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……………
「結局効果なかったな。ジェットコースター作戦」
「仕方ねぇだろ。だってサラ、バイクでジャンプして信号飛び越えた事あんじゃねーか」
「あれれ?ナイジェルくん、なんで君いるの?戻ってくるの早すぎじゃない?」
遊園地作戦が打ち切りになってしまったサラちゃん怖がらせ隊は、早々にウィンディラン本部へ帰宅。
もうすぐ時計の針が夕方の6時近くになっている事から、本日食事当番のボビーが可愛らしいクマさんのエプロンを身につけ、キッチンで夕飯の準備に取りかかっていた。
「まぁ、過ぎた事を悔やんでも仕方ない。次にいかないとな!」
「次の作戦は何なの?」
片栗粉のふにふにした感触に夢中になってるビッキーに、自慢気に口の両端を上げるジム。
「お前が考えた『嫌いな食べ物作戦』だ!」
おー!と感嘆を上げるメンバー。
「具体的にはあれだな。夕飯にサラの嫌いな食べ物ばっか入れて『こんなの食べられなぁ〜い』ってピーピー泣かせる作戦だ」
ボビー「なるほど!じゃぁ僕は、土と石だけを皿に乗せれば良いんだね!」
ジム「ふざけんな、誰も食えねーよ」
まぁ基本ボビーは料理が出来ない為、カップにお湯を注いで湯切りするだけのUFOしか作らない。
それだけでも萎えるとは思うが、しかしUFOが食べられないわけではない。
むしろボビーが作ったとしても、UFOは美味い。
もっとサラだけが食べられない食材を使わないと意味がないのだ。
「でも、彼女の嫌いな食べ物って何でしょうか?」
「基本何でも食うよな」
「問題はそこなんだよ。アイツの好き嫌い聞いた事全然なくて。前にベトナム旅行行った時も、イモムシとかハチとか普通に食ってたよな」
「確かに勇者だったな」と当時の事を思い出し、キッチンでしゃがみ込んでケラケラ笑っている男達。
「あ!」
その笑い声の中、ビッキーが突然立ち上がった。
「思い出した!サラの嫌いな食べ物!」
「本当か!?」
「うん!あのベトナムに行った時、あんまり何でも食べるから『嫌いな食べ物ないの?』って訊いたら、『キノコが嫌い』ってバッタ食べながら言ってた!」
バッタ食いながら言う台詞じゃないな。
まぁ、とりあえず大きな収穫だ。
「でかしたビッキー!ボビー!とりあえず、キノコの入った料理を作るんだ!」
「何してんの?」
そこへ標的の彼女が前触れもなくいきなり現れ、ウオッ!と、全員が意味もなくまだ何も準備していないキッチンを隠すように立ち上がった。
「あ、その…晩ご飯作るの手伝おうと思ったんだ!ほら、ボビーひとりじゃ大変だろ!?」
「そうそう!サラは遊園地に行って疲れたでしょ?休んでていいよ!」
「そう?ならいいけど…ってかナイジェル、なんでいるの?全身の細胞壊れたんでしょ?」
「細胞!?あ…あぁ…その…お前の事考えたら全部再生したんだ!愛はジェットコースターって言うだろ!ふはははは」
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