Red1/2
食事に向かうメンバー達を見ていたら、ヒナが#name4#ちゃんの腕を引っ張りながら『行くで!』と言って無理矢理連れて行った。
#name4#ちゃんは最初こそヒナに説教ばかりされていたものの、今ではヒナのお気に入りになったように見える。
食事や飲みに行くとなると、もうどっちがマネージャーかわからないくらい連れ回されているけど、#name4#ちゃんも満更ではないって感じだ。
ちょっと羨ましいと思った。
ヒナは堂々としているから、羨ましい。
ホテルの大浴場で一人でぼーっとしながら考えていた。
...最近ヤってない。ヤりたい。けどなかなか二人になれる時間もない。
今日なんて部屋は違えど近くに居るわけだし、どうにか会いたい。
部屋に戻って遅めの飯を食ってから、ビールを買いに出た。そんなに焦る時間でもないからゆっくり考えよう。
部屋に戻ろうと廊下の角を曲がって顔を上げると、ヤスがギターを背負って足早に歩いて来たから驚いた。
『おー、ヤス。...そんなん背負ってなにしてんねん』
『あ、ちょっと、部屋行こ!』
『は?』
『ちょっと聞いて欲しいねん!』
鍵を開けた俺の部屋に何故かグイグイと押し込まれ、ヤスが入って来た。
...この慌て様は一体何なんだ。
『...ゲリラライブでもすんのか?』
『ちゃうわ、!誰かに聞いてもらおう思て、』
本当に聞いて欲しかったのかどうかはわからないけれど、完成度の高い曲を披露されて、それについて意見を求められていた。
『ありがとう!おやすみ!』
部屋を出ていったヤスを、こっそりとドアを開けて後ろから盗み見てみると、辺りを見回した後、急いで#name3#さんの部屋に入って行った。
...やっぱり。前からヤスが何となく意識しているような気がしていたから、微笑ましくて笑ってしまった。
...俺もそろそろ、行ってみるかな。
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