与えられた痛み
それから30分程して、すばるが来た。
インターホンでもなく、合鍵でもなく、ドアを叩くから慌ててドアを開けた。
『#name1#ー』
酔っている様子のすばるが、玄関を入って来るなり私に抱きつき、唇を押し付けた。
アルコールに混じって、女の匂いがした。
ああ、またか。と思う冷静な頭と、震える体。人間の体は不思議だ。
そのまま玄関に繋がる廊下に押し倒され、上に乗られた。すぐに舌を差し込まれ激しいキスが始まって、息をする暇もない。
舌を絡めながらいきなり下着に手を入れられた、ビクリとして一瞬で体が強ばる。まだ潤ってもいないそこにいきなり2本の指を挿し込まれ、痛みに顔を歪める。唇で口を塞がれているから言葉が出ない。だから必死で声を出して訴える。
けれどすばるは構わずに中を掻き回し続けた。
少しして唇が解放され、指が抜かれた。それに安心していると、ベルトを外す音がしてすばるを見る。私の中にあった指は、赤く染まっていた。
ジーパンを脱ぎ捨てたすばるは私の下着を剥ぎ取り、自身を無理矢理押し込む。愛液が十分ではないそこにまた痛みが走る。
「すばるっ、痛、いっ」
『...すぐ、慣れるわっ、』
下の痛みと心の痛みで、鼻の奥の方がじーんと熱くなり、それが瞳に押し寄せようとするから必死で耐える。
血液なのか愛液なのかわからないけれど、だんだんと滑らかになってきたそこに、さっきとは違った甘い声が交じる。
『...今日、めっちゃええな、っ』
こんな台詞、聞くのが今じゃなかったらすごく幸せなんだと思う。
見上げたすばるの揺れる髪の間から見えた首筋。そこにある紅い痕。
諦めにも似た感情に支配された。
再びキスをして舌を絡めたすばるから、誰のものかわからない香水の匂いがして、やけに鼻について思わずすばるの肩を押した。
すると、少し不機嫌な顔をしたすばるが、激しく中を突き上げながら私の首筋に歯を立て、噛み付いた。痛みで少しも声が出せなかった。ただただ、我慢していた涙が目尻へと流れた。
すぐにすばるが口を離し、腰を押し付けながら私の中に欲を放った。
『...#name1#...ごめん、』
小さな声で言ったすばるは私の目尻へとこぼれ落ちる涙を舐めとった。それから髪を優しく撫でながら、首筋に付いた紅い痕に優しく舌を這わせた。
涙が止まらなくて、嗚咽が洩れてしまう。私の上から降りたすばるは、私を抱き起こしきつく抱き締めた。そして耳元で『好きや、』と言った。
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