ガチャン…


刑務所の古びた扉が重い音を立てて開いた。

中から出てきたひとりの男。

肩位の髪を揺らしながら、濁った瞳で空を見上げた。

空はその瞳とはまるで違い、蒼く広く澄み渡っている。

鳥が飛んでいる。雲がゆっくりと流れている。


男は何も言わずにそのまま歩き始め

続く長い道のりを進んだ。


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