今すぐ会いたい
『...#name1#ちゃん、』
「...ごめん、丸ちゃん。よくわかんないけど...私のせい、かもしれない。ヤス、変なこと言ってて、私勘違いしてて、逃げちゃった...」
『変なこと?』
「わかってるのに誘えば来るから、そういう事じゃないの?って...意味わかんない...」
『...あー...』
「私、ヤスに彼女がいるのわかってるのに、ヤスが好きだから会うっていう意味だと思って...」
難しい顔をした丸ちゃんは、少しの間考え込んで、私を見た。
『#name1#ちゃんは、ヤスが好きやねんな?』
「...ん、」
私の頭を撫でた丸ちゃんをちらりと見上げると、眉を下げて微笑むから、その優しさにまたじわりと涙が滲む。
『なら会うたらええよ。そんで自分でちゃんと確かめたらええねん。大丈夫。ちゃんと話したらヤスは受け入れてくれるて。やって、ヤスやもん』
丸ちゃんは、ごめん、トイレ!と言って部屋を出た。一人になった部屋で、丸ちゃんに言われた言葉を噛み締めた。
ヤスともう一度話したい。今すぐにでも会いたかった。
「ごめん、丸ちゃん。私、帰る」
戻ってきた丸ちゃんに告げると驚いた顔で、急にどうしたん?と言われた。
「ヤスのとこ、行く...」
いつもの明るい笑顔に戻った丸ちゃんが、私の肩をぽんぽんと叩いた
『まあ...あと20分くらいだけ、頼むから付き合うてや。もう注文してもうたしさ』
丸ちゃんは箸を片手にビールを飲みながら、私を見て優しく笑った。ここに来た時と全く違う丸ちゃんの表情に、なんだか妙に安堵していた。
『そうかそうか、#name1#ちゃんが綺麗になったんは、ヤスのせいやったんやね』
「..........、」
『んふ、#name1#ちゃん真っ赤や』
その言葉に口元を隠すように両手を顔に当てると、突然丸ちゃんの表情が一変した。
『...ちょ、それ見せて!さっきんとこ、赤くなってもうてるやん!』
手を取られ、左手首を見た丸ちゃんが心配そうに言った。
さっき、強く握られたところだ。大丈夫、と言って手首を見つめた。まるであの日のヤスの痕跡が消されたような、そんな気分になってしまった。
すると突然襖が開いたから、驚いて二人でそちらを見ると、息を切らしたヤスが怒ったような顔で立っていた。
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