12



「クッソ…どこ行ったんだ、あの馬鹿」


ウィンディラン本部を飛び出して1時間。

人気のない河原で一旦バイクを止めたジムは、ヘルメットを外して辺りに目線を配っているが、それらしき姿は見当たらない。

相当飛ばしてたからな。

事故でも起こしてなきゃいいけど。



ポツン


「ん?」

彼の頬に冷たい感覚が伝わった。

濡れてる…?

一粒、また一粒と顔や体に同じ感覚が。


「雨か。マズいな、早くビッキーを探さないと」


みるみるうちに粒の量が増える雨だ。

ジムはまたヘルメットを被り直し、エンジンをかけて再びバイクで走り出した。


- 197 -

*PREV  NEXT#


ページ: