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手を上下に動かしながら先端に舌を這わせ、咥内へ誘い込んだ。手を動かすことに気を取られ疎かになってしまう舌を必死に動かし、咥内で愛撫する。
少しだけひくりと反応したそこに、嬉しくなって奥まで飲み込む。
けれど、やっぱりなかなか上手くはいかない。
咽せるように吐き出し、けれど誤魔化すように手で擦り上げながらもう一度咥える。口元に感じる視線を辿ってしまえば、きっと顔から火が出る程恥ずかしくなってしまうから、視線は合わせない。
すると、髪を軽く掴まれたから思わず視線を上げてしまった。誘導するように少し髪を引かれ口から抜くと、横側から押し付けられて戸惑いながらも唇を開いて柔らかく食む。
大きな溜息を吐き出した信ちゃんを見上げれば、いつもの呆れたような顔ではなく、薄く唇を開いて顔を歪めていたから体の芯がじわりと熱くなった。
下手くそだからこそ知りたい。信ちゃんがどうすればよくなるのかを。けれど直接聞くことなんて出来ないから、アドバイスを受けた通りに、あの手この手で愛撫を繰り返す。それが上手く出来ている自信はないのだけれど。
下から上まで丁寧に唇で挟みながら舌を添えて移動すると、また先端を飲み込んで手で擦り上げる。
すると、信ちゃんが私の愛撫で初めて小さく声を漏らしたから嬉しくなってますます深く飲み込んだ。
『すばるか?』
「え?」
突然頭の上から聞こえた声に驚いて信ちゃんを見上げる。
『...いつもとちゃうやんけ。何吹き込まれた?』
...バレてた。信ちゃんに聞けないあれこれをすばるに相談をしてみれば、思った以上の回答が返ってきたのだ。
こうすると気持ちいいとか、ここは絶対こうしろとか、終いにファスナーを開けて自分ので説明しようとするからさすがに止めたけれど。
「...こうやったら気持ちいいって、」
『はぁ?』
怪訝な顔で私を見るその目から視線を逸らし俯く。
「...だって」
『なんや』
言いながら離れた私の手を掴み、そこを握らせるように押し当てる。そこを緩く握れば、手を重ねられて上下にスライドし、信ちゃんがまたひとつ息を零した。
その顔をちらりと見上げると、熱の篭った目が私を見下ろす。
「...私がしてもイかないから、」
すると信ちゃんがバカにしたように鼻で笑い、私の頭をぐっと押してそこに口元を押し付けられた。咥えろと言っているみたいに顎をしゃくるから、小さく口を開けると、腰を浮かせて中にぐっと突っ込まれたから驚いた。
『アホか。すぐイったらつまらんやろが』
信ちゃんを見上げようとしたら頭を押さえられてかなわなかった。
『...我慢しとんねん』
ぼそりと呟くような声に顔がカッと熱くなる。信ちゃんの表情は見えないけれど、声のトーンを聞く限り、照れたような気まずそうな声だった。
なんだか嬉しくて、咥えたそこに舌を這わせながら喉の奥まで誘い込んで愛撫する。
『いらんことすなよ。そのままでええねん』
うん、と答えながらもすばるから学んだまだ慣れない下手くそな手付きで愛撫する。するとその手を掴まれ驚いて見上げると、腕を引いて体を引き上げられベッドに倒れ込んだ。
私の体を跨いだ信ちゃんが私の髪を軽く掴み顔を近付ける。
『お前の友達に、どこがええか聞いて来よか?』
「......やだ、」
『せやろ?俺も同じや』
噛み付くように塞がれて荒々しく繰り返されるキスは、信ちゃんの嫉妬からの苛立ちを表しているようで少しだけ嬉しい。
唇が離れて睨むように向けられた目を伺うように見てごめん、と呟けば、頬をひたりと弱く叩かれて、深く甘いキスへと変わった。
End.
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