Orange1/2
メンバーとマネージャーと食事に来た。俺が『行く』と言ったら#name1#が俺の方を見て「行こうかな」と言ってくれたから、とにかくテンションが上がった。
はっきり言って、幸せ。触れたりこそ出来ないものの、ずっと隣で話して居られるんだからそれで十分だ。
『なんやねん!全っ然飲んでへんやんけ』
「の、飲んでますよ!」
『今日くらい付き合えや』
「私、お酒弱いんで...」
『信ちゃんあんまり絡んだらあかん!困ってはるやん』
『絡んでへんやんけ!』
『めっちゃ怒ってるやん...』
『大丈夫やで、ほどほどにな』
「...すみません、」
『謝らんで!悪いのあの人や!』
『あぁ?なんやてコラ!』
『もうやめとこか!これ以上荒れたら無理やで...』
...随分からむなぁ。
信ちゃんは誰にでもあまり態度を変えないけれど、#name4#さんには少し違う気がする。
仕事に慣れる前の#name4#さんにいつも説教していたのは、他のマネージャーでも事務所の人でもなく信ちゃんだった。#name4#さんが倒れた時には、一人で残って付き添ったり。
大倉は大倉で、章ちゃんと#name3#さんが帰ってから、ずっと機嫌が悪いのは、思い違いではないはずだ。
正直、どちらのことも気になる。
けれど、自分も同じような状況にあるからあまり首を突っ込まれたくないかもしれないと思って踏み止まった。
『めっちゃ酔っ払ったー!』
『信ちゃん、暴れんといてな、』
『めっちゃ眠たなってんけど』
『もう帰ろ!な?』
『お前ちょ、こっち来い!』
「え!む、村上さん、!」
『...村上くん、あかんわぁ...』
あの信ちゃんが膝枕を!
しかもめっちゃニヤニヤしてる!
...やっぱり、そういうことか。なんや、みんな何だかんだあんねや。
みんな幸せやったらええな。
帰り道、二人で並んで歩いている。
最初はあまり二人になるのを避けていたけれど、あの二人も同じだと思ったら、自然とそうしてしまった。
『ちょっと、寄り道せぇへん?』
「え?」
『ちょっとだけ!...こっち』
後ろで信ちゃんを抱えながら歩く二人の目を盗んで路地裏に入った。これだけ離れていたら、きっと先にホテルに戻ったと思うはずだ。
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