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「クッソ…どこ行ったんだ、あの馬鹿」
ウィンディラン本部を飛び出して1時間。
人気のない河原で一旦バイクを止めたジムは、ヘルメットを外して辺りに目線を配っているが、それらしき姿は見当たらない。
相当飛ばしてたからな。
事故でも起こしてなきゃいいけど。
ポツン
「ん?」
彼の頬に冷たい感覚が伝わった。
濡れてる…?
一粒、また一粒と顔や体に同じ感覚が。
「雨か。マズいな、早くビッキーを探さないと」
みるみるうちに粒の量が増える雨だ。
ジムはまたヘルメットを被り直し、エンジンをかけて再びバイクで走り出した。
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