TRIANGLE
煽るような律動で、隆平の腕に強く抱き締められたまま絶頂を迎えた。
震えるように息を吐き出す唇に優しく隆平の唇が触れて目を開けると、にっこりと笑った彼が私を見つめていた。
『...はぁ、やっと俺のもんやな♡』
その言葉で我に返ったように血の気が引いた。また近付いてきた唇にもう一度キスを落とされ唇が震える。それに気付いた隆平が首を傾げて私を見つめる。
『...どうしたん?』
酔っていた。勢いに流されてしまったのは確かだけれど、信五のことを一瞬でも忘れてしまったことに酷く罪悪感と恐怖感を感じていた。隆平の気持ちは、知っていたのに。
『信ちゃんのこと考えんのは無しやで?今お前ん中に居るんは俺やねんから』
律動を再開させた隆平は、髪を撫でながら相変わらず笑顔で私を見つめていて、どうしようもなく心臓が煩くなる。
思わず隆平の腕を掴んだ。けれど律動は止まることなく続けられ、隆平がまた首を傾ける。律動を止めようと強く腕を握ってみれば、隆平の笑顔が消えた。少し身を捩ると、再び笑顔を見せた隆平が私の体を押え付けるようにして激しく律動するから思わず高い声が漏れた。
『...気持ちいいやろ?その声が聞きたかったんやで♡』
何も気付かないフリをして隆平が何度も奥を突き上げる。気付かない、ではなくて、気付いているけれど聞き入れようとはしてくれない。
「...待っ、隆平、っ...」
私の言葉に笑顔で頷きながら激しく揺さぶられ、快感に流されてしまわないように唇を噛み締めて耐える。それでも鼻から抜ける吐息に快楽を含んだ声が混ざってしまうから目を固く閉じた。
『我慢せんとっ、もっと出したらええのに、っ』
奥を抉るように押し付けながら私の髪を梳く隆平の手を掴んで、訴えるように見つめ首を横に振ると、隆平の目が色を無くした。
『...あー、そうなん。我慢出来ひんようにして欲しいんや?』
見下すような表情にドクリと心臓が脈打つ。体を起こした隆平が私の腰を掴んで引き寄せ、激しく打ち付けられて嬌声さえも奪われた。
再び絶頂の波に飲まれて目を閉じる直前に目にした隆平の頬に、一筋の痕が残されていた。
End.
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