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【作戦@ 高所巡り作戦】
「高所巡り?」
遊園地の看板前に立ち、ビッキーがジムに問いかけた。
「あぁ!俺は結構好きだけど、高所恐怖症の人は高い場所が大嫌い。
例えそうじゃなくても上空何十mにでもいりゃ、大抵の人間誰でも足が竦むものだろ?」
「なるほど!じゃぁ、そういう高い所へ行く乗り物に乗せてサラを怖がらせようって作戦ね!」
「そうだ。ちなみに今日の遊園地スケジュールは
ジェットコースター→観覧車→ジェットコースター→観覧車→バンジージャンプ→ジェットコースター→ジェットコースター→ジェットコースター
の、ハイヤーハイヤーヘビーローテーションだ!サラの奴、泣いて立てなくなるかもな!」
手始めに実行に移したのはジムが考えた、絶叫マシン作戦。
ターゲットのサラを連れ、6人は早速ジェットコースター乗り場へ向かった。
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「ではふたりずつ順番にシートに座ってください」
係のお姉さんの指示で前に並んでいた客がジェットコースターに乗り込み始めるが、
6人のすぐ手前でコースターはいっぱいになり、進めていた足が止まった。
「次で乗れそうですけど、サラはいつもと全然変わらないで……?」
後ろに並んでいたナイジェルに話しかけたリッキーだが、地面に小さな振動がある事にふと気づいた。
トントントントントントン…
「…ナイジェル?」
「……ぁ?」
激しい貧乏揺すり。
ギロリと異常なまでに睨みつけてくる彼に、リッキーは違和感を覚えた。
「もしかして…怖いんですか?」
「…………ぃゃ…」
「……………。」
「いやいや、怖いでしょ?その文字の小ささは絶対怖いでしょ!?え?ナイジェルって高い場所ダメなんですか!?」
「……………………違う…」
「小ささどころか色まで真っ青になってますよ!なんで最初に言わないんですか!」
手すりに寄りかかる彼の背中をさするリッキー。
背中も汗だくだ。
「そんな無理して乗る必要ないですよ!戻って下で見ててください」
「ふざけんな!怖いからって男ひとりだけ隅っこで見てられっかよ!」
「数を数えてみてください。この順番だと貴方の隣に座るのは確実に俺です。隣で吐かれでもしたらどうするんですか?」
「お前、結局俺じゃなくて自分の心配しかしてねーじゃねぇか!吐くわけねーだろ!」
ピロロロロッ!
大きな音が鳴った後、気がつくと先程出発したばかりのマシンが再び元の位置に戻ってきていた。
「「あっ…」」
「お待ちのお客様。順番にマシンにお乗りください」
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「あー、面白かった」
グッと背伸びをしながら、サラは観覧車とセットの青い空を見上げた。
ビッキー「なんか…全然平気そうだね」
ジム「効果なしか。あったといえば…」
全員の視線が一点に集まる。
「はい、貴方は後ろ持って!」
「せーのっ!」
ガチャン!
男は担架に乗せられ
ピーポーピーポーピーポー…
走り去る救急車。
ウィンディランメンバーは普段6人だが、今はひとり人数が足りていない。
「ナイジェル…高い所ダメだったんだね」
「だから乗らない方がいいって言ったのに」
「うおーっ!いいなぁ、救急車なんて超目立つじゃないか!!」
ナイジェルは一度ジェットコースターに乗っただけで、めまいを起こした後に泡を吹いて失神。
そのまま救急車で病院まで緊急搬送となった。
「ねぇ、ナイジェルどうしたの?」
「え?あぁ…なんか、怖…」
何も知らずに問いかけてきたサラの質問にジムが答えようとしたが…
倒れた時のナイジェルの最後の言葉がふと頭に蘇ってきた。
『サラにだけは……言うなっ…絶て……(チーン)』
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「こわ……壊れた。全身の細胞が」
「は!?ジェットコースターに乗っただけで!?」
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