euphoria


TRIANGLE


嬌声が漏れた唇を押し付けるようなキスで塞がれた。押し当てられた唇は、ちゅっと音を立てて離れ、目を開けると忠義が覗き込むように私を見ながらにっこりと笑っていた。

『なぁなぁ、ヤスってどんなセックスすんのぉ?』

笑いながら私の中に緩やかな刺激を繰り返す忠義から顔を逸らした。すると忠義の掌に頬を包んで顔を戻され、無理矢理目を合わせられたから忠義の手を払った。

無理矢理に近かった。けれど拒否出来ない自分が悪い。逃げることだって出来たはずなのに、それをしなかった私が悪い。

笑顔を崩さない忠義は、私の足を抱え上げて一気に奥へと押し付ける。急な刺激に高い声が漏れとっさに忠義の手を掴むと、してやったりの笑顔を浮かべて何度も打ち付ける。

『ヤス、激しいのとかっ、せぇへんやろ、っ?』

私を激しく揺さぶりながらぶつかるようにキスをして、舌を絡め漏れる声さえも飲み込まれて息が苦しい。忠義の肩を押してやっと唇が離れたところで、不意打ちでグっと奥まで押し付けられて悲鳴に近い声を上げた。

『こんな感じてるとこ、っヤスに見せてやりたいわぁ』

睨むように視線を向ければ、口角を上げた忠義が私の頬を両手で包んで緩やかに律動する。何か言いたそうな顔をして暫く私を見つめて、親指で頬を撫で、一度目を逸らした。

『...あ、でもヤスには絶対言わんといてな?バレたら俺怒られるもん 』

私を見つめて言おうとしたのは、そんなことではない気がする。僅かに震えるように上擦る忠義の声に胸が締め付けられるように痛む。

『...はぁー、でもヤスの知らんとこでこうしてんの、ちょっとええな♡』

その心が知りたくて、またにっこりと笑顔を作り直して私を見たその瞳を見つめていると、次第に笑顔が消えて行く。

『...んやねん、』

バツが悪そうに逸らされた目が泳いで、髪をくしゃりと握り首筋に顔が埋められた。

『...狡い女、』

低く細い声が聞こえると同時に抱き締められたまま激しい律動に襲われた。奥深くまで繰り返し突き当てられ声を上げる私の耳元の、荒い呼吸に混ざる嗚咽のような声には気付かないフリをして快楽の海に溺れた。


End.

- 15 -

*前次#


ページ: