euphoria


TRIANGLE


呆れたような顔をしていても、いつも信ちゃんは優しかった。...けれど今の信ちゃんは違う。表情のない冷たい瞳がただ私を見ていた。

『すばるが知ったらどう思うやろなぁ』

痛いくらい奥にぶつけ乱暴に私を揺さぶりながら、信ちゃんが私に言った。歯を食いしばりながらシーツを強く掴むと、急に律動をやめて見下すような目を私に向けるから心臓がドクリと脈打つ。

するとふたりが繋がるそこに信ちゃんの指が無理矢理捻じ込まれ、鈍い痛みに体が強ばる。お構いなしに指の付け根までぐい、と押し込むから、顔を歪めて信ちゃんに訴える。

『ここ、よりによって俺の咥えてんねんで?』

押し広げるようにぐるりと中を引っ掻いた指が無理矢理中を擦ると、次第に痛みの中に疼くような快感が入り混じってくるから思わず信ちゃんの手を掴んだ。

『俺とお前に一遍に裏切られとんねん』

その言葉で信ちゃんを掴んだ手を思わず離した。
指を引き抜いて急に腰を揺らし、グっと奥まで押し付けられて嬌声が漏れる。ゆっくりではあるけれど何度も奥深くを抉るように打ち付けられ、その度に声を上げる私を信ちゃんが鼻で笑った。

『その割に自分、よう声出てるやん、っ』

思わず睨むように信ちゃんに目を向ければ、一瞬苛立ったような表情を浮かべた。けれど溜息を吐いて私に戻って来たその目は、また色を隠した目に戻っていた。

『...ほんっまアホやなぁ』

すばるから信ちゃんに、完全に気持ちが移ったわけではない。それなのに、期待してしまった。信ちゃんの気持ちには何となく気付いていて、冗談のような誘いにノってしまった。信ちゃんは私を最低の女だと言って、言いながらきつく抱き締めた。

『...試しに痕残しとこか。なぁ。...バレたらどうすんねやろ』

笑った信ちゃんの口の端はひくりと揺れて、すぐに私から目を逸らした。その目が揺れているように見えて息が詰まる。

『わかりやすいとこ、付けといたるわ』

律動を早めて表情を隠すように信ちゃんが首元に顔を埋めた。それなのに私の首筋を優しく食んだだけの唇はそのまま離れて、噛み付くようなキスが私の唇を塞いだ。


End.

- 11 -

*前次#


ページ: