おー、ありがとう』
『...横ちょ、#name2#さんとこ行かへんの?』
『...行かへんわ、!』
『さっき会ったらな、スッピンやったで!めっちゃ可愛かった!』
『......ふーん、』
『んふふっ』
『なんやねん!』
『何でもない!おやすみー』
付き合う前に俺らの関係がヤスにバレて、こんな風にいじられることもある。
けれどヤスは味方だ。絶対に口には出さないし、応援してくれているから有難い。
ヤスに背中を押されて、#name1#の部屋へ行く決心を固めた。
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