ジャァァァッ


深夜2時。真っ暗の廊下。

トイレから水の流れる音がして扉が開いた。


「あぁ…眠い…」


首をグリグリと回しながら出てきたのは、可愛らしい黄色のパジャマが正直言って似合っていない男、ジムだ。

「ビール飲みすぎたな。ナイジェルの野郎、あんなに飲ませるから」

独り言を漏らして来た道を戻る。

トイレは各自の部屋にひとつずつ設置されてはいるが、生憎彼の部屋のものは今朝に水漏れを起こしてしまい故障していた。

その為こうしてわざわざこんな夜中に部屋を出て、廊下の突き当たりにある共同トイレに足を運んでいたのだ。

あの時は水がリビングまで溢れ出てきていてビビッたな…

ゾワッとする腕をさすりながら「はぁ…早く修理来てくれないかな」と、廊下を歩き続ける。



「…ん?」

そこで彼の瞳に白い色が反映された。

メインルームから微かに光が漏れている。

今は深夜の2時だ。こんな時間に起きているなんて誰だろう?

ジムは自分の部屋の前をスルーし、光の漏れるメインルームへと足を進めた。


ガチャン


「おい。誰か起きて…」

扉を開け、そこまで言いかけた所で彼の口の動きが止まった。

部屋自体に電気はついていない。

光の発信源はテレビ。

薄暗い部屋の中。そのテレビに…



女の首に噛みついた血まみれの妖怪が映し出されていた。


「…………。」


そのテレビ前のソファーにひとりの女が座っている。

女は片目が隠れた状態のまま、ギロリとジムの方に視線を向けた。







「ギャァァァァァアッ!!!!」







ビッキー「ちょっ…どうしたの!?」

ボビー「うるさい!どんなボリュームの寝言だ!」

リッキー「んぐぐっ…どうしたんで…ギャァァァァァアッ!!!煤i吐)」

ナイジェル「………。」←変わらず熟睡


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